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鈴木壽君 これは考えていけば確かに
お話のように、じゃ
旅館におけるふろ場の問題をどうするのか。こういう問題もあると思うのですが、しかしいわゆる
公衆浴場という銘を打ち、それによって
営業している場所で、それこそいかがわしいそういう
行為が半ば公然と行なわれているというところに私は問題があると思う。ですから
旅館等のそれとは切り離せない問題と考えられますけれ
ども、しかし、当面はやっぱりこの
公衆浴場法によって
営業している
トルコぶろこういうものの中に起こる、あるいはそれに伴って生ずるそういう
事態を、できるだけ食いとめるということを、まずいまの
段階では考えていくべきだと思うのです。売春等の問題でも、これは範囲は必ずしも狭くしぼれない問題ですが、しかし、とりあえず——とりあえずと言っては悪いけれ
ども、当面のいわゆる公然と行なわれているような、そういうところをまずひとつやる。こういうたてまえだと思うのであります。同じよう、にいわゆる
公衆浴場というものの中において起こる
風紀の問題を、起こらないように防止するようにするという、こういうことで考えていって、その面において、はたして
公衆浴場というものの中で、かりに
個室の問題なり、あるいはまた
風紀を乱すようなそういう
構造、こういうものを許していいかどうかという、こういうことにならざるを得ないと思うのですね。ですから、あまりこれも関連するからこれはむずかしいとかというようなことでなしに、やっぱり当面の対象になるものをひとついかにして押えていくか、あるいは
規制していくかという、こういうことで考えていくとすれば、私はやっぱり
個室の問題でも、
公衆浴場としての
構造上の問題として、この法にあるそういうたてまえからして、やっぱり見ていけば十分私は
規制できると思う。しかし
構造が幾ら改善されても、
個室がかりになくなっても、それはやろうとすればこれはいろいろなことができることは、これは話のとおりでありますが、しかし、それはなかなか
一つ一つのそういう
行為まで全部取り締まるということもむずかしいのであります。繰り返しますけれ
ども、私は
公衆浴場法によってやれる、それをまず当面取り上げて、その面からのきつい
規制をしていくことが正しい行き方じゃないだろうか、そしてとり得る方法じゃないだろうかと、こういうふうに思うのですがね。ですから、たとえば
風営法がどうとか、あるいは
公衆浴場法でどうするとかという、こういう問題もありますけれ
ども、とりあえず私は
公衆浴場法における問題としてこの問題をしっかり解決できるようにやっていくべきだというように思うのですが、いかがですか。