○
鈴木壽君 新しい五ヵ年
計画の
事業費は、従来の、現在までのいわゆる十ヵ年
計画の
事業費からしますと、五年にしては
相当私は大きくなっていると思うのです。これはいろいろ物価の問題とか、いろいろありますから、当然といえばそれまででありますが、しかし、単に物価のそれだけでなしに、やはりもっと強い、何といいますか、意欲を持った
計画ではないかと、こう私は思うのですが、たとえばその三十九
年度の
計画でも、まあ三十億をつぎ込む、
事業費にしてですね。すると、いままでの十ヵ年
計画で三十億をこした年は、三十四
年度と三十五
年度、二ヵ年しかない。あとは十何億とか、二十億をちょっとこした
程度でしてね。そうすると、それはもう初
年度において三十億、しかもこれは百七十七億を五ヵ年で割ると、やはり三十億をみなこした
年度の
計画にならなきゃならぬのですから、多いときにはもう
相当な額になるのじゃないかと思うのです。そういう点からいっても、私は
相当まあ大きな決意で、そしてまた大きな
目標をもっておやりになっているだろうとは思いますが、しかし、さっき申し上げましたように、こういうふうに経済情勢の変わる中にあって、さあやってみたものの、さっぱり
目標にはほど遠かった、もう一度やり直さなきゃならぬというようなことをあまり繰り返すべきではないのじゃないかというふうな気持ちで申し上げておるところなんであります。
で、
一つお聞きしたいのですが、この三十九
年度計画の卒業費の財源内訳を見ますと、
国費が十四億四千八百万円、
起債が四億二千万円、融資が六億七千万円、
一般財源、自己資金が五億二千万円で、
一般財源、自己資金というのは
相当大きな額になっているわけですね。で、さらに、融資といい、あるいは
起債といっても、これはいわば返さなきゃいけない金でありましょうから、これらを含めると、
相当な大きな、いわゆる自己
負担をしておるというふうに見なきゃならぬと思うのであります。念のためにパーセンテージをとってみますと、この
事業費に対して
国費は四七%しかない。これはもちろんいろいろ、さきに御
説明ありましたように、
補助率がダウンされたり、いろいろなことがありますから、まあそれはそれとして、ともかく
一般財源あるいは自己資金というものは
相当大きなウエートを持ってきている、こういうことが言えると思うのであります。
そこで、ひとつやはり心配なのは、こういう特殊な地帯における
振興計画を推し進め、民度を高め、所得をふやしていくということをもってねらいとして、いろいろな施策をやっていく場合に、いわゆる特殊な地帯でございますから、やはりできるだけ自己
負担といいますか、そういう
一般財源というようなものに大きくおっかぶさるようなことのないようなことをやはり考えるべきだと思うのですね。そうでないと、せっかくの
計画なんかも
鹿児島県あるいは関係の
市町村あるいはその他の組合等において、団体等において、自己
負担のことで、
地元負担のことでふうふう言っていなければならぬというような事態もやはり招来されるのではないかという心配もあるわけなんであります。さっき質問の中にも、国の
補助率の下がったことや、あるいはなくなった問題について、あったようでありますが、この点もひとつ
検討していただいて、今後もっと
一般財源あるいは自己
負担にたえるそのウエートというものを低めるような形で
計画というものを考えていただきたいと思うのであります。
ちょっとよけいなことを申し上げましたが、お尋ねしたいことは、
一般財源、自己資金とありますが、これのうち、
鹿児島県あるいは関係の
市町村、あるいは自己資金ですか、自己
負担金ですか、何かの団体とか組合とかというようなものだろうと思いますが、これの内訳が、もしここでお示しになれるようでしたら、ひとつおよそのところをお聞きしておきたいと思います。