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鈴木壽君 これは私、
考え方の問題だと思うんですがね、確かに
大臣が今
お話しのように現在までの
消防団の、いわゆる
自由消防としてのいわば奉仕的な、そういう
意味での犠牲的な働き、その上にささえられていることだけはこれは確かです。しかし、それに私、甘んじているべきじゃないと思うんですね、もうこういう時代になりますと。今の
消防団のいろいろな問題、あるいは
消防の
——大きな
意味での
消防力のいろいろな問題になってくるのですが、やっぱりそういうところにいつまでも甘えて、御本人はそれでいいかもしれませんが、私
どもがそれに甘えているところにいろいろな問題が出てきているんですね。それをやはり私
どもは、こういうときに
考えていかなければならぬと、こういうふうに思うのです。だからこそ
処遇の問題が、今の例に限らずいろいろな問題が出てきて、そうして、それをぜひ高めていくようにしなければならぬという、こういうことになってきていると思うんです。ですから、
自由消防だから、あるいは奉仕的な、犠牲的なものだから、
あとはそれでいいんだと、そうして
あと、やめるときにはお礼の
気持をあらわせばいいんだという、これだけでは私はこれからはだめだと思うんです。そういう
意味で、かりに
感謝なり、長い間のそういう労苦に対しての
一つのいわば報いというような、そういうものであったにしても、それはだから金一封1わずかでいいんだと、私はそういうものじゃないと思うんですね。だからこそ私は、あるいは別な言い方をしますと、そういう犠牲的な、あるいは奉仕のそういうことをやってきたからこそ、お礼をするときにはやはり相当のお礼をしなければならぬじゃないかということも、私は正しい
考え方だと思うんですね。そういう点からして、これはあなた三万円から七万円と言うけれ
ども、七万円というのは団長で、団長に何人該当するか、これは団長になる人は大体全国からいったら数はそんなにあるものじゃありません。大部分の者はいわゆる
団員として三万円かそこらでこれはすまされる。最高は七万円だけれ
ども、
団員には
関係のないことなんです。ですから私は、やっぱりこういう問題の際に一それはまあ国全体としての金、予算の問題も出てくるでございましょうし、むずかしいですが、私は
考え方としてはいま申し上げたようなことでいかなければならぬと思います。そういう
意味において
金額というものをもっとやっぱり引き上げることを、これは
考えなければならぬじゃないか。じゃ、引き上げる限度はどうかというと、これはなかなかむずかしい問題です。しかし常識的にいって、十五年以上つとめても二十年未満のものは、十九年つとめても三万円だ。これはお礼だから
東京へ行ってこい、上方参りしてこい、お伊勢参りしてこい、この
程度では私はすまないことじゃないかと、こういうふうに思うので、これ以上言ったらあるいは
質問でなくなるかもしれませんが、ひとつ
大臣に、これからの額の問題について、ほんとうにこれは取り組んでもらいたいと、こう思うんですけれ
どもね。その点について、お約束の時間もないようですから、もう一度ひとつ
大臣のお
考えを、この
機会にお聞きしておきたいと思います。