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藤田進君 どうも余分の
議論が
一つふえまして……。遠藤さん、あなたいまおっしゃるのは、何かいま、この種
法案が非常に雨後のタケノコのように出ているので、どれかの間違いじゃございませんか。社会党も含めて逐次協調し調整をはかってきたとおっしゃいますが、ここに経過報告という文書を読むまでもなく、四月三日にホテル・オークラでしたかね、大会が開かれまして、そのときに報告された文書でこれは出てきているのです、どういう経過でこれがなったという。各
地区における世話人の選定もされて、自由民主党の方々が世話人になられて、たいへんに御苦労なさったわけでございます。自民党国会議員多数の御賛同を得まして云々と書いてあるごとく、私はその過程には、やはり野党は野党なりの
意見もある。以下時間があれば申し上げますが、いろいろ御注意を申し上げたが、自民党の方々の一方的御熱心でこれは進んできたんです。だれが出ていましたか、社会党で。社会党が出ていれば、こんなあいまいなものはつくりませんよ。
附帯決議なんか要するようなものはつくりませんよ。出ていないのです。それは遠藤さんは、なかなか数多い、広範な仕事をおやりになっていますから、おそらくどれかの法律案とのはき違いじゃないか。これは文書に出ています。これは社会党は、成案過程において何ら御相談を受けておりません。今度これで相談をするから、来月何日何時にどこに集まってくれという、それでは参らねばなるまいということでしていると、いやあれは取りやめになった、時期を延ばしたいという形でずっときた。これが事実です。それはそれとして、違えばまた御
答弁いただきましょう。
さて、企画庁
長官に、この問題だけで時間をとることは、きょう会期末ですので、残念でございますが、簡単にしますが、しからば、まあかつて行
政府においては
工業整備地域として
指定していたあれでいいのだが、私はこれ自体についても、行
政府がその
行政執行をする場合には必ず法源がなくちゃならぬのです。何の何条の何によっておやりになったか。これは国立公園を
指定するには、やはりそれの法の裏づけがあるようなもので、これは
新産都に漏れたところのいろいろな
行政的考慮というものがあったでしょうが、私
どもはそれぐらいに
理解していた。
政府が
指定されて、
鈴木委員も
指摘したように、これに対しても法の裏づけがあればまあまあいいだろう、鬼に金棒だというような趣旨に聞こえるわけです。そうだとすれば、なぜこれだけの提案者なり賛成者がいるという大きな問題であり、遠藤提案者も言われるよよに、当該
関係地域においてはいろいろ熱意を持ってきたということであるならば、これを議員が受けて立つのも方法でしょうが、
政府みずからが国土総合
開発という線で、道路はどうあるべきだ、
港湾はこうだ、
工業の誘致はどういうものを、適地としてはどうだといったような、総合計画のもとに、やはりこれもお出しになるのが至当じゃなかったろうか。この点についてはどうも明確な御
答弁が、納得いく御
答弁がございません。
そこで、具体的にこれから聞いてまいりますが、先般成立して、現在法執行中の新
産業都市建設促進法ですね、これはまああの当時の提案理由の
説明、その他
質疑応答の中で明らかになったのは、
一つの
地域的な
都市の核をつくるんだ、このケルンをもとにしてさらに
発展していくように
行政指導したいということ、まさに新しい廃業
都市を
建設し、促進する法律だ。今度これを見ますと、
工業整備特別地域整備促進法案、こうなっている。まあ、名は体をあらわすわけでしょうが、聞くと、
衆議院段階その他から、その扱いなり趣旨は、新
産業都市建設促進法の趣旨なりその扱いと、まあ大差ない、変わりがない扱いをするという
答弁のようであります。それは違えば、違うという
答弁をいただきたい。だとすれば、新しい
産業都市というものをこれからブラジルのブラジリアのごとく、あるいは中国大陸における
都市のごとく、こういうものを
新産法によってつくるというふうな——これは無人のところというのはないでしょう、日本は山脈の項上以外に。けれ
どもややそういう趣旨のものであったが、今度のは、過去、徳川以来いろいろ無計画のままに
都市が形成されて、区画整理もなければまた工場としての諸般の
工業的施設もそぐわない。そこで、そろそろこの辺で既成
工業地帯整備をいたしまして、これをひとつ促進する意味では特別な扱いをしようというようにしかこれは読めない。中を見るとそうでもなさそうに見える。
指定してある
地域そのものがそうだし、ここらはどういうものだろうか。これは提案者の側と
政府の側とで
一体違わないということだとすれば、以上申し上げた理由等から見て、この法律が必要かどうかという疑問さえ私は持ちます。どういう点が違い、どういう点が違わないということを、この法律の
名称等から説き起こして、ひとつ
説明をしていただきたい。