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政府委員(
畑谷正実君) 御
承知のとおりに、
滋賀県としては、
琵琶湖の問題については従来からいろいろな考えを持っておったようでございますが、最近になりまして、いわゆる二十トンの水をパイプで送水するというような
一案を出してまいりました。この点について
下流県
——大阪、兵庫、そういうような県とのいろいろな
話し合いはやっておるようでありますが、その間について
問題点があるわけでございまして、要すれば、
下流県とすれば、あるいは
近畿圏全体とすれば、
琵琶湖というものを総体的にどういうふうないわゆる
最大限の
利用方法というものがあるのか。そのうちの一部であるのか、どういうものであるか、こういう問題、あるいは金額の問題、それからもう
一つは、こういうことによって現在まで
下流県が持っておる
水利権、そういうような問題を侵害するのかどうか、こういうような
問題点につきまして、それの
見解を求めておるわけでございまするが、まだそれに対する
滋賀県のはっきりした
解決がない、こういうことで、そういう
話し合いがその
段階で進んでおるというわけです。また一面、私
どもは、いわゆる
河川全体として、その中の
一つとしてこの
琵琶湖の問題をどういうふうにするか。非常に最近における水の
需要の問題からいたしまして、あらゆる
河川の水のいわゆる高度の
利用というものを十分考えなきゃいけませんものですから、そういう観点に立ちまして、数年来、いかにすれば、
最大限の
利用の
方法があるか、そういうことによりましてどういう
既得の
水利権が侵害されるか、あるいは、いろいろなそれに対する補償の問題が起こるかということを十分に検討してまいりまして、それらを集結しまして、いわゆる
琵琶湖そのものを
最大限に
利用したらどうか、こういう
結論を実は私
ども急いでおる、こういうのが
現状でございます。