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国務大臣(
田中角榮君)
収納未済ということにつきましては、内
国税の
収納未済額、それから関税の
収納未済、それから国有財産の売り払い等の期日が来ておっても予定どおり
収納しておらない、こういうようなことについての御
質問だと思います。これら
収納未済につきましては、鋭意これが取り立てということを行なっておるわけでございます。
昭和三十年当時、内
国税におきましては、滞納件数が七百七十八万件もございました。しかも、過
年度、分は五百六十五万件という非常に大きなものでございました。三十九年三月末現在百二十一万件、そのうち過
年度分が五十七万件というふうに、非常に減っておるわけでございます。これは、
納税人口が相当ふえたということからまいりますと、減り方が非常によくなっていっておるというふうに御理解いただけばいいと
考えます。それから三十六年、三十七年にかけての問題は、景気調整等がございまして、三十五年当時と比べて若干増加をいたしておるというような面もございますが、三十九年三月末現在になりますと相当減少もいたしておりますし、三十九
年度以降につきましては、これらのものに対してはできるだけ滞納
整理を行なうべく推進をはかっておるわけでございます。
関税につきましては、関税という制度上の問題で、多少滞納するということは制度上あるわけでございますが、かかる問題に対しても、相手方の
状態を十分見まして、期間を経過してなお
収納未済になっておるようなものにつきましては、
収納の促進をはかっておるわけでございます。
国有財産につきましては、御
承知の国の債権の管理等に関する法律の規定がございますので、
収納未済債権の
整理を現在も行なっておるわけでありまして、現在は相当実効があがり、御期待に沿い得るような
状態を一日も早くつくりたいという
考えで努力をいたしておるわけでございます。