○天田勝正君 たぶん産炭地ということを言うんじゃないかと思っていた。ところが、あにはからんや、そうじゃないんですよ。それならば、やはり北海道も、同様な現象が起きてこなければならない。そういうことでなくて、産業分布のやはりアンバランス等が響くのである。だから、福岡県などは、産業の発達がおくれているどころのさたじゃないんで、世界百社の中に入れたって、四十二番目ぐらいに位する大産業があるのですから、ですから、そこに問題があるのじゃないのです。ですから、もう少し
——私がなぜこれを持ち出したかというのは、総合行政というものをもっとやっていただかなければならぬという引例で実は持ち出した。そういう意味ですから、これは要望しておきますから、一そう総理府やら自治省と相談されて、こういう原因について究明されたいと申し上げたいと思います。
それから、さっき
説明を受けました
最後のほうの、二三ページ以下のことでありますが、
会計検査院の
指摘を受けたという
事項であります。これは各省と毛に、
補助金の
経理当を得ていない、あるいは
工事の施行不良、あるいは
出来高不足と、こういうようなものは、どこの省でもあり、またかと思うほど、われわれは聞いている。そこで、この中に「
補助の目的に沿うよう必要な
措置を行ない」以下云々とまあありますが、「必要な
措置」というのはどういうことをやるか。
それから一緒に質問しますが、二五ページのまん中から「
保険給付の適正を欠いたものにつきましては、」云々と、これは
船員保険のことを言っているのだと思います。そこで、「適正を欠いた」というのは、どういうふうに適正を欠いているのか。
それから、さらに
船員保険については、私は特別、時間をさいて
質疑したいと思うのですが、きょうは簡単に触れておきますと、実は、
船員保険よりも、そのもとになる船員の生活自体のことについて、私は考えていただかなければならぬ。というのは、
保険のことはあなた方のほうなんです。ところが、労働という面に入るというと、これが運輸省なんです。そうして労務
担当官というのがあって、これがかつて一度も船に乗ったことがないのですよ。私は他の
委員会等でも質問した。いま毎日われわれの食膳にあがっているマグロでもエビでも、みんなアフリカから来ていますし、そんなところに、船に乗った労務官は一人もおりません。これは質問でいままではっきりしている。そういうことなんです。
そこで、えらくこの職務は外貨をかせいでおるのだけれども、その行き先で一年三カ月
——それも海員組合で交渉した結果、一年三カ月以上いちゃいけないということになって、ようやくそういうことになったのですよ。そうして毎日現地で売るから、そのまま外貨は入るし、当然こっちは買わなければならぬものを持ってきて、われわれの食膳にのぼるのですから、外貨放出しなくても済む、両方でやっているわけです。
この諸君の娯楽施設などは、他の
委員会で私追及したのですが、まことに足らない。そういうことに、たとえば現在の
健康保険が非常にすばらしい施設を国内にいろいろつくりますね。それと同様に、この
保険でも私はできないはずがないと思うのですよ、
剰余金をもって。そういうことは必ず
経理的に私はできると思うのですが、どうも三省にまたがってしまうようなことで、これもさっきの総合行政の欠陥の一つなんですね。また、これが労働
関係は労働省で見るというならば、ずいぶん議論の場もあるのだけれども、案外、運輸省で見ているなんていうのを知らない人さえあるくらいなんですね。ですから、せめて、そういう船員の現地休養施設といいますか、そういう面にこれは使えると思いますが、そういうことをひとつやる御意見がありますかどうか。一ぺんに三つばかり伺いました。