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1964-06-23 第46回国会 参議院 外務委員会 第23号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十九年六月二十三日(火曜日)    午前十一時四十五分開会   —————————————   委員異動  五月二十五日   辞任      補欠選任    岩間 正男君  野坂 参三君  六月十一日   辞任      補欠選任    二宮 文造君  白木義一郎君  六月十二日   辞任      補欠選任    白木義一郎君  二宮 文造君   —————————————  出席者は左のとおり。    委員長     黒川 武雄君    理事            井上 清一君            草葉 隆圓君    委員            青柳 秀夫君            鹿島守之助君            木内 四郎君            杉原 荒太君            岡田 宗司君            佐多 忠隆君            羽生 三七君            森 元治郎君            二宮 文造君            曾祢  益君            野坂 参三君   国務大臣    外 務 大 臣 大平 正芳君   政府委員    法務省入国管理    局次長     富田 正典君    外務省条約局長 藤崎 萬里君   事務局側    常任委員会専門    員       結城司郎次君   説明員    警察庁保安局保    安課長     海江田鶴造君    外務省条約局外    務参事官    兼松  武君    厚生省薬務局麻    薬参事官    久万 楽也君    国立衛生試験所    麻薬部長    朝比奈晴世君   —————————————   本日の会議に付した案件 ○千九百六十一年の麻薬に関する単一  条約締結について承認を求めるの  件(内閣提出衆議院送付) ○継続調査要求に関する件 ○委員派遣承認要求に関する件   —————————————
  2. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) ただいまから外務委員会を開会いたします。  この際、委員異動について御報告いたします。去る五月二十五日、委員岩間正男君が辞任され、補欠として野坂参三君が選任されました。   —————————————
  3. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 千九百六十一年の麻薬に関する単一条約締結について承認を求めるの件を議題といたします。  本件につきましては、すでに提案理由説明を聴取しておりますので、本日は、まず補足説明を聴取いたします。藤崎条約局長
  4. 藤崎萬里

    政府委員藤崎萬里君) この条約は、四十カ国の批准書または加入書の寄託によって効力を生ずることになっておりますが、本年二月末までに批准または加入の手続を了した国は二十五カ国でございましたが、本年五月末現在では、総計三十二カ国であって、批准書を寄託した国がタイビルマ等十八カ国、加入書を寄託した国はセイロンクウェイト等十四カ国となっております。  次に、この条約による麻薬統制は、条約に附属している四つの附表を基準として行なわれることになっております。  附表Iには、いわゆる麻薬と称せられる主要な薬品のほとんど全部が網羅されており、モルヒネ等七十八種類薬品及びこれらと同系統薬品が含まれております。これらの薬品中毒作用が強く、この条約薬品適用があるほとんどすべての統制措置を受けることになっております。  附表IIは、附表I薬品より中毒性が弱いコデイン等種類薬品及びこれらに類する薬品が含まれております。附表II薬品は小口の取引について附表I薬品よりもゆるい統制を受けることになっております。  附表I及び附表II薬品製剤につきましては、製剤そのものの見積り及び統計を独立に提出する必要がなく、免許を受けた製剤業者であれば製剤について個別的な許可も必要とせず、さらに取引に用いる事務所についても免許を要しないことになっております。  附表IIIは、附表II製剤であって、薬品以外の他の物質を含有しているために乱用のおそれがなく、かつ、その製剤中の薬品を容易に回収することができないもの及びこれに類するものを含んでおります。  附表III製剤については、輸出入の許可書の制度の適用がなく、また、通過、転送等について許可を要しないことになっております。  附表IV薬品は、附表I薬品のうち特に毒性が強く、したがって、一そう強い統制を必要とするヘロイン等種類薬品及びこれらと同系統のものを含んでおります。附表IV薬品については、附表I薬品が受ける統制措置適用を受けるほか、締約国は、その生産、製造、輸出、輸入、取引、所持または使用の禁止を含む特別に厳重な統制措置をとらなければならないことになっております。  次に、この条約の主要な特色を要約して申し上げます。  この条約は、麻薬不正取引の防止に必要かつ十分な程度の統制を確保することと、できる限り多数の国の参加を可能ならしめることの二つの要請を同時に満たすことを目的としております。このために、この条約は次のような規定を設けております。  一、コカの樹及び大麻植物二つ麻薬原料植物栽培を新たに取り締まりの対象に加えることにより、現行の諸条約に比して統制強化をはかっております。  二、麻薬国際統制機関として、既存のあへん常設中央委員会及び監督機関二つを統合して、新たに国際麻薬統制委員会を設置し、統制実効性を高めることとしております。  三、ヘロイン等特に危険な薬品取り締まり強化に伴い、コカの樹及びコカの葉についてもそれぞれケシ及びアヘンと同様に、その生産及び取引に関して政府機関を設置して独占的統制を行なわなければならないこととしております。また、大麻植物についても、産業上または園芸上の目的栽培する場合を除いて、同様に政府機関を設けて独占的統制を行なうべきこととしております。  四、従来、世界保健機関が行なっていた麻薬の指定及び除外を、麻薬委員会世界保健機関の勧告に基づいて行なうことに改めることとしております。  五、麻薬中毒患者効果的な治療のための適当な施設の設置が望ましい旨を各締約国に勧奨しております。  以上、概要を御説明いたしましたが、わが国周辺諸国のうち、タイビルマはすでに批准を了しており、その他の諸国相当数この条約参加することが期待されますので、これらの諸国が、この条約による統制措置をとることになれば、わが国における麻薬取り締まりも、一そうその成果をあげることができるものと考えられますので、わが国がこの条約参加することにより受ける利益も大なるものがあると考えられます。  簡単でございますが、以上、補足して御説明申し上げました。
  5. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 以上で説明は終了いたしました。  これより質疑に入ります。御質疑のおありの方は、順次御発言を願います。
  6. 羽生三七

    羽生三七君 こまかい内容に入る前に、どうしても私不審に思うことは、この麻薬のような、犯罪上いろいろ問題を起こす性質の薬品というか、品物が、どうして大量にいつも密輸入されたりするのか。一体そういうことは、根本的に何らかの公の機関生産をするとか、一定の量というものの限定があれば、そんなものが幾らでもはんらんするということが、どうしても私理解できない。通常の商品と同じような形で、幾らでも犯罪の道具に利用されておる。ですから、この種の法律あるいは条約の必要なことは、これは当然であるけれども、それよりもっと前の問題として、それほど重要な問題がどうして——つまり、世界全体にほぼ必要な量というものは、おおよそわかると思うし、その量に見合う生産というものがあれば、こんな大きな犯罪根源にこれがなるはずはないのに、どうしてそういうことが起こるのか。これはだれでもかってに自由に製造できるというんなら別ですが、そうでない限り、何らかのコントロールができるはずだと思うのです。その辺はどういうことか、その事情を、こまかい条約内容じゃなしに、根本的な問題をひとつお聞かせいただきたい。
  7. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 先生のおっしゃるように、麻薬国際間で非常に協力して取り締まり強化しておりますので、自国あるいは正式な生産国になっているところのものは、ほとんど流れていないと思うのです。そうして、いま条約に入っていない国々、そういうところから流れているのが実情でございます。それで、わが国を見ますと、わが国に入って不正に使われるものは、ほとんどヘロインでございます。そうして、そのヘロインはどこから参りますかというと、大体香港マカオバンコク・そういう地点から参っております。それで、最近だんだんわかってきた私たちのほうの情報なり、あるいは取り調べの結果によりますと、それがタイとか、ビルマとか、そういういままで条約に入っていない国々で、いわゆる野生ではえているアヘンからモルヒネをつくり、ヘロインをつくり、それが流れてきているということでございます。
  8. 岡田宗司

    岡田宗司君 麻薬世界中の問題ですけれども、これはアメリカでも、ヨーロッパでも、相当方々で使っているわけですが、一体、世界的に、秘密に麻薬が流れてくる、その根源地と目されるところはどこなんです。いま、日本のについては、ビルマとかタイ栽培されているのか、野生なのか知りませんが、そういうものからつくられたものが来ておるといわれるのですけれども、世界中に流れておるのは、一体どういうところで生産されたものが流れておるのですか。
  9. 朝比奈晴世

    説明員朝比奈晴世君) いまの御質問の、世界で使われているいわゆる不正の麻薬ヘロインの場合は、いま、久万参事官が言われたように、ヘロインは、タイビルマラオス国境地帯アヘンから発生しているわけです。それからもう一つ世界的に見て、ヘロインアメリカなんかで使っているのは、そういうところから流れているもののほかに、トルコ——中近東あたりアヘンから、それがヨーロッパで製造されて、アメリカあるいはカナダへ流れているということがあります。  それから、世界的に見ますと、麻薬というのは、ヘロイン以外にコカインというものがあります。アメリカなんかのコカインは、南アメリカのペルー、ボリビアあたりから流れているということがあります。  それからもう一つ世界的にいいますと、大麻というのがありますが、大麻は、北アフリカ中近東あるいはインド、それからあるいは南アメリカ、そういうところから流れております。そういうことです。
  10. 岡田宗司

    岡田宗司君 麻薬国際的な密輸出入というやつは、戦前古くからも行なわれているわけですけれども、特に日本の場合については、国際的な、全世界にまたがるような麻薬密輸出入団仕事の一部になっているのか、それともアジアだけにそういうものがあって、主としてアジアで行なわれておる、そういうスマグラーの団体ですか——仕事になっておりますか。
  11. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 日本に入ってまいりますヘロインは、おもにアジアから参ります。それで、国際的にというお話、ほかの中近東とかなんとか、そういうところから来るよりも、ほとんど東南アジアのほうから来ているわけです。
  12. 岡田宗司

    岡田宗司君 新聞なんかで伝えられるところによりますと、香港あたり中国人の大親分がいて、それが国内連絡をとって盛んに密輸出入をやっているわけです。それで香港政庁のほうとも連絡をして国際的な取り締まりをやり出したようでありますけれども、これは効果があがっておるのかどうか、その点どうでしょうか。
  13. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 香港政庁がおととしぐらいから非常に力を入れまして、そうしていま、香港では、あまり前に密輸していたという密造者がつくっていない。その次につくったところはマカオでございます。そこで、マカオも非常に力を入れる。そこでタイに移りまして、それで初めはバンコクで製造していた密造所があったこともございます。ところが最近では、それがもっと奥地の、先ほどお話ししたアヘン野生している山岳地帯、そちらのほうにだんだん移っていたということを、ことしの二月に東南アジア会議をやりましたときに報告がございました。
  14. 岡田宗司

    岡田宗司君 日本に持ち込まれる経路といいますか、どういう人の手で、どういう方法で主として持ち込まれているのですか。
  15. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 経路といいますと、先ほどお話ししたように、バンコクルートと、それから香港マカオルートと、それから北朝鮮ルート、そういうのを大体私たちは想定しております。それで、そのうち、香港から来るのが、一番数としては多い形でございます。それから、持ってくる者というのは、私たちがつかまえておる限りでは、船員とか、あるいは飛行機搭乗員とか、そういう者がございます。
  16. 岡田宗司

    岡田宗司君 船員とか飛行機搭乗員あるいは飛行機お客さんが密輸入してくるというそれがときどきつかまっておるということは見ておるのですけれども、そのほかに、アメリカの軍の飛行機が、立川だのそれからそのほかの日本基地に来ますね。それが持ってきておるのがかなりあるのじゃないですか。
  17. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 私たちの手であげたのでもございます。かなりあるというよりも、数としてはあまりございませんけれども、基地に入って基地から出すときにつかまる、あるいは基地のほうでそのまま置いてあったのが通告があった、そういうケースがあります。
  18. 岡田宗司

    岡田宗司君 これは船で持ち込むのやあるいは飛行機に乗っておる人が持ってくるのやから見ると、非常に取り締まりがむずかしいのじゃないですか。とにかく、向こうを出るときに十分に取り締まりを受けない、こっちに着いてもこれは取り締まりをするほうが容易でない、こういうことで、軍の基地を経由するというのに対しての取り締まりは非常にむずかしいのじゃないですか。これに対してどういう取り締まり方法をやっておるのですか。
  19. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 本地内の取り締まりは私たちはできませんので、アメリカ軍がやっておるのであります。それから、アメリカ税関部の職員が立川にもおりますし、それから朝鮮にもおります。それから香港バンコク、そういうところにみなおりまして、それぞれ向こうで怪しいものは日本に通報し、こちらに協力方を求めてきて取り締まりをやっております。
  20. 岡田宗司

    岡田宗司君 それで効果があがっておるのですか。たとえば、日本に持ち込まれたものがアメリカのほうの取り締まりであげられたり何かしたものが日本のほうに通報されておりますか。
  21. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 麻薬の問題に関しては非常にアメリカ軍も協力的ですし、それから、アメリカ税関も協力しておると思います。そういう意味では、ほかのことは存じませんけれども、一番効果はあがっておると思います。
  22. 岡田宗司

    岡田宗司君 アメリカの軍人なんかでも、麻薬患者というのですか、とにかくそういうものを自分で使う者もおるし、それから、立川等基地周辺でそういうものを使っておる者もあるけれども、そういう者がいることがやはり麻薬の問題をむずかしくしておる面もあると思いますけれども、それらはどういうふうに取り扱っておられますか。
  23. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 先生のおっしゃいましたように、基地周辺麻薬問題というのは、私たちとして非常に困った問題であります。ところが、それは少なくとも五年くらい前までは大きなウエートを占めておりましたけれども、最近ではほとんどそういうことはございまません。そして、それは私たちが見つけられないというのじゃなくて、朝鮮動乱あとが一番ひどかったようでございますけれども、それからあとはあまりそういうことがなくなりました。
  24. 岡田宗司

    岡田宗司君 日本に持ち込まれるのは、どこに一番持ち込まれるか。そうしてどういう経路日本国内にさばかれるか。とにかく、日本国内においても麻薬をさばくいろいろな機関ができ上がっておる。それから、取り締まりがきつくなればきつくなるだけ、向こう側も地下にもぐって巧妙になってくると思うのですが、それらの全貌をぼくらもよく知らないので、少し詳細に説明していただきたい。
  25. 久万楽也

    説明員久万楽也君) いま先生がおっしゃったのは、密輸全体のことでございますか。
  26. 岡田宗司

    岡田宗司君 国内の……。
  27. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 国内に入りますのは、大体神戸とか大阪とか、それから東京、横浜、それから北九州、そういうところが麻楽取引が非常に多いところで、そうして、いままではそういうところに大体陸揚げをしてそれからほかの地区に散っていくということが多かった。ところが、最近非常に取り締まりがきびしくなったので、そういう地区以外の地区に揚げて、その地区にまた運ぶということが行なわれております。  それから、それのルートというか、中毒者にまで渡る手段はいろいろございますけれども、大体十三段階くらいの階段を経て輸入してから渡っております。それで、その途中に暴力団をある程度使っているということは事実でございます、途中の段階暴力団を。ところが、一昨年以来麻薬取り締まりを非常に強化いたしまして、その暴力団を通しての組織というのもだいぶつぶれてまいりました。それで、最近では麻薬を持って上がってそれを売るルートに困っている。そのために陸揚げしてから大口の買い手を見つける間につかまってしまうというのがだいぶふえてきております。  それから、暴力団に関しては、六年くらい前は密売をやっておる連中が、日本暴力組織というのは非常に有力だから暴力団を使うべきだということを言っていたらしいですけれども、最近では、そういう密売をやっている連中が、日本暴力団もいいけれども、最近は非常に暴力団対策強化されたから暴力団を使うことはあぶない。それですから、ほかのルートをつくるべきだということを言っているという情報も入っております。
  28. 岡田宗司

    岡田宗司君 輸入されるときのヘロインが一グラムどれくらいで、それが末端の注射を受ける、ほんとうに買うお客さんというか、需要のところへ行くとどれくらいになるのですか、この価格ですね。
  29. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 香港あたりの値段が大体六百円、そして日本に陸揚げすると六千円くらい、それは一グラムです。それが末端で売られるときは、大体これの十倍の六万円くらいであります。
  30. 岡田宗司

    岡田宗司君 それで一グラムのヘロインというものは末端に行くと何かまぜて、どれくらいの倍率でまぜるのですか。
  31. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 三〇%から一〇%のヘロインが入っているものもあります。
  32. 岡田宗司

    岡田宗司君 いま暴力団がだいぶ押えられて麻薬ルートが少なくなったというのですが、まだ麻薬患者もおるようですが、一体全国で麻楽患者というのはどのくらいと推定されるのですか。
  33. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 一万五千人くらいだと思います。
  34. 岡田宗司

    岡田宗司君 これはほかの国に比べてどういう状況なんでしょうか。
  35. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 国によっては国民の五〇%くらいが麻薬を使っているんじゃないかということもいわれている国もございます。しかも、取り締まりをきびしくやっている国の中では、日本はちょうど中かげんの国だと思います。
  36. 岡田宗司

    岡田宗司君 多いのはどこですか。
  37. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 先ほどお話しした五〇%というのはイランでございまして、イランはそのためにアヘン生産を中止して、正式のアヘン生産国でしたけれども、それをやめてしまいました。
  38. 岡田宗司

    岡田宗司君 あとアメリカとか、ヨーロッパとかいう国ではどういう国が多いですか。
  39. 久万楽也

    説明員久万楽也君) フランス、アメリカカナダで多い。
  40. 岡田宗司

    岡田宗司君 麻薬に関する香港あたりでやっているのは中国人のあれですが、日本へ持ち込むのはどういう国の人が多いですか。
  41. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 船員では中国人が圧倒的に多いわけです。
  42. 岡田宗司

    岡田宗司君 その香港あたりの大親分というのは主として中国人ですか。
  43. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 香港に在留しているのだから、中国人だと思います。
  44. 岡田宗司

    岡田宗司君 そればかりじゃないでしょう。かなりアメリカ人とか、ヨーロッパの人間が持ち運びして、相当金もうけしているのがいるのじゃないですか。
  45. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 中国人とか朝鮮人以外の外人でもつかまったのはございますけれども、それは年に、私たちのほうでつかまるのは、二、三人しかございません。
  46. 岡田宗司

    岡田宗司君 韓国朝鮮からのルートはどういうふうになっているのですか。
  47. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 朝鮮からのルートははっきりどこから来たということはわかりません。ただ、朝鮮からのものは非常に品が悪いので、私どもは通称あかねたと称しておりますが、そういうことで区別をしております。
  48. 岡田宗司

    岡田宗司君 区別じゃないですね。朝鮮のは朝鮮生産されるのではなくて、どこか、ビルマとかあるいはタイとか香港から朝鮮へ来て、それが朝鮮経由日本へ入ってくるのか。
  49. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 香港から朝鮮経由日本へ入るか、あるいは朝鮮生産されるか、そこのところはまだはっきりいたしておりません。
  50. 岡田宗司

    岡田宗司君 それは、朝鮮から来るのは韓国の人が持って来るのが多いのか、それとも、あるいはアメリカの軍の経路で来るのが多いのか、どっちです。
  51. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 朝鮮から来るのはほとんど韓国人というか、朝鮮人のほうが多いと思います。
  52. 佐多忠隆

    佐多忠隆君 香港とこの条約との関係はどういうふうになっておりますか。
  53. 兼松武

    説明員兼松武君) 香港に関しましては、まだイギリスのこの条約への参加措置がとられておりませんので、イギリスが入るようになれば、その際に、この条約適用する自国の領域として宣言をするというような形になるだろうと考えられます。
  54. 佐多忠隆

    佐多忠隆君 マカオは。
  55. 兼松武

    説明員兼松武君) 現在までのところ、ポルトガルに対しましては、イギリスと同じように、まだ参加措置がとられておりませんので、やはりポルトガルがこの新しい条約に入るようになれば、その際に措置がとられる。で、いまのは、この新しい条約自体に対するお尋ねでございますが、従来ポルトガルが入っている条約につきましては、この条約と別に現在措置をとっておる、こういうことでございます。
  56. 佐多忠隆

    佐多忠隆君 中国大陸はどうなっているのですか。特に生産なり取引状況大陸自身はどうなっているのですか。あるいは取り締まり状況
  57. 兼松武

    説明員兼松武君) 中国大陸につきましては、従来のアヘンに関する幾つもの条約がございますが、その古い条約に関しましては、中華民国当事国になっておりまして、中華民国が一応中国大陸に関する見積もりを麻薬に関する国際機関に通報しておるという関係になっております。
  58. 佐多忠隆

    佐多忠隆君 中国大陸での生産状況なり取引使用状況、あれはどういう状況なんです。
  59. 朝比奈晴世

    説明員朝比奈晴世君) 中国本土状況につきましては、毎回いつ行っても台湾政府が報告するので、実情はあまりよくわかりません。
  60. 曾禰益

    曾祢益君 いまの件なんですけれども、おそらく台湾政府は政治的なあれもあろうし、大陸中国あたりでは非常に麻薬を密造し、あるいは流しているのだというようなことを言っているのじゃないかと思うのですね。その点どうなんですか。
  61. 朝比奈晴世

    説明員朝比奈晴世君) 私が出席した麻薬委員会で、本年あるいは昨年の委員会では、台湾政府はそういう事実があるということを言っております。
  62. 曾禰益

    曾祢益君 先ほどの御説明にありました、アヘンの極東における実際上の栽培地、つまり麻薬の一番の根源根源をやっているのが、先ほどのお話ではタイラオスビルマ、こういうふうなお話だったのです。しかし、これは昔からの歴史から見れば、中国大陸相当西南辺境山岳地帯歴史的にこれはケシ栽培地域であったことは事実です。そこでわれわれは、過去の日本中国を侵略し、特に満州事変以後、朝鮮を通じ、関東州を通じ、ヘロイン麻薬数満州中国本土に流したという非常な罪悪の歴史を持っていると思うのです。それはそれとして、客観的に見て、はたしてこのタイだとか、ラオスだとか、ビルマとか、その中国辺境の国だけで現にアヘン栽培が行なわれているのか。やはり中国の官憲が関係している、いないにかかわらず、現実には中国大陸辺境においても相当アヘン栽培が行なわれ、それがむしろ辺境タイビルマラオス等に流れていると推定すべき客観的理由があるのかどうか。そういう点については川そのものずばりで——そのことによって何も中国政府、大陸政府を追及するとかなんとかという政治的意図とは別で、そういうことではないのです。われわれの過去にもあることなんですから、人のことなんか追及する資格があるかどうかと私自身は思うのですが、事実は事実のこととして、辺境のことでもあるし、そういうところからアヘンが流れている、台湾側の宣伝とは別に、そういう相当の客観性があるのかどうか、そういう点はどうですか。
  63. 朝比奈晴世

    説明員朝比奈晴世君) ただいま御指摘のようなことは、ラオスビルマタイ、あるいは中国の雲南地方ですね、その方面でアヘンが密作されているということはあへん委員会では正式には取り上げていませんが、そういう情報は、台湾政府、あるいはアメリカのほうからそういうことは言っております。ただ、問題はそういうことで、はっきりどちらかというような態度はとっておりません。そういう状態です。
  64. 曾禰益

    曾祢益君 日本はどう見ているのですか。学術的に見てわからぬですか。雲南あたりからつくって出てきたのだということはわからぬですか。
  65. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 私が麻薬を手始めたころは、アヘンなりヘロインなりモルヒネなり、その産地が書いてあった。それが書いてあるような袋、あるいはそれが識別できるような刻印が押してございました。ところが、最近私たちが押収するものでは9の字が三つ書いてある、スリー9というビルマ製ですが、それがわかるだけで、それで、それはやはりビルマであるとか、初め私たちタイでできたのだと思いましたけれども、ビルマあるいはラオス、そういうところでつくられているのだということを言っております。それですから、アヘンがどこで、どこのアヘンが没収されたか、そういうことはわかりません。  それからもう一つ、いま先生が学問的にと言われましたけれども、学問的にアヘンの場合にはその産地がわかるような方析の方法がございます。しかし、日本に没収されるアヘンは非常に少ないものですから、数も量も回数も少ないものですから、そういう意味で、日本に入ってくるのはどこの地区ということははっきりいたしておりません。
  66. 曾禰益

    曾祢益君 政治的のカムフラージュにはいいですけれども、ヘロインしか入ってこないのだら、そのヘロインをどこのアヘンでつくったかということは、結局タイのチェンマイあたりまで行ってこなければわからないということで政治的に逃げているのだけれども、実際はそういうものをまじめに研究して、一体どこのアヘン中国の西南の周辺の地域で製造されるヘロイン等の形になっているかということは、もっと徹底的に究明することにならぬのですか。こういうあれをつくってみても、そこまで踏み出していってやらないとナンセンスだと思いますが、どうですか。
  67. 久万楽也

    説明員久万楽也君) それは日本だけというのではなくて、国際的にも問題になっておりまして、国境地帯で、去年はビルマをやりました。ことしはタイの奥地をやる決議案が通っております。
  68. 曾禰益

    曾祢益君 ビルマでやった結果、ビルマの製造しているところまで行って、かりにつかまえたとすれば、その原料に使われたアヘンがどこから出てくるなんということは相当推定できるのじゃないですか。そのくらいのことはやってないですか。
  69. 朝比奈晴世

    説明員朝比奈晴世君) ビルマの場合には、ことしの初めに予備調査をやって、ビルマの北部でアヘンをつくっているということがわかっております。
  70. 佐多忠隆

    佐多忠隆君 いまの麻薬が医療上あるいは研究上使われている分量と、密輸出入される分量とは、量的にどれくらいの比率になっているものですか。
  71. 朝比奈晴世

    説明員朝比奈晴世君) その麻薬ヘロインに限定いたしますと、ヘロインは医薬として使っている国が少なくて、わが国は医薬は全然禁止しております。そういうヘロインをあげますと、それは医療よりもそういう不正なものに使われているということが圧倒的に多いということです。
  72. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 速記をとめて。   〔速記中止〕
  73. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 速記を始めて。
  74. 岡田宗司

    岡田宗司君 この麻薬暴力団関係ですね。先ほどのお話だと、だんだんと日本暴力団も取り締りが厳重で使えなくなったので、別のルートをつくろうとしているのだというお話ですけれども、やはり、いまでも相当暴力団関係しているのじゃないですか。その点、国内のあなた方警察のほうの取り締まりから見てどう思いますか。
  75. 海江田鶴造

    説明員海江田鶴造君) さっき厚生省からもお話がありましたように、暴力団は一昨年、昨年あたり非常に麻薬に手を出しておりまして、これが暴力団の有力な資金源になっておりますことは事実でございますが、過去二年間にわたりまして、警察は麻薬取り締まりの中で特に暴力団を中心に取り締まりを行ないました。三十七年には大体百四十団体、三十八年には二百十八団体、人員にいたしまして一昨年は百四十団体の九百二十九名、それから昨年は二百十八団体で七百六十二名、これを検挙いたしておるのであります。特に麻薬の問題で注目されますのは、暴力団の中にももちろん中毒者がおりますけれども、主として彼らが、暴力団が介入しておりますのは、密売組織を持ちまして、ブローカーから麻薬を受け取って、それをいわゆる中毒者に流す、こういう密売組織を主として担当するための暴力団でございます。検挙の結果から申しますと、密売組織の検挙されたうちの八割、全国で申しますと五割が暴力団関係、特に東京、横浜、神戸、大阪、福岡等のようないわゆる大都市濃厚地区では八割が暴力団ということになっております。なお、最近そういう暴力団の、取り締まり強化いたしました結果、従来の密売組織、いわゆる暴力団を中心とした密売組織の八割はほとんど壊滅を見ておりますが、さっきのお話にございましたように、いわゆるブローカー、密輸組織というものは、主として——全部ではございませんが、かなりの数が日本在留の、あるいは香港在住で日本に来ます三国人、主として中国人及び朝鮮系こういう人が多いのでございますが、こういう人たち暴力団以外に新たに密売組織をいまつくりつつあるという、こういう情報も入手しております。
  76. 岡田宗司

    岡田宗司君 暴力団以外の密売組織というのは、いまのお話ですと、中国人とか朝鮮人とかということでございますけれども、どういうふうにどういうルートをいまつくりつつあるのですか。
  77. 海江田鶴造

    説明員海江田鶴造君) いま私どもが検挙その他から判断をいたしておるところでは、日本にはいわゆる貿易業者、登録をしました貿易業者というのが非常にたくさんございまして、これはもちろん大手の大きな会社から小は社長一人しかいないという非常に小さなインチキブローカーがたくさんいるわけでございます。こういう手合いがいわゆる大きな、主として三国人のもとにおって密輸をやっております。その手合いは、もちろん現在でも暴力団につながりを持っておりますけれども、暴力団関係ない、日本にはそういう人がたくさんいるわけでございますが、一般の事務所員だとか、あるいは女だとか、そういう者を使って密売のほうを計画しておる、こういう状況でございます。
  78. 岡田宗司

    岡田宗司君 主として中国もしくは朝鮮の人々がやっておるということになりますというと、これは数は比較的少ないし、それから、日本は島国ですから、そう陸続きの国のように出入りが自由でないというようなことから、わりあいに監視並びに取り締まりということは容易に行なわれるのじゃないですか。で、これらについての対策は立てて進められておるのかどうか。そういう点で、そういう新しいルート、それに対して打撃を加えつつあるのかどうか、その点はどうなんですか。
  79. 海江田鶴造

    説明員海江田鶴造君) 外国人の出入りはきわめてむずかしい、あまり容易ではないとおっしゃいましたけれども、私どもが捜査をやっております過程では、そういうことはございませんで、非常に容易であります。それで特に香港に在住するいわゆる中国人、貿易商社、あるいは日本におります中国人、あるいは日本人貿易商社、これは極端に申し上げますと、東京——大阪を往復するよりも、むしろ東京——香港をより多く往復しておる。そして電話、電報その他非常にひんぱんにやっておりまして、私どもは麻薬のみならず、あるいは宝石等の密輸等におきましても、香港と東京、あるいは香港と関西との間は、国内と同じ、むしろそれ以上であるというふうに考えております。したがって、麻薬取り締まりはきわめて困難であります。特にさっきも厚生省からお話がありましたように、船員等が持ってくる機会がかなり多いわけでありますが、現在大体年間百万ほどの船員が一時上陸をいたします。そのうちの半数以上が中国人系の船員でございまして、これが日夜日本に停泊しまして上陸をするわけでございますから、これを全部網を張ってやるということは、これは事実上不可能でございます。したがって、私どもは現在そういうルートに対する捜査というものをいかにしてやるかということでいま懸命の努力をいたしておる次第でございます。
  80. 岡田宗司

    岡田宗司君 これは国内中国人といっても大陸系と台湾系とあるし、それから朝鮮人というと北鮮系と韓国系がある。それからまた、外から来る中国人だと、そのほかに香港系というものもあるし、あるいはその他の東南アジアのそれぞれの国にいる華僑の系統の者も一部いる。そういうような系統別に見て、麻薬の問題に関係しておるのはどの系統か一番多いのか、お伺いしたい。
  81. 海江田鶴造

    説明員海江田鶴造君) 非常にむずかしい御質問でございまして、特に私ども麻薬取り締まりをやる限りにおきましては、あるいは密貿の取り締まりをやる限りにおきましては、そういう政治的と申しますか、どちらの系統であるかということをあまり念頭に置いておりませんので、実はそういう統計はないわけでございますが、まあ中国人朝鮮人あるいはその他の外国人という分け方をいたしておりますが、大体私どもの考え方では、いずれも均分しておるというふうな見方が正しいかと思います。
  82. 岡田宗司

    岡田宗司君 まあ、これは国内取り締まりですが、厚生省のほうには麻薬取り締まりの特別の組織と人員があるが、あなた方のほうにもおる。それの人員は両方どういうふうになっておりますか、その協力関係ですね、これは摩擦があるのじゃないかということも伝えられておるししますけれども、この協力関係はどうなっておるのか、その点をお伺いしたい。
  83. 海江田鶴造

    説明員海江田鶴造君) 私どものほうの麻薬取締警察官といいますのは、昨年、一昨年人員増強を御決定いただきまして、六百名増員が認められました。それ以前に麻薬に専従しておった警察官が約六百名おりましたので、現在約千二百名の警察官が麻薬のための専従としてやっておるわけでございます。もちろん、そのほかに私たちのほうの警察官は全部捜査権を持っておるわけでございすまから、いわば十五万全部がやろうと思えば麻薬もやれるといと体制でございます。  なお厚生省との関係、あるいは厚生省のみならず海上保安庁、入管、それから税関、こういうところとも現在ともに協力して捜査をやっておりますが、中央には、御承知のように、麻薬対策協議会の小委員会というのがございまして、月に一回ほど協議をいたしておりますし、特に警察庁と厚生省との間には麻薬取り締まりの協定がございまして、緊密な連絡をとってやっておる次第でございます。
  84. 岡田宗司

    岡田宗司君 その関係はうまくいっているのですか。まあ、うまくいっていないなんという返事はしないでしょうけれども。
  85. 海江田鶴造

    説明員海江田鶴造君) もちろん、麻薬捜査というものは非常にむずかしい捜査でございまして、端緒を発見し、それから捜査をやる場合には、もちろん警察内部におきましても穏密を要する、そういう関係ではあるいは不十分な点はあるかと思いますが、実際の捜査、特に中央においてはそういう問題はございません。
  86. 岡田宗司

    岡田宗司君 それから一万五千ぐらいの患者がいると先に言ったのですが、その中に非常に重いのがおりますね。こういうのに対する対策、それからそれを矯正するために入院させる、そういうような設備がいまのままで足りるのかどうか。それを拡張する計画があるのかどうか、お伺いしたい。
  87. 久万楽也

    説明員久万楽也君) 中毒者の問題の前に、私たちのほうの取締官と取締員の数を申し上げますと、取締官が百六十六名、それから取締員が百十八名でございます。取締官というのは八つの地区に分散して置いてございます。それから、取締員というのは都道府県に置いてございます。  それから中毒者、先ほどお話ししましたように一万五千ぐらいの推定される中毒者はおりますけれども、実際にその中で毎年発見されて、それで麻薬を使っているのだと言われるのが大体二千名ぐらいでございます。それでその二千名を実際に調べてみますと、三分の一ぐらいはもう麻薬が手に入らなくて麻薬をやめてしまっているのが現状でございます。それから、三分の一が麻薬以外の睡眠薬とか覚せい剤、そういうものに移っております。それから、三分の一がまだ麻薬を使おうと思って不正麻薬の入手とか、あるいはお医者さんのところに行って正規の麻薬を患者と偽って売ってもらう、そういうことをやっております。その中で非常に重症なもの、いわゆる慢性の麻薬中毒者だけは、昨年の七月に法律改正をいたしまして、中毒者の収容施設に入れられるようにしてございます。しかし、その施設もまだ十分に満員になるほど入っておりませんから、施設としてはふやす必要はないのではないかというふうに感じております。
  88. 岡田宗司

    岡田宗司君 だいぶ取り締まりがきびしくなったので、これからもきびしくやっていかなければならぬわけですが、根絶とまではいかぬでも、現在のような状況をさらに改善していく、そして、まあ密輸出入なんかももっとうんと少なくする、そういうことはここ一、二年で見込みが立つのですか。
  89. 海江田鶴造

    説明員海江田鶴造君) 私どもも厚生省もともにあと二、三年のうちに根絶したいと思って努力いたしておりますが、問題は、日本を取り巻く東南アジアの各国で麻薬が相当多量に密造されて、しかも、不良なしかも営利をむさぼる悪徳業者が日本に持ち込むことをねらっております。しかも日本国内におきましてはいま暴力団取り締まりを徹底的にやっておりますけれども、日本には、非常に、率直に申し上げまして、そういう麻薬なりあるいは覚せい剤というようなものが、取り締まりをゆるめればいつでもはびこる素地があるのじゃないか、こう考えておりますので、必ずしも自信はございませんが、一応この数年のうちに根絶する覚悟でやっていきたいと思っております。
  90. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) ほかに御発言もなければ、本件の質疑は終局したものと認めて御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  91. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 御異議ないと認めます。   これより討論に入ります。御意見のおありの方は、賛否を明らかにしてお述べを願います。——別に御意見もないようでございますが、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  92. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 御異議ないと認めます。  それでは、これより採決に入ります。本件全部を問題に供します。本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。   〔賛成者挙手〕
  93. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 全会一致でございます。よって本件は、全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。  なお、本院規則第七十二条により議長に提出すべき報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  94. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  速記をとめて。   〔速記中止〕
  95. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 速記を始めて。   —————————————
  96. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) この際、継続調査要求についておはかりいたします。  国際情勢等に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本院規則第五十三条により、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  97. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  98. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  99. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 次に、委員派遣承認要求に関する件についておはかりいたします。  国際情勢等に関する調査のため、委員派遣を行ないたいと存じますが御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり)
  100. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 御異議ないと認めます。  つきましては、派遣委員の人選、派遣地、派遣期間等は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  101. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、本院規則第百八十条の二により議長に提出する委員派遣承認要求書の作成等も、便宜、委員長に御一任願いたいと存じますが御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  102. 黒川武雄

    委員長黒川武雄君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後零時四十五分散会      —————・—————