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説明員(
久万楽也君)
国内に入りますのは、大体神戸とか大阪とか、それから東京、横浜、それから北九州、そういうところが
麻楽の
取引が非常に多いところで、そうして、いままではそういうところに大体陸揚げをしてそれからほかの
地区に散っていくということが多かった。ところが、最近非常に
取り締まりがきびしくなったので、そういう
地区以外の
地区に揚げて、その
地区にまた運ぶということが行なわれております。
それから、それの
ルートというか、
中毒者にまで渡る手段はいろいろございますけれども、大体十三
段階くらいの階段を経て輸入してから渡っております。それで、その途中に
暴力団をある程度使っているということは事実でございます、途中の
段階に
暴力団を。ところが、一昨年以来
麻薬の
取り締まりを非常に
強化いたしまして、その
暴力団を通しての
組織というのもだいぶつぶれてまいりました。それで、最近では
麻薬を持って上がってそれを売る
ルートに困っている。そのために陸揚げしてから大口の買い手を見つける間につかまってしまうというのがだいぶふえてきております。
それから、
暴力団に関しては、六年くらい前は
密売をやっておる
連中が、
日本の
暴力組織というのは非常に有力だから
暴力団を使うべきだということを言っていたらしいですけれども、最近では、そういう
密売をやっている
連中が、
日本の
暴力団もいいけれども、最近は非常に
暴力団対策が
強化されたから
暴力団を使うことはあぶない。それですから、ほかの
ルートをつくるべきだということを言っているという情報も入っております。