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岡田宗司君 では、韓国の学生運動がいまの日韓会談に影響を与えたという点はお認めになりますか、私これ具体的にお
伺いしたいですが、第一には、外交
交渉の最中に大統領が、少なくともいわゆる大平・金メモなるもの、これはあなた否定しておりますけれ
ども、予備
交渉の議事録か何かであったといたしましても、そういうものを学生の代表に示したということ、これはやはり外交
交渉の上には影響を与えたことだと思います。
第二に、金鍾泌氏が
日本に来て、いわゆる側面
交渉をやった。これは
外務大臣は表敬的訪問を受けた、
総理大臣には自民党の総裁の資格で会ったと言われておりますけれ
ども、いわゆる実力者でありまして、日韓
交渉に相当重要な実質的な働きをする人である。それが学生運動の
要求によって急遽召還されたということは、韓国側の対日
交渉の上に、やはり一つの大きな影響を与えるものだと思うのであります。
それからさらに朴大統領は、学生に対してその
日本に出しておる代表部の顔ぶれをかえるということも言われておるのであります。そういたしますと、これまた学生運動が日韓
交渉の韓国側に対して大きな影響を与えたことだと思うのであります。そういたしますと、それらのことが行なわれると、どう
考えたって日韓
交渉は、ここで韓国側が学生運動の影響を受けて変わりつつある、この
態度が変わりつつある、姿勢が変わりつつある、あるいはまた
交渉のやり方が変わりつつある、こういうことになると思うのでありますが、学生運動が韓国側に影響を与えて、日韓
交渉の上にさらに影響が起こりつつあると、そういうふうにお
考えになりますかどうか、その点を明確にお答え願いたいと思います。