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吉田忠三郎君
日本人と何ら変わったことのないような
措置をとる、こういうことは当然のことなんです。ただ、
一つ要望しておきますけれども、
陸運事務所の
関係の
人々あるいは
警察官の
諸君の英会話など若干通用できるようにする、こういうことにしているからというようなことなんで、それでぼくは了解したいと思うが、一体
陸運事務所に何人いるかということですよ。
参事官、それは問題になりませんよ。それは国会の
答弁としてまあ言うておけばいいという
程度のものですよ。それから
警察官の
諸君だって、これはいま多少盛んに勉強させているようだけれども、そういうところで
事故が発生してその
人々と会話のできるような域までにはなかなか簡単にいかぬですよ。それは、われわれも
外国に
旅行した経験もありますが、なかなかできませんよ。しかも、英語だけじゃないのだからね。スペイン語をやる人もあるだろうし、フランス語を語る人もあるだろうし、たいへんなことだろうと思う。だから、ここで
一つぼくが要望しておきたいことは、少なくとも
外国から来る
人々というのは大多数は初めてだと思うのです。ですから、そういう
道路標識の
関係であるとか、あるいはUターンの
関係であるとか、一方
交通の
関係等々、これはもうほとんど認識がないと思うのですよ。
パンフレット出してみたって――われわれだって
外国へ行って、なかなか
道路交通等々書いてあるのだけれども、それを熟読玩味して頭の中に描いて
運転などということは、実際問題としてできませんからね。だから、特に申し上げるのですが、とりわけ
外国では市内で四十五キロ制限なんというものはないですよ。
自動車というのはよりスピードを出して走るものだということで、アメリカなどでは百二十キロ出して走るでしょう、ハイウエーで。最低だって五十キロくらいですから。ですから、非常にスピード感になれ切っておる
人々が多く来るわけですから、少なくともぼくはスピードの
関係などは、ややともすると
日本の法規から見ると
違反だというようなことになり得るのじゃないか、こういう懸念がございます。そこで、ぼくは、従前あなた方が
警察庁と
打ち合わせをしておるということなのだが、ぜひ心がけていただきたいことは、これは
外国人ばかりではなく、
日本人でもそうですが、悪意で知っておってやるのなら別ですよ。そうでない場合があり得るのですよ。そういう場合は、直ちに逮捕してチケット切って
罰金取るのだ――
罰金は税外収入であるからなどというようなばかげたことを言っている
警察官がいるのだよ。だから一生懸命やるのだというような態度をしているやつもおりますからね。ぜひそういうことがないようにして――とりわけことばが違っているのですから、そのことによって、せっかく
日本に来て、
オリンピックもさることながら、
日本を
観光旅行しつつ、
日本の産業経済あるいは政治文化あるいは民族等々を勉強していく方もいると思うので、ぜひ、いままでのような一般的に世間から批判をされているような
警察官の態度であったり、あるいは
陸運事務所等は、
参事官が言っておりますけれども、そう現場まで出るということはおそらくないですよ、ないが、かりにあるとすれば、そういう点を十分配慮して、その
人々に非礼にならないように配慮すべきだと思うのですよ。だからといって、あまりこれは緩慢になると、これは
国内の
人々との
バランスの
関係もあるでしょうからいちがいにそうは言えないでしょうが、とりあえずやはり、この地域ではこうなっております、この標識はこうだというように指導してやるというような、指導というより、十分熟知せしめる、こういうような態度でなければならないじゃないか、こう思うのです。
答弁の必要ございませんが、そういう点、要望しておきます。