○相澤重明君 私は副
総裁に工事についてのひとつ意見を聞かしてもらいたいと思うのです。
国鉄工事というものについて、まず第一は、踏切の立体化ということが進められておるけれ
ども、どうも
工事期間が長いのですね。一つは、川崎駅の東口から東芝、明治製菓のほうに出るところの地下道の拡張をやっているわけです。これが非常に長い。それで
自動車が混雑して困っているわけです。川崎の市議会は、
一体国鉄は何をやっているのだ、こういうことを川崎の市の理事者も市議会も言っているわけですよ。こういう点をどうやっておるかということをひとつ
あとで調べて報告してもらいたいし、いま一つは、
河野さんの地元なんですが、平塚なんですよ。いまその平塚駅の地下道を掘っているわけです。ところが、行ってみると、仕事をやっているのはたまたまなんですね。穴を掘っちゃったら、ほとんど
あと仕事をしていないのです。それじゃ全く一年たとうが二年たとうが仕事が進まぬわけです。工事請負する人は、請負には喜んで参加するかもしれぬが、穴を掘っちゃったら
あと仕事しないというのは、困るわけです。ひとつ
工事期間というものを、大体本線
関係ならばどのくらい、工事量によってどのくらいならば完成ができるのかということを、私はやはりある
程度規制をしなければ、これは
国鉄に対する
——国鉄が悪いんじゃなくても、
国鉄に対する非難が出るのですよ。その点私は、よその省のことだけれ
ども、運輸省、
国鉄関係じゃなくて、建設省が、
河野建設大臣が、
道路の請負をさしても、長くかかるものは今度指名を取り消す、悪いところはやめさせる、こういうことを言っていることは、非常に私は参考になると思うのですよ。いいことはみんなでやったらいいと思う。何も運輸省や
国鉄がのろのろやっている必要は私はないと思う、そういう
意味で。これは私の見たところですよ。そういう非常に
国鉄の工事というものは長
期間かかるのだということは、私はやはりこの際直さなければいかぬと思うのですよ。それだけやはり金がかかるわけですね、
投資をするのですから。
経済効果をあげるには、
投資したものをできるだけ早く効率的に運営できることが私
どもとしては大事なことじゃないかと思う。そういう
意味では、立体交差を進められることは、国の方針として私
どもが進めておるわけですが、それが最も早く利用できて、そうして
利用者の
人命の安全を、あるいは産業の発達に稗益できるように私はやってもらいたいと思う。こういう
意味でいまの二つの例をあげましたが、ひとつお調べになって、どういうふうな規模でおやりになり、またそういうふうな考えを持っておるのか、ひとつこれはお聞かせいただきたいと思う。
それからいま一つは、先ほどの岡
委員の
質問にありましたが、これはおそらく建設公団始まって第一号ではないかと思うのですが、桜木町−
大船間の
営業開始は。いま、五月十九日か
営業開始をするということで、地元では一生懸命仕事をやっているわけですよ。ここについてひとつお尋ねしたい。これは
鉄道建設公団が登記されたわけですね。そうすると、この場合に、有償か無償にするかということは、建設公団の
法律の
審議の際にいろいろ御当局から御
説明をいただきましたが、いずれにしても、
営業開始をするということになった場合には、それが有償か無償かとにかくきまることになりますね。この場合、無償という場合は、権利は公団に残るということですか。それから有償の場合は、これは
国鉄にいくのですから、
国鉄の管理権というものがつく、
国鉄の財産、こういうことになるのか、若干の問題点が残るような気がするのです。
営業開始を
横浜市は大体五月十九日というふうに
——十六日だったか十九日というふうに言っておりました。そこで、この完成をして
営業開始をするのは、公団がやるのですか、それとも
国鉄がやるのですか、つまりそのけじめですね。それが、譲渡とか、無償とか、いろいろありますが、とにかくそういうときの公団と
国鉄との問題はどう処置をされるのか、ひとつ聞いておきたい。
それから、これは
営業開始をいたしますというと、
横浜の場合は市電ですね、
東京ならば都電ですから。いわゆる市内の軌道の
電車との
関係、あるいは市営バス、民間バスの路線ですね、これのいわゆる
旅客の乗降の問題、これは非常に大事なことなんですね。バス停留場というものがつくってあります。ありますけれ
ども、
国鉄のダイヤのつくり方いかんによっては、かなりやはり利用客の度合いが違ってくるわけです。特に桜木町−
大船間の場合は、桜木町を起点としていま一番利用されると思うのは、関内とか、山元町ということになると、その場合に、バス路線の場合、そういうダイヤの問題を早く私は
横浜市なら
横浜市の交通局にやはり協力を求める、こういうのが、先ほどの混雑
緩和とか時差出勤とかいうことが出ておりますが、その具体的な私は仕事だと思うのですよ。ですから、できれば五月十六日か十九日に開業するならば、ダイヤもできていると思いますから、そのダイヤを東鉄がやるのかどこがやるのか知りませんが、ひとつ参考資料に出してもらいたいと思う。そうしてできれば、私の申し上げたように、地方自治体としていわゆる
横浜市の交通局あたりと、こういうダイヤ編成で、
ラッシュ時間はこうなるのだということを
説明して、
通勤、通学についてひとつ協力方を要請してもらいたい、こう思うのです。
それから、有償か無償かというその問題に入った場合に、それがきまって
国鉄が
営業開始をするということになると、高架線にした費用等の問題について、早急に、地元としてはこれだけの土地を提供しておるのですから、いままで権益を移譲されておるものもありますから、そういうものについて相談をしたいわけです。ですから、これについても、
営業開始をするときには、そういう手続が私は終わるものと、こう思うのですが、よくわかりませんから、ひとつそういうことをお調べいただいて、御報告をいただきたいと、こう思う。第二次の磯子から
大船までの問題については、岡
委員の御指摘したとおりですが、私は
前回の
委員会でも申し上げましたが、今日では
湘南地帯の
旅客輸送というものは、きわめて困難をきわめておる。したがって、藤沢なりあるいは平塚なり小田原なりという、この
湘南地帯の人は、せっかく
大船までに第二次計画で延ばすなら、それを地方自治体の希望する方向に何とかできないものか。したがって、今年にということではないけれ
ども、
国鉄が長期政策の中で、来年度からいわゆる再検討をされた計画をお考えになっておるようでありますから、その中に、ぜひ御検討いただいて、そして、できるならばそういう地元の要望もひとついれてもらいたいと思うのです。
それからいまひとつは、これは公約ということで言っているのかどうかわかりませんが、三十四年ごろですか、私が吾孫子副
総裁に、
東海道新幹線が建設をされる際に、新
横浜駅、いわゆる菊名に駅ができるときに、せっかく
東海道新幹線ができても、
横浜の人間はあまり役に立たないのじゃないか。あるいはそこで
横浜駅、終着の
東京駅、始発でいえば
東京始発、
横浜駅は次の駅なんですが、いまの
横浜線になってくると、岡
委員のお話のように、単線のようなことでは、
東海道新幹線に四千億も金をつぎ込んだといっても、そこの下を通っている大都市の人たちは単線しか利用できない。したがって、年じゅう
電車に乗りそこないが多い。こういうことでは、
国民感情からしてもよろしくないから、これはひとつ第三次五ヵ年計画を組む際に、ぜひ入れてほしい。そして
横浜線の複線化を入れると同時に、
東海道新幹線の開業するまでに、東神奈川−新
横浜駅の間は、これはその事態において解決をすべきではないか、こういう話で、三十九年には、これは私は入れられるものと、東神奈川−新
横浜駅の間は複線化するものと、こう考えておったのですが、どうもそういうような見込みはないようです。これは明らかに
東海道新幹線建設に対して、当
委員会で私が御
質問を申し上げたことが、今日では何か遠のいておるように思う。ただし、
横浜線全体の複線計画については、先ほど岡
委員の御
質問や、副
総裁の御
答弁のように、私も前進をしておると思いますけれ
ども、やはりそういう歴史的な過程や、また、今日の
東海道新幹線が現実に十月に
営業が開始される、こういうことから考えて、私は、この
横浜線複線化の第一次の問題については、やはり手をつけてもらわぬと、県民感情なり、それを利用するものとしては少し不満を持つのではないかと思いますが、これはきょう副
総裁にこの場で御
答弁どうこうといっても、計画についてもそれは無理かもしれませんが、お答えができる
部分はお答えをいただいて、私はひとつそういうふうにお進めをいただきたい。実際の話が、この
横浜線の通っておるところの自治体は、
横浜市が大体です。それから、その他は
東京都の町田市、それに神奈川県の相模原市、それから
東京都の八王子市の一部が入るわけです。ですから、その中で神奈川県の
横浜市と相模原市は、この複線化についてはいま積極的なんです。こういうことからお考えいただいて、三十四、五年当時にこの
新幹線をつくるときに、そういう問題を提起されておって、御検討いただくことになっておったのですから、ぜひ、先ほどの岡
委員の御
質問のように、ひとつ
国鉄当局も、まあそういう前向きの姿勢をとっていただくようにお願いしたいと思うのです。
前回の
委員会で私がいろいろ
質問をして資料要求してありますものは、他日、資料を御提出していただいて、それで再
質問をしていく、こういうふうに考えて、きょうはざっとこの前の続きについて当局の御
説明をいただきたい、こう思っているわけです。