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大倉精一君 まあきょうはいろいろお尋ねしましたけれ
ども、どうも私の質問と
大臣の
答弁がこう行き違い、筋違いになってしまってピントがすっと合ってこないので、非常に残念だと思うのですが、要するに、私は
運賃料金の問題は、一年間
ストップによって、地方を回ってみますと非常に大きな被害をこうむっておる、これは。非常に大きな被害をこうむっています。特に小さな業者あたりは非常に大きな被害をこうむっておる。もうにっちもさっちもならぬというのが実情ですね。したがって、そこに働いておる労働者もこれもそのあおりを受けてこれもにっちもさっちもならぬという状態です。これ以上政治的なわがままは許されぬという状態だと思う。これは私は
政府の政治的なわがままだと思う。自分の
経済政策の失敗を民間のほうに押しつけておいて、精神訓話をやって、がまんせいと、もう限度に来ています。しかも、物価の問題、
物価事情、
経済事情というのは、一年間
ストップした当時と同じか、あるいはそれ以上も悪化しています。証券
会社はどんどん整理されていますね。こういう状態のもとで、この一年間
ストップを、年期明けだから打ち切ってどんどん上げていく、こうなれば私はたいへんだと思う。しかも、これは宮澤前経企長官に聞きますと、値上げムードを押えると、こう言った。値上げムードということになると、これだけ上げて物価にこれだけはね返るというそういう政治的な計算じゃないのだ。しかも、
政府は値上げムードを押えると言いながら、米の値段を上げる、しかも、鉄道
運賃も上げるぞよ、医療費も上げるぞよ、あれも上げる、これも上げるという値上げのアドバルーンを上げておる。これが一番値上げムードじゃありませんか。値上げムードを押えると言って
公共料金を
ストップしておきながら、この重要な
料金等について上げる、上げるとアドバルーンを上げる、これ以上の値上げムードはないのですよ。私はそういうものはいろいろたびたび実情を聞いたりなんかして、実は腹が立っています。その犠牲を民間が甘受する
理由は毛頭ないのです。そういうことを
政府はひとつ
考えて、あなた
閣僚の一員としてお
考えになって、そうしてほんとうに
法律以前の問題として十分にひとつ善処を願いたいと思います。私は、きょうはこの
判決が出ましたから、どうなるか聞きたいと思ったが、
控訴するとおっしゃるから、
控訴の結果を待ちますが、しかし、
控訴は別として、こういう
公共料金の問題は結着つけなければならぬ。結論として私はむしろ
政府はこの際
公共料金の
ストップという、これに対応する救済策のほうに重点を置いて努力すべきだと、こういうことをひとつ申し上げて、きょうは終わりたいと思います。