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参考人(酒井三郎君) お手元に「
オリンピック準備
促進民放の
協力体制と実施
状況」という、ごく簡単な刷りものがございますが、それによりまして大体御
説明申し上げたいと思います。
オリンピック大会を控えまして、民間
放送では、
昭和三十四年の八月に
オリンピックの協賛
番組というものを始めまして、なお、その後、
オリンピック特別
委員会あるいは編成
委員会などをつくりまして、この問題をずっとやってまいりました。本日は、
番組の面で
オリンピックを
促進する
国民運動の目的に沿った
放送番組をどういうふうにやってきたかということをごく簡単に申し上げます。
各社それぞれ
ニュース活動、
ニュース報道の面では各地域ごとに民間
放送がございますので、郷土の
オリンピックの
選手の候補、あるいはその生活、合宿風景などを取り上げているということはもちろんでございますが、「時の動き」とか「おはようみなさん」、婦人
番組、そういう
ところでずっとやっております。また、連続ものでない特別
番組、特集
番組でやっていることが相当ございますが、ここではそういうものは一応二、三にとどめまして、連続の帯
番組で毎日一定の時間に
オリンピック関係のものをやっている、そういうものだけを御
説明申し上げたいと思います。
その
番組の中で、私
どものほうは資金面に対して
協力している
番組がございます。これを一応協賛
番組というふうに呼びまして、そうでないものを
国民運動の目的に沿った
一般の
番組、こういうふうに二つに分けて申し上げたいと思います。
資金面の
協力でございますが、これは先ほど申しました三十四年の八月に、フジテレビがまず第一にスタートをいたしまして、基金の募集
放送として「タワーバラエティー」というものを始めたわけでございます。それから各社ともこの趣旨に賛成いたしまして、積極的に協賛
番組を考慮して、現在まで大体三十八社、
番組は同じものが流れるものが多いのでございまして、十七
番組でございますが、三十八社十七
番組というものが出ておるわけでございます。この
内容は、五ページ、六ページにございますように、テレビ、
ラジオがあげてございますが、テレビで申し上げますと、「テレビ
スポーツ」あるいは「地上最大の
クイズ」、「タワーバラエティー」、「
オリンピックに
協力しましょう」、「
世界がめざす
東京オリンピック」、こういうような、その他の題名のものでございまして、協賛額としては
年間一定の額を
東京オリンピック資金財団に出すというものもございます。あるいは賞金の一〇%を出す、あるいは電波料総額と賞金の一定の率でこれを財団のほうに出すとか、いろいろございます。また、スポンサーのつかないものにつきましては、制作費のある割合でこれを財団に寄付をする、こういうような
やり方でやっております。大体、いまの財団の調べによりますと、いま三千数百万円にのぼっておるようでございますが、間もなく五千万円まではいくであろうというふうに考えております。
それから
番組面の
協力でございますが、
一般番組——協賛
番組でないほうでございますが、これは八ページから十一ページまでにございまして、「各社
オリンピック関係番組一覧」というのがございます。
最初のが
ラジオ番組、あとのがテレビ
番組でございまして、ここにありますように、「
東京オリンピックあの国この歌」、「
オリンピックヘの道」、「母と子のための
オリンピック」、「
オリンピック招待席」というような、いろいろここにあがっておるような
番組名でございまして、現在九社、十二のものが出ております。
なお、テレビのほうは、「テレビ帯
番組」というのが九ページにございます。これは三十一社延べ四十一の
番組が出ておりまして、
番組名として、「
東京は招く」、「
世界がめざす
東京オリンピック」、あるいは「
オリンピック目指して」、「あなたの
オリンピック」というような
番組がございます。
なお、ここで私
どものほうで、
オリンピックあるいはこういう
番組は、なかなかスポンサーがつきにくい面がございまして、
ラジオで、先ほど申しました帯
番組の九社延べ十二
番組の半分はスポンサーがついているというような状態でございます。それからテレビは、三十社延べ四十一
番組のうち十八はスポンサーがついておるというようなことがございます。それから、この五ページの協賛
番組の
ラジオの
ところに「五輪アラカルト」というのがございますが、これは
地方民間
放送共同制作協議会でつくっておりまして、現在二十八社で出しておりますが、その中でスポンサーのついておるのは五社であるというような状態でございますが、そういうことにもかかわらず、
オリンピック問題につきましては、各社ともスポンサーがつかなくても大いにやるべきだということでやっておる次第であります。
なお、この
番組以外では、多少
番組にも
関係いたしますが、その他という
ところで、「
東京都
美化キャンペーン」というのを文化
放送で今年の一月から十月までやるということでこれを取り上げております。これはスポンサーになっていただいた
ところでは、公衆ごみ容器を設置してもらう、これは
放送局とスポンサーと
協力してごみ容器をつくって、そうして配るわけでございます。
なお、CMはその長さによりますが、一番短いものは、「
オリンピックです、ごみをなくしてきれいな
東京」というようなものを出しておりますが、これもお手元に
資料がいっておると思いますから、ごらん願いたいと思います。
なお、その他の点では、
政府並びに
関係機関への
協力というようなことで、総理府が主催しております
オリンピック国民運動の推進に関する会議というのがございます。これはもちろん民放連も構成
団体に入りましてその総合部会に入り、そうしてこの運動の推進に当たっております。それからまた
東京オリンピック資金財団が主催しました「
オリンピック十円募金」というのがございます。これにつきましては三ページにその
放送文がございますが、こういうような形で
協力いたしております。その他、「
オリンピックを迎えるみんなの集い」、これは新生活運動協会が主催しているものでございます。あるいは「
オリンピック前夜祭」、これも新生活運動協会が主催したものでございますが、こういうものに参加して
協力し、告知をいたし、
ニュースを出すということでございます。一応単発のものは各社それぞれやっております。そのおもなものだけを最後の
ところへ十二ページ、十三ページにごく幾つかの例だけを出しております。なお、民放連は全国にございますので、詳細な
資料が必要である場合には、あらためてまた皆さんに御配付いたしたいと思います。
きょうはこれで終わらしていただきます。