○川崎(秀)
分科員 もうこの問題については質問をいたしませんけれ
ども、いままでの
オリンピック選手村の慣例に従いますと、選手村のあとの使い方というものは大体きめておいてやった。メルボルン、ローマ、ヘルシンキ、いずれも後には庶民住宅にするということを発表して選手村建設にかかった。今度のは多少違います。違いますけれ
ども、なるべく早くきめられて、少なくとも青年のためという線が
一つ出ておれば、それを
中心にして公共的なものということにされることが望ましいと私は思うのであります。
次に、きょうの質問は全部具体的な質問でございますから、的確に
お答えをいただきたいと思うのですが、
オリンピックの際に行なわれる
一つの行事として、これはローマ大会から
オリンピック大会をめぐる
一つの行事になってきたと思うのです。今度は、
ほんとうを言うと、一番レールに乗った世界青少年キャンプというものです。これは
総理府にいろいろとごあっせんをいただいて
日本の各種青年
団体、今日二十八
団体が結集をして音頭とりをして、先般川島正次郎氏がその組織
委員会の会長になりまして、私自身も副会長をしているわけでございますので、諸般の事情は知っているわけでございますが、ただこれをもっともっと意義のあるものに組み立てていかなければならないという意味で、いま
実行委員会な
どもその中にできまして案を練っている最中ですが、その案を練っているうちに結論に到達した問題に、その際に大パレードをやろう、これは外国から千名ほど、それから
日本の青少年を各種
団体集めて二万人ぐらいで東京都内を行進しようというのです。もとより青少年キャンプは千名でも各国の民情を知らし合ったり、勉強をしたり、あるいは世界の将来についての
意見を交換するなどで、数は少なくても意義はあると思いますけれ
ども、どこで何をやったかわからぬということではいかぬので、やはり青年の意気というものを中外に明らかにしなければいかぬというような意味で、パレードをやったほうがいいだろうということを提案をして結論に到達して計画している。
御存じのように、
オリンピック大会は開会式が花だと言われておりますが、今度の開会式ばかりは、どうも従来とは違って、外人のほうによけい切符がある。開会式に入る人間の数は七万二千五百ときまっている。そこで、ほかの入場券はまだ売れ残りもあるというので、割合に当初予想したよりも売れないのです。東京ではべらぼうに売れるのですが、地方では売れない。ところが
オリンピックの開会式だけは、申し込みのうちの百九十六人に一人というので、宝くじみたいになった
関係で
日本国民はほとんどこれを見る機会がないわけです。テレビでがまんしなければならぬ。そこで、
オリンピックの威容を少数の人しか見られないのでははなはだ残念ではないかという意味で、それの代替というわけではないけれ
ども、
オリンピック気分を
国民的に盛り上げていく行事として、世界青少年キャンプではこの大パレードを考えているわけです。二つの意義をもって考えているわけです。これはぜひとも
実行したいと思っておりますけれ
ども、
総理府のほうでは今日どう考えられるか。また
総理府から御連絡を受けました担当
大臣としては、この非常に国際的な、また民族的なパレードというものに対して御賛成であるかどうか伺っておきたいと思う。