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山下分科員 それでは、私は次に、水道料金と
事業計画に対する
政府の今後の見通しを伺いたいと思っておるのですが、
大臣がまだお帰りになりませんから、おわかりでしたら、ひとついまお見えになっている
政府委員のほうでお知らせいただきたいと思うのです。工業用水が、ことし国庫
補助が
相当増額になってまいっておるのであります。たとえばいままで国庫
補助が二〇%であったものが二五%に引き上げられ、あるいは三〇%、財政の貧弱な都市については三五%と、それぞれ国庫
補助額というのが
相当増額されてまいっておるのであります。しかるに冒頭に申し上げましたように、上水道に対しましては、これらに対して何らの処置がとられていない、こういうことになっておりますので、私といたしましては、ぜひ
政府としては上水道に対しましても国庫
補助を行なうようにお
考えをいただかなければならぬのではなかろうかと思うのであります。そこで私の
考え方としては、公共料金の抑制処置に伴う収支上の損失については、抑制期間中その損失を
政府が補てん、補償すべきではなかろうか、こう思うのですが、それに対して一体補償するというお
考えがあるかどうか。
その次に申し上げたいと思うのは、先ほども申し上げましたように、耐用年数と償還年数とのアンバランス、いろいろなことがございますが、水道
事業に対して国庫
補助ができぬと、こういうことをおっしゃるのであれば、せめて利子補給を行なうべきではなかろうか、こう思うのであります。たとえば
計画造船につきましては、御承知のとおりそれぞれ利子補給を行なっておるのであります。
計画造船以上に上水道というのは公共的なものであり、しかも人間の生命に関する問題であるから、これはぜひそういう処置をとられるべきではなかろうかと思うのですが、そういうことに対してどういうお
考えをお持ちであるか伺いたいと思うのであります。
いま
大臣がお見えになったようでありますから
大臣に伺いたいと思うのですが、あらためて申し上げますが留守の間にそれぞれ
政府当局に対しましていろいろなことを伺ったのですが、繰り返して申し上げますると、水道
事業の耐用年数は大体五十年ということに報告書に書かれておるようであります。水道の起債償還に対しましては、
政府の資金に対しましては二十五年の償還になっている。公共企業体の融資によりますると、これは十八年の償還になっておるようであります。ここには非常なアンバランスがあると思うのであります。したがいまして、そういうこともあって水道料金というものが個々別々である。ここに私は統計をとってみたのですが、一番安いのが横浜市でありまして、トン当たり百三十円、一番高いところは仙台の向こうの塩釜市が三百九十円、これが一番高い水道料のようでございます。全国的に見まして水道料金というものは非常に格差がひどいのであります。
政府は絶えず事あるごとに格差の是正ということを言っておられます。先ほども申し上げて、
委員長は笑っておられましたが、私は、人間が生きていくためには、水と空気と日光がなければ人間は生きていけないのであるから、その三つの要素はただで人間が恩沢に浴すべきものだ、こう
考えておるのですけれども、何を申し上げましても、文化の発展とともに水といえどもそうは参らなくなりました。あるいはひょっとすると空気といえどももっと料金がかかるようになるでしょう。町のまん中では自動車の排気ガスその他で空気が悪くなって、日曜あるいはその他の休みには山の奥へいい空気を吸いに行く、文化生活というものはおそらくこういうことに追いやられてまいるのではなかろうか、こう
考えておるのであります。さようになってまいりますると、水というものはきわめて重要なものでございますから、全国一律の統一した水道料金というものに持っていくことが、
政府がかねて唱えている格差是正の唯一の道ではなかろうか、こう私は思うのですが、そういうことに対して、一体
早川自治大臣はどういうお
考えをお持ちであるか、伺いたいと思うのであります。