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山田(長)
委員 通例の異動ということのようでありますが、それならば、去年の国会で
質問したとき、さらに去年の七月私が
質問したときに、竿山検事は暑中休暇をいままで一日もとってなかったから、八月に暑中休暇を一週間ほど与えるが、その一週間の休暇が終わったならば一意この問題だけに取り組んで、秋までには必ず結論を出すという答弁を、当時私が
調査に大阪に行ったときに、担当の特捜部長からも、それから検事正からも聞いておるわけです。ところが夏過ぎて、秋も過ぎて、しかも今度は十月、十一月の選挙になってしまった。私はこの問題の結論を出さずに選挙になったことを非常に苦
にした。しかし、何としてもこれは明らか
にしなければならないものであると思うので、さらにこの二月も、三月も、四月にわたっても大阪に
調査に参りました。その
調査に参っている
期間中に、みんなこれは異動してしまうかもしらぬという声が出たので、この異動についての事実か事実でないかをこの
委員会で確かめて、さらにこのことについてはひとつ大臣の配慮方を野原
委員からかわってお願いをしたわけだったのです。ところが、通例の異動であるからということでこの異動をさせてしまったとするならば、それならばなぜ去年の七月、八月の見通しをわれわれ
にしたのか、なおそのとき
刑事局長は、全くその経理に明るい、しかも優秀な担当者にこれを依頼をしておるから、すみやかなる結論が出るものであるということを言われたのは、去年の六月ごろだと思うのです。それがもう一年たった今日においても、その鋭意捜査に当たられた検事は札幌のほうへ伝動されてしまった。しかも特捜部長は神戸に行っちゃった。何とか結論を出して動いたならば、私は
承知しますよ。しかし、その
調査に当たっていた者を全部かえてしまって、それで通例の異動でありますと、こう言われたのでは、いままで私は努力して捜査に当たったかいがなくなってしまうのです。一体この結論はそんな簡単なことで出る筋のものじゃない。一国の総理に関連のあるような事件でありますから、簡単に出るものではないと思ったけれ
ども、しかし、当局の捜査に当たる人たちの熱意に私は期待をしておって、今日に至ったわけです。ところが全部異動してしまった。それでさらに先月から今月へかけましても、この法務
委員会へたびたび顔を出しまして、大臣の御出席があるものかと思って顔を出しておりましたけれ
ども、とうとう今日まで大庭のこの
委員会に出席される機会がなかった。とうとうそれだから異動されたあと五月、六月と明らかにこの真意を聞く機へ会がなくて、きょう
刑事局長から通例の異動だという話を伺ったわけですけれ
ども、通例の異動というものであるならば、それは明らかに前にわかっていたことだと思う。それならばなぜ去年の七月、八月ごろ、その結論を出すためにスピーディーな督促をするなり——これは全体の政治家に
関係のあることだから私伺うのですよ。わが党の一党員とかあるいは自民党の一人、二人の党員にかかわるのじゃなくて、政治献金という大きな政治家の名誉にかかわる事件として
考えますから、私はこのことについてのスピーディーな
調査方をたびたびおじゃまして伺っておったわけです。それでは一体どういうわけで通例の異動があるというのにもかかわらず、これが去年の秋ごろに結論が出なかったのですか、その理由を明らか
にしていただきたい。