○卜部
委員 大臣も、小林
委員が申されておったように、政府の立場ということがありますだけに、
答弁も、この問題に対してはそこの点になってくると若干ぼやけたような御
答弁をなされるきらいがあります。しかし、実際問題として、
団体交渉を行ないなさいと言って大臣は勧告をされているわけなんですから、少なくとも
労働大臣が言うようにその
団体交渉を行なうことが正しいのですよ。それを管理運営
事項であるとか、さらに、それには
国家公務員の
退職手当法があるのだとか、そういうものがあるから
団体交渉を行なわないのだという、こういうへり曲がったような理論をつけて
団体交渉に応じないということでありましたならば、その問題については、それは誤りではないのか、当然その問題については誤まりだろう、せっかくにこういう点を十分に話し合う
団体交渉でやれ、こういう形をやってしかるべきである、こういうふうに私は思うわけです。それで、いま
椎熊さんのほうから、十分に話し合い云々ということを言って、十回も一言えばいいと言うけれ
ども、実際一方的に話すということは、これは話し合いじゃないのですよ。そうでしょう。ただパンフレットか何かを流して、それで十分にやったということではないのですよ。そういうことではなくて、
団体交渉というものはやはり対等の立場でものごとを言い、さらにその問題の論議を煮詰めていくというところに
団体交渉があるのですから、その点では了解をしたいと思うのであります。その点はその点で
椎熊委員のほうに申し上げておきまして、そこでこの問題についてでありますが、私は率直に言って、こういう問題についての基本的な誤りは
労働大臣にあると思うのです。
労働大臣がおっしゃり、さらに
古池郵政大臣がおっしゃっているように、最終的にはそういうようなむずかしい問題があるから、むしろそれは
法律できめたほうが労働者のためにはよりやすくこの問題が
予算化されるのではないかという配慮の前に、もっと私は重大な問題が横たわっておると思う。これが午前中からの
質問であり、論議の内容だと思うのです。そういう面で私は具体的な問題についての
質問をたくさん用意しておるのです。しかしこれが一番大きな重要な問題だと思いますので、私はこの問題について特に両大臣にお願いをいたしておきたいと思いますが、こういう点をただ強引に突っぱって通過させるということではなくて、十分に労働者と話し合って——この時期が云々ということは率直にいって私はないと思うのです。そういう点を十分話し合っていってこの問題を
考えて、そしてこれがどういうふうになっていくべきかを十分政府としても考慮する時間をつくっていただいたほうがよりよくスムーズにいくのではないか、こういうふうに私は
考えるわけですが、その点いかがでございましょうか、
労働大臣の見解をお
伺いしたいと思います。