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森本委員 これは公社もむろん大蔵省といろいろやりますけれ
ども、最終的にこういう重要問題はやはり
大臣の問題になってくるわけでありますから、これは公社のほうの問題だから公社まかせということじゃなしに、こういう大きな問題は、
大臣がその最終的なけりをつけなければいけないということを御記憶願って、いまの
段階においてあなたがそのくらいの
答弁しかできないということは私
どもよくわかりますが、ただこの財投問題その他については、
大臣としては全力をあげて公社当局を激励をし、なおかつ十分に大蔵省に対する予算折衝というものは
大臣としてやっていただきたい。なお、
政務次官におかれましても、ひとつ側面的にこの問題については十分に努力を願いたいということを申し上げておきたいと思うわけです。
それから次に、
郵政の予算の概算要求でありますが、この
郵政の予算を見てみますと、これもまたかつかつの予算を組んでおるわけでありまして、総経費そのものは確かに多いわけでありますけれ
ども、これを具体的にそれぞれ
検討いたしてみますると、ほとんど余裕金というものがないというふうな今日の
郵政の予算の組み方であります。これはたとえば来年度かりにべース改定を行なうとか、あるいは事業のかなり思い切った改善を行なうことになりますと、この予算ではなかなかむずかしいということが
考えられるわけであります。
そこで、そうなってまいりますと、これはできれば一般会計からこの
方面に繰り入れをするということであるとするならば一番いいわけでありますけれ
ども、それも不可能であるということになりますと、この
郵政事業というものがだんだん行き詰まっていくのではないかという懸命が
考えられるわけでありますが、こういう予算的な面から見た今後の
郵政事業の
あり方というものについて、
大臣は一体どう
考えておられるのかという点をまずお聞きしたいというふうに
考えるわけであります。
それからもう
一つ、これはいままでの国会でたびたび問題になっておりますけれ
ども、なかなか実現がむずかしいということでなされておりませんが、しかし
大臣は大蔵
大臣にそういうことについては一応言ってみるということは、いままで各
大臣も言っておるわけであります。それは、郵便年金のいわゆる小額契約における今日払っておる問題であります。たとえば、いま年間百二十円支払っておる。実際には三月に四十円ずつもらっておる。昔これは一括払い込みで千二百円、千三百円払い込んだものを
——そのころの金の値打ちとするならば、千三百円もあれば田が一町歩以上買えたというふうな時分の値段です。それを郵便年金の加入者が、いまごろになって三月に四十円しかもらっておらない。これについては簡易生命
保険いうものと郵便年金というものの事業の性格からいって全く違っておるのであるから、これについては、せめて十分の一あるいは二十分の一でもいいから補助するというふうな形をとらないと、政府の事業である
ところの郵便年金事業というものが全く信用を失墜するということになるわけでありますが、そういう点について
大臣が大蔵
大臣と政治的な話し合いをしたことがあるかどうか、ひとつお聞きしておきたい、こう思うわけです。