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森本委員 だから私が非常に不審の念にたえないのは、
昭和二十七年から
昭和三十九年の長きにわたって、そういう変則的な
勤務が
監察官あるいは
隣局等においてもわからなかったかどうか。要するに
為替貯金なんかは、
為替貯金の
窓口担務者の
会合もあるわけであります。そういうふうな
会合において、おれは
日締め決算もやらぬ、
一類の
証拠書類の
締めくくりもやらないという
窓口の当
務者は
ほんとうはあり得ないわけであります。本来ならば
窓口当
務者が
日報を
作成をし、
一類の
証拠書類はこれを全部
作成をいたしまして、そうして
主事のところに
検査に持っていく。
主事がこれを
検査をして、
局長が決裁の判をついて、これは
調査課へ送る、こういう任務になっておるわけであります。ところが、いま
お答えになりましたように、当
務者は単なる
受け払いだけをやっておる。その日の
日締め決算は全部
主事がやるというようなことは、およそ
常識で考えられない
郵便局の
勤務であります。そういうふうな
勤務が七年も八年も続いておるというにもかかわらず、これが全然わからなかったというふうな点についても非常に私は疑念を持たざるを得ないわけでありますので、そういう点についても十分に再度ひとつ
監察のほうでは
調査を願いまして、これに対する私の
質問に対して
お答えができるように
お願いをしたいというふうに考えます。
特に、私は
大臣に申し上げておきたいと思いますが、これは
南浜川町に起こったとき、二度とこういうことは起こらないようにということを言いましたけれども、またそれが同じ
特定局で起こった。ところが、
南浜川町の場合は
局長の姉さんがやっておった。今回の場合は
局長の奥さんがやっておる。要するに、こういうふうな
家族従業員の特に
為替貯金をやっておるところについては、今後
監察を強化し、
考査を強化しなければならぬ、そのとおりでございますということを言ったわけであります。これなんかは
犯罪が起こるべくして起こったような気がするわけであります。やはり私はすべての人を全部
犯罪者であるとは見たくありません。ありませんけれども、こういうふうに起こりやすいようなかっこうに
郵便局の
機構と
勤務を置いておくということは、やはり大きな誘惑にもなろうと思うわけでありますので、そういう点について、
特定郵便局、特に無
集配の
特定郵便局で
家族従業員だけでやっておるところについては、
勤務体制について今後非常に考慮すべき問題ではないか。こういう点を
大臣としても、これは再度こういう
事件が起こっておりますので、単なる口先だけでなしに、全国的に二名、三名、四名の
家族従業員だけでやっておるところの無
集配局については
——確かにまじめにやっておられるところが大半ですが、しかし、そういう中でこういう人々が出るということは、やはり
郵政省の権威にもかかわりますし、信用の失墜にもなるわけでありますので、それこそ三たびこういう
事件が起こらないようにぜひ
お願いをしたいというふうに考えるわけでありますが、今後この問題について、この問題を契機として
大臣の見解を最後に聞いておきたいと思うわけであります。