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1964-10-09 第46回国会 衆議院 地方行政委員会地方公営企業に関する調査小委員会 第15号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十九年十月九日(金曜日)     午後二時四十一分開議  出席小委員    小委員長 藤田 義光君       武市 恭信君    登坂重次郎君       森下 元晴君    和爾俊二郎君       佐野 憲治君    重盛 寿治君       華山 親義君    門司  亮君  小委員外出席者         地方行政委員  栗山 礼行君         自治事務官         (財政局長)  柴田  護君         自治事務官         (財政局公営企         業課長)    近藤 隆之君         専  門  員 越村安太郎君     ————————————— 十月九日  小委員華山親義君九月一日委員辞任につき、そ  の補欠として華山親義君が委員長の指名で小委  員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  地方公営企業に関する件      ————◇—————
  2. 藤田義光

    藤田委員長 これより地方行政委員会地方公営企業に関する調査小委員会を開会いたします。  地方公営企業に関する件について調査を進めます。  この際、地方公営企業制度調査会審議経過について柴田財政局長から説明を求めます。柴田財政局長
  3. 柴田護

    柴田説明員 この前の概略のお話を申し上げましたが、それ以後の経過につきまして簡単に御報告申し上げます。  その後調査会は九月に入りましてから交通水道病院、それぞれの事業につきまして、経営者側、それから労働者側につきまして、それぞれ参考人を召喚いたしまして、再建策についての意見を聞き、それから当面の事情の説明等を聴取いたしました。この前の火曜日、十月六日でございましたが、それから意見交換に入っております。この前の十月六日の調査会では、当面の財政再建に関します措置について意見交換が行なわれました。  その大要を簡単に申し上げますと、出ましたおもな意見項目につきましては、一つは、今後赤字を出さないためにどのような措置をとっていったらいいか。その中身は料金改定についてどのような措置をとっていくか、経営合理化をはかるためにどのような措置をとっていったらいいか。また多額の建設改良資金を必要とする水道でございますとか、地下鉄事業に対しまする起債条件の改善についてどのように考えるか。それから過去の赤字についての措置をどうするか、これは第二番目の問題でありますが、過去の赤字に対する措置としていままで累積してまいりました赤字をたな上げをする必要があるかどうか、あるとするならばどのような種類の資金をもってこれに充てるか。それからたな上げ資金元利償還財源をどうするか、あるいは財政再建を促進するために何らかの立法措置を講ずる必要があるかどうか、あるとするならばどういう内容のものにしたらいいかといったようなことが、その議論意見交換になりましたおもな項目でございます。  この前の調査会では、交通事業についての意見交換が行なわれたのであります。引き続き来週には、水道並びに病院事業につきまして意見交換が行なわれる。それが終わりましてから中間答申案の起草に入って、でき得べくんば十月末かおそくとも十一月早々には中間答申をいたしたいというような雲行きで進んでまいっております。中間答申が終わりますと基本問題に入るわけでございますが、基本問題はスピードを若干落として、じっくりと取り組んでいきたい、こういうような意向のようでございます。この間交通事業につきましていろいろ出ております意見大要を御参考に申し上げますと、料金改定につきましてはともかく長い間料金抑制をしてきたのであるから、料金改定というものについて考え直さなければならぬ、つまり料金を改定せざるを得ないのではないかという意見が大体強うございます。しかし、この料金を改定する場合に、幅をどうするかということにつきましては、現在のところまだ意見がまとまっておりません。それからかりに物価政策という観点から、公共料金というものを押えるのだという措置がとられます場合においては、それによる損失は当然抑制措置を講じたところにおいて、政府において補てんをすべきだという意見が強うございました。これに関連して、料金認可をどうするかといったような問題もいろいろ議論になっております。  それから経営合理化につきましては、経営をさらに合理化する必要があるということはおおむねの意見でございますけれども、その前に経営合理化をどういうしかたをするか、あるいはこれを担保する方法をどうするかといったような問題につきましてはまだ議論されておりません。  それからまた、路線につきましては、不採算路線をどうするかという問題もあるわけでございますが、不採算路線につきましては、これを存置すべしという意見もありますし、これをやめてしまえ、撤廃すべしという意見もございまして、この辺もまだ意見は固まっておりません。ただ地下鉄につきましては、地下鉄事業都市交通事業として整備をはかっていく必要があるけれども、それだけでは、従来のようなやり方では採算が立つはずがないのであるから、やはり一般会計、国、この両者でもって負担区分をきめて援助措置を講ずべきである、これはおおむねの委員の方がそのような御意見のようでございます。  それから過去の赤字措置につきましては、累積赤字をたな上げをするという方向におきましては大体そのような御意見のようでございますが、まだその償還財源をどのようにするかということにつきましては明確な結論が出てまいっておりません。ただ財政再建を促進する場合に、根本問題もさることながら、当面の問題といたしましても何らかの立法措置が要るのではなかろうかという意見がはなはだ強いようでございます。  なお、この問題につきましては、まだ引き続き次の調査会、これは来週の火曜日でございますが、次の調査会におきましても引き続き議論がかわされるかと思います。場合によっては来週では水道病院が終わりませんで、あるいはもう一回そういう会議調査会で持たれるかもしれません。そういうような状況でございまして、逐次来週からは水道事業病院事業等につきまして意見交換され、大体月末ないしはおそくとも来月早々には中間答申という運びになろうかと考える次第でございます。  はなはだ簡単でございますが、最近におきます公営企業制度調査会審議状況につきまして御報告申し上げた次第でございます。
  4. 藤田義光

    藤田委員長 本日はこれにて散会いたします。    午後二時五十分散会