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柴田説明員 この前の概略のお話を申し
上げましたが、それ以後の
経過につきまして簡単に御報告申し
上げます。
その後
調査会は九月に入りましてから
交通、
水道、
病院、それぞれの
事業につきまして、
経営者側、それから
労働者側につきまして、それぞれ
参考人を召喚いたしまして、
再建策についての
意見を聞き、それから当面の事情の
説明等を聴取いたしました。この前の火曜日、十月六日でございましたが、それから
意見の
交換に入っております。この前の十月六日の
調査会では、当面の
財政再建に関します
措置について
意見の
交換が行なわれました。
その
大要を簡単に申し
上げますと、出ましたおもな
意見の
項目につきましては、一つは、今後
赤字を出さないためにどのような
措置をとっていったらいいか。その中身は
料金改定についてどのような
措置をとっていくか、
経営の
合理化をはかるためにどのような
措置をとっていったらいいか。また多額の
建設改良資金を必要とする
水道でございますとか、
地下鉄事業に対しまする
起債条件の改善についてどのように考えるか。それから過去の
赤字についての
措置をどうするか、これは第二番目の問題でありますが、過去の
赤字に対する
措置としていままで累積してまいりました
赤字をたな
上げをする必要があるかどうか、あるとするならばどのような種類の
資金をもってこれに充てるか。それからたな
上げ資金の
元利償還財源をどうするか、あるいは
財政再建を促進するために何らかの
立法措置を講ずる必要があるかどうか、あるとするならばどういう内容のものにしたらいいかといったようなことが、その
議論の
意見交換になりましたおもな
項目でございます。
この前の
調査会では、
交通事業についての
意見交換が行なわれたのであります。引き続き来週には、
水道並びに
病院事業につきまして
意見交換が行なわれる。それが終わりましてから
中間答申案の起草に入って、でき得べくんば十月末かおそくとも十一月
早々には
中間答申をいたしたいというような雲行きで進んでまいっております。
中間答申が終わりますと基本問題に入るわけでございますが、基本問題はスピードを若干落として、じっくりと取り組んでいきたい、こういうような意向のようでございます。この間
交通事業につきましていろいろ出ております
意見の
大要を御
参考に申し
上げますと、
料金改定につきましてはともかく長い
間料金を
抑制をしてきたのであるから、
料金改定というものについて考え直さなければならぬ、つまり
料金を改定せざるを得ないのではないかという
意見が大体強うございます。しかし、この
料金を改定する場合に、幅をどうするかということにつきましては、現在のところまだ
意見がまとまっておりません。それからかりに
物価政策という観点から、
公共料金というものを押えるのだという
措置がとられます場合においては、それによる損失は当然
抑制措置を講じたところにおいて、政府において補てんをすべきだという
意見が強うございました。これに関連して、
料金認可をどうするかといったような問題もいろいろ
議論になっております。
それから
経営合理化につきましては、
経営をさらに
合理化する必要があるということはおおむねの
意見でございますけれども、その前に
経営の
合理化をどういうしかたをするか、あるいはこれを担保する方法をどうするかといったような問題につきましてはまだ
議論されておりません。
それからまた、
路線につきましては、不
採算路線をどうするかという問題もあるわけでございますが、不
採算路線につきましては、これを存置すべしという
意見もありますし、これをやめてしまえ、撤廃すべしという
意見もございまして、この辺もまだ
意見は固まっておりません。ただ
地下鉄につきましては、
地下鉄事業は
都市交通事業として整備をはかっていく必要があるけれども、それだけでは、従来のようなやり方では
採算が立つはずがないのであるから、やはり
一般会計、国、この両者でもって
負担区分をきめて
援助措置を講ずべきである、これはおおむねの
委員の方がそのような御
意見のようでございます。
それから過去の
赤字の
措置につきましては、
累積赤字をたな
上げをするという方向におきましては大体そのような御
意見のようでございますが、まだその
償還財源をどのようにするかということにつきましては明確な結論が出てまいっておりません。ただ
財政再建を促進する場合に、根本問題もさることながら、当面の問題といたしましても何らかの
立法措置が要るのではなかろうかという
意見がはなはだ強いようでございます。
なお、この問題につきましては、まだ引き続き次の
調査会、これは来週の火曜日でございますが、次の
調査会におきましても引き続き
議論がかわされるかと思います。場合によっては来週では
水道、
病院が終わりませんで、あるいはもう一回そういう
会議が
調査会で持たれるかもしれません。そういうような
状況でございまして、逐次来週からは
水道事業、
病院事業等につきまして
意見が
交換され、大体月末ないしはおそくとも来月
早々には
中間答申という運びになろうかと考える次第でございます。
はなはだ簡単でございますが、最近におきます
公営企業制度調査会の
審議状況につきまして御報告申し
上げた次第でございます。