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和爾委員 ただいま御
説明がございました
地方行政連絡会議法案に関しまして、いささか
お尋ねを申し上げたいと存じます。
大臣がいまほかのほうにお立ちになりましたので、
関係の方々、特に本業の立案に
関係した方ないしは同時に詳しい方に
お答え願えればけっこうであります。
わが国の
地方行政が、明治の初年に
府県の
制度として
区域が設定され、行なわれてまいりましたが、当時の
社会情勢等から
考えますると、あの
区域でちょうどよかったかもしれませんけれ
ども、その後人力車やかごや馬車というような
交通機関とは変わって飛行機か飛びかい、ジェット機が飛びかう時代となりましては、この
区域というものはもうすでに非常に古い形のものであると存じております。したがって、いまも
提案理由の中でおっしゃられましたように、社会的な
区域が広がると同時に、当然これは必然的に
行政の血におきましても
広域を要するということに相なってまいりますのはあたりまえでありまするが、それに従いまして
地方行政調分会その他におきまして、道州制とかあるいは
地方制というようなことがいろいろと
論議をされてまいりました。
地方行政の
広域的な方面における
論議がいろいろと盛んであります。これは
わが国の
地方制度の
進展のためにまとにけっこうであると私は思うのでありますが、
本国会中におきましてもいろいろな案が出てまいりました。それは先に
連合案、またこれにあたかも対応するがごとく
合併案というのか出てまいりました。いずれもまことにけっこうな
構想だと思いまするが、
連合案におきましては、私は
屋上屋を架するものではないかというような感じを持っておりました。したがって、
合併案のほうがすぐれておるのではないか。私はむしろそのほうに同調をいたしたい、こう思っておりましたが、今度はこの両者をあたかも相打ちにして、ともに消してしまうというような
かっこうでただいまの
連絡会議の案がとびでしてまいりました。これも何だか両方のメンツを立てたようであって、しかもその
二つの中の
連合のほうに近いようにも思われまするが、よく見てみると、またそれとも全く違う。何だか
複雑怪奇で私にはちょっとわかりかねるのでありますが、たいへんな名案であるとは思いまするけれ
ども、この三つを見比べてみまして、私はいささか迷いが生じてまいりました。
そこで、
お尋ねをいたしたいのでありまするが、まず第一に
府県の
合併、
府県連合、
連絡会議という三案のそれぞれの
構想はどういうことであるか。またこの三者の間にどういうような
相互関係があるのであるか、またないのか、そういうことについて
お尋ねをいたしたいと思います。