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千葉(七)
委員 三十九年は私が申し上げた額よりもずっと改善をされておるようでありますが、それにしましても必ずしも市と町村の格差が適当かどうかということは、また別な問題になってくるわけであります。私の申し上げたのは、これは三十八年の
計算がそうでありますから、それよりも改善されたということでありますから、それはけっこうなことでありまして、ぜひそういう
差額があまり出ないように、ひとつ
措置をしていただくように
計画されたいと思うわけであります。
いずれにいたしましても、ことしの
地方財政計画の
歳出の面を見ますと、この
計画ではとうていおさまらないだろうということが、先ほど
川村委員からも
指摘されましたように、私も同じように考えるわけであります。たとえば公共投資あるいはその他の投資的な
経費を見ましても、そういう
計画を見ましても、とうていこの金額ではおさまらない。これはもちろんその
計算の基礎になっておる単位費用等も低く押えられておる。その他の給与費あるいは
一般行政費等につきましても、これからの物価騰貴を考えるならば、決して十分な児積もりは立てられていない、こういうふうに感ずるわけであります。したがって、本
年度の
計画における
歳出面は、とうていこの金額ではおさまらないということが感じられるわけであります。
さらに、それに対しまして
歳入面を見ますと、
歳入面については非常に過大な見積もりをしておるのではないかという点が考えられるのであります。もちろん
歳出面におきましても、
大臣の
説明によりますと、国と同一の基調によって
健全均衡財政を堅持した、こういうことを強調しておるのですけれ
ども、確かにこれは
内容的に見ると、緊縮
歳出の
計画になっておるように感ずるのでありますけれ
ども、しかし、国と
比較をしましても、
歳出面が非常に大きいというふうに考えられるのであります。というのは、国の予算は昨年と
比較をしますと一四・二%の増大であって、それに対して
地方財政計画のほうは、三十八年と
比較をすると一九・二%の増大になっておるわけでありますから、したがって、国の
計画に準拠して緊縮
財政を組んだということは当たらないのじゃないかというようにも感じられるわけでありまして、国の予算の
状態と
比較をしても、この
地方財政計画は現実に非常に膨張の
計画でもありますし、さらにはこれを執行していく上においては、いままで申し上げましたような
内容、たとえば
計算の基礎となっておる単位費用等は、低く押えられておるというから、さらにこの
歳出全体が大きくふくれ上がっていくのではないかということが一応考えられるわけであります。
それに対しまして、さきにちょっと触れましたが、
歳入面は非常に膨大な過大な見積もりをしておるように感じられるのでありますが、たとえば
地方税の収入の
総額は一兆二千九百八億円でありまして、前年に対して二二%の
増額、こういうことであります。ところが私ここで疑問に思うのは、
地方税の増減というものは、大体国の税金に対しては一年ずれてあとからあらわれてくるというふうに考えられるのであります。たとえば法人税にいたしましても、あるいは
事業税にいたしましても、地力の住民税にいたしましても、その所得割については、前年の所得が今年の所得制の課税の基礎になる、こういうように考えられるのであります。ところが住民税の所得別あるいは
事業税等を考えますときに、三十八年の
地方税と
比較してことしの
地方税は三百三十八億円程度税制の上からいえば減税になっておるわけであります。この三百三十八億円減税になっておるそれを差し引いても、なおかつ二千六百億円ほどの増税になっております。したがって、先ほど申し上げましたように二二%も
地方税が昨年よりも
増額になるというふうに見ておる。この三百三十八億目の減税分を差し引いての
計算でいくと、三十八年と三千九年の税の伸長率というのは実に二四・五%になるのであります。もちろんこれはガソリン税の引き上げ等もありましょうけれ
ども、あまりに多く見過ぎているのではないか、このように考えられるわけですが、その点につきましてひとつ御解明を願いたいと思うのであります。