○山本説明員 ただいまの点でございます。御指摘になりましたような数字が
厚生省からわれわれのほうに出されたことも事実で、そのとおりであります。手続もそのように伺っておりますが、それぞれし尿にいたしましてもごみにいたしましても、収集の
対象人口あるいはごみの排出量、まあし尿の場合には一人当たりの排出量はどこでもほぼ全部同じでございます。それらのものの総量を計算いたしまして、また自動車一台に何人人間が要るかまたその自動車一台でごみがどれだけの範囲のものを一日に収集できるか、あるいはし尿の場合に一日何戸回れるかというようなことを計算いたしまして、それぞれの標準団体におきます必要台数、それから必要人数というものの積算をいたしてまいったわけでございます。この点は市長会を
中心といたしました清掃
関係の研究会等もございまして、そこにおきましてもやはり実態を知った実地の
人たちもまじえて詳しい
検討をいたしたわけでございますが、それらにおきましてもほぼ今回単位費用の積算に使いました基礎と同じような作業能率といいますか、作業能力というもので可能なんではないかという点から、結論もほぼ出たようなかっこうもございましたので、それをこちらといたしましても採用いたしたというようなことにいたしております。ただ人口十万の標準都市と申しましても、処理
対象人口をどういうぐあいに見るか、特掃区域をどういうぐあいに見るか、またごみで言えばごみの多い地区をどの
程度に見るか、少ない地区をどの
程度に見るか、あるいは自家処理でできるものをどの
程度に見るか、こういうような点におきましてはいろいろ将来の
計画というものと
現実の姿というものと間にニュアンス、
程度の差がございます。それで
厚生省の要求等も、基礎はどういうぐあいになっておるか、私たちそれほど詳しくは存じませんけれ
ども、やはりそういうような
程度の見方に差があるのではないかというようにも存ぜられるわけでございます。
なお、
交付税の算定にあたりましても、標準団体は人口十万で、特掃
地域が六万七千何がしということでそれぞれ計算をいたしておるわけでございますが、例の態容補正の種地によりまして、種地が高くなれば、すなわち
都市化すれば
程度は上がるというかっこうで係数で引き上げていっているわけでございます。この係数の引き上げは、最終的にはこれから
検討するわけでございますが、従来の
考え方等を基礎にいたして需要の計算の見込みということでやっているのでございます。やはり種地が上がりますと、し尿にいたしましてもごみにいたしましても、三十四人ないし三十八人という人数はそれぞれ上がってまいる。たとえば十種地であればごみの場合は三十八であるが、同じ十万の都市でも十四種地の場合であれば四十七人になるというようなことで、計数上の態容補正計数のきめ方というものによっても差が出てくるわけでございます。そういうような点もございまして、必ずしも
厚生省の数字と見かけほどに今回の単位費用の積算基礎が離れている、こういうことではないのではなかろうか、われわれとしてはある
程度収集能力といったようなものも基礎に置きまして、
対象から割り出して積算をしたというような
考え方を持っているわけでございます。
それから人夫の問題でございますが、御指摘のとおり、なるべく人夫というようなものは、公務員法の
関係からいきましても減らしていくべきだということでございまして、われわれといたしましてもなるべくそういう方向に持っていきたいということで、御指摘のとおりにじんかいの場合にはなくすというような
程度まで持っていったわけでございます。し尿の場合には、やはり総量等の
関係からいきまして、多少残してしまったというようなことでございます。
なお、二百九十日という日にちは、自動車一台の年間の嫁動日数を二百九十という基礎に置いておりますので、それに一応合わせたというようなかっこうでございます。