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加藤(清)
委員 あなたの言いのがれを聞いているのじゃないのです。どういうお
約束があったか知りませんが、あなたが
担当局長の代理で残った人なら、それを知らぬでそれが済みますか。たとえば
スクリーン・クォータ制の問題は一年間よく
検討をしてこれを実施に移す。上映館の問題に対する入場料はかくかくにする、メイジャー九社に対する態度はかくかくにする、
日本輸入業者に対してはかくかくにする、輸出振興に対してはかくかくにするということがちゃんと
約束されておるはずだ、全然行なわれていないじゃないか。しかもそれをあなたは何を言うのです。それは
通産省と
約束したのじゃないのですよ。
大蔵省は、田中
大蔵大臣が
予算委員会で
答弁をして、そのあとの打ち合わせをしたときに原田憲君まで来て、そこに
局長も全部そろっていた、そして
約束したことですよ。それを
担当の責任者が知らぬで済みますか。知らぬということはやらなかったということでしょう、何と心得ておるのです。それだから何にも行なわれずに済んでいる。第一番にあなたは
業界によく諮問して聞いたとおっしゃった、いいかげんなうそを言うたう
承知しませんよ。よく聞いたとあなたはおっしゃった、何を聞いたのです。
意見はいまだ統一されておりません。統一してから行なうということであった、
意見を聞かぬ証拠を申し上げましょうか。まだ過ぎるからこれは一年間ぐらい延期してもらいたいという陳情があったはずだ。それに対してあなたのほうはどう
答弁をしているか、そんなことを言うなら今後はもう
映画界のためには骨を折ってやらぬぞよ、こういうふうに逆に脅迫しているじゃございませんか。
業界の
意見を受けて立つのじゃなくして、
業界がこうしてくれといって打ち込んだら逆な
答弁をして、そんなむちゃなことを言うなら今後はやってやらぬぞよ、黙っていろ、そういう決議や陳情は出すなそういうことを言うたでしょう、どうです、聞いたなんていいかげんなことを言いなさんな。聞いたけれ
ども逆な
答弁をしたということで、聞いて行なったのではない。わかっているのだから。