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卜部委員 いまの
高橋銀行局長が言われたことは、これはちょうど三十七年に武藤委員が
質問の中で出されたことばをオウム返しに
お答えになっておるわけです。逆に私は
指摘をいたしたいのですが、私たち自体も、そういうスエズ運河の調査費だとかなんとかいうことで、乱費をしてもらっては困るのだ、これはそのとおりです。ところが私の前提となった
発言は、少なくともここに書かれております。これは私、議事録をちょっと持ってきておりますから読んでみますが、二百七十億の問題の中で、「羽柴
説明員 実は本
年度中の貸付の見込みといたしまして、大体百億近くの貸付の見込みを立てておりますし、また来
年度におきましても、私の方のいろいろ積み上げました見込みといたしましては、二百七十億程度の見込み、合わせまして三百六十億をこえるところの出資貸付を行なう予定でございまして、そういうことから見ますると、今までにつきましては割合小さな
金額でございますが、今後の
計画といたしましては逐次かような
金額を具体化していく、」こうなっておるのであります。でありますから、いま
銀行局長が
指摘をいたしておりますように、率直に申し上げて、何でもかんでも
貸し付けていいというものではないだろう、それはそのとおりでしょう。しかしながらそういうことが出ておるという状態の中で、私はやはりいまのような
予算の問題もいまからめて申し上げておるわけですから、そういう形であるならば、その
予算を、それだけ実効の伴なわない
予算であるならば、その点を大蔵省は査定をして、その点をはっきりさすべきじゃないかというのが、私の
質問の要旨なんです。その点について
銀行局長のほうから懇切丁寧に
説明がありましたが、これはわが党の武藤委員のほうから
指摘したことばどおりのものが出ておるわけであります。こういうことであります。
こういう点でひとつ
委員長、お願いがありますが、私は率直に申し上げて、いま大蔵
次官のほうからの御
答弁も了解できないような御
答弁でございました。わけのわからぬと言うのは失礼でございますが、そういうことでございまして、率直に申し上げて、大蔵省自体もこの問題をたびたび
指摘をされるのですが、
指摘をされながら、なおかつ今日まで手を打たないということは、私はやはり一半の責任を免れるものではない、このように考えるわけであります。そういう点で、これはひとつまた
大臣がおいでになったときに要望も申し上げたいと思いますので、
発言を保留いたしまして、この問題を終わりたい、このように考えます。
次は第三の問題でございます。
提案理由説明の中の第三の問題でございますが、出資をふやす、こういうことが出て願いっております。それで私はちょっとお
伺いをいたしたいのでございますが、私も前
委員会の中で申し上げておけばよかったのでありますが、この中で
回収額というのがちょっと出ておらない。これは全然
提案とは
関係がないのですが、出資状態というもの、資本金並びに借入金、さらには準備金の推移、こういうものが年々変わっておりますので、これはほしいと思うのです。この点、この資料をお出し願いたいと思いますし、同時に、いわゆる業務開始以来の
銀行の
融資承諾額、これは出ていますね。しかし
回収額というものが出ておりません。それからいわゆる貸付金
残高――二十五年から発足しておりますが、これをひとつ
年度別にずっと出していただくことを要望いたしたいと思います。二十六年からでございます。
輸銀です。