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井手委員 この
程度にとどめておきます。個々の問題は個々の問題と、して、また別個に話をいたしましょう。
そこで
鉱害水道の問題ですが、これは大蔵省、通産省、厚生省にまたがっております。
鉱害水道の
補助率が、一般の改良的な水道の
補助率と同率であるという点、この問題は、
石炭対策の
委員会では非常に大きく取り上げられまして、与野党一致してこの
補助率を引き上げるべきだという強い要望をいたしてまいりましたが、三十九年度
予算においても何ら改善の
あとが見えないのであります。先般来いろいろ審議してまいりましたが、どの
被害も
鉱害については非常に困る問題ですが、水くらい切実な問題はないのです。朝昼晩お互いの生存に、収入ではございません、生存に必要な水がない。纐纈さん、あなた
鉱害などということは御存じないかもしれません。厚生省の
政務次官も
鉱害が何かおわかりにならぬかもしれませんが、何百メートル下を
採掘して空洞になっておる。そのために水がどんどん落ちて、
炭鉱は毎日多量の水をくみ上げておるのです。したがって、上のほうにある水田の水がなくなる、川の水もなくなる、井戸の水もなくなる、その
被害というものは
ほんとうに気の毒ですよ。朝昼晩、バケツを持って隣部落や遠方にくみに行かなければならぬ。もらい水しなければならぬというところがたくさんございます。そういう
被害地に対して、稼行中の
炭鉱においてはやむを得ず、
炭鉱で水道を引いてやるのです。ところがこの国の
補助率が、端数は申し上げませんが、
農地については五五%、家屋につきましては三五%あるのに、水道は二五%しかございません。厚生省は従来、大蔵省もそうですか、この水道というのは改良だ、環境衛生、環境条件の改良であるから、条件をよくするために若干国から
補助をしてやろうという一般的な上水道、簡易水道の
補助率と同じ
考えをもってやられた。しかし今度の
石炭政策のために
相次いで
閉山が行なわれ、その
閉山炭鉱の管理の問題も非常に問題になるわけですが、私はこの水道の
補助率について、なぜ三十九年度に
補助率の引き上げが認められないのか、これは
鉱害については一番大きな問題です。与野党一致した強い要望でした。また
厚生大臣も現地に行かれてよく見られておるし、名前はきょうは申し上げませんが、厚生省
関係の方が、三十九年度からは三分の二の
補助率になりますよという
お話をなさって、
地元民が非常に喜んだことも承っております。
農地が五五%、家屋等が三五%の
補助率である。朝昼晩生きていくのに一番必要な水がかれてしまう、その
鉱害について、なぜそんなに低い補比率で済まされるのか、私はこの点について各省
大臣の、
責任者のはっきりした
お話をきょうは承りたいと思うのです。このことは私ばかりではございませんよ。
関係者がみんなですよ。私は大体おとなしいたちですから、ことばはやわらかに申し上げておりますが、実際はみんな
ほんとうに怒りをもってこの
委員会に臨んでおるのですよ。なぜ
補助率をあれほど要望したのに引き上げられないのか。それは国の
立場もあるでしょう。しかし法の体系には統一が必要ですよ。この間も林法制
局長官が
予算委員会でも申しておりました。当然のことです。法の体系には統一がなくちゃなりません。同じ
鉱害であるならば、なぜ
補助率を片一方は五五%であり、三五%であるけれども、水道についてはわずかに二五%なのか。一番切実な水の問題について、
補助率が一番低い。なぜそれを改めようとなさらないのか。まず所管省の
厚生大臣の代理である
政務次官からお答え願います。