○堀
委員 いま具体的な御答弁がないから、実は議論が非常にしにくいのですけれ
ども、私の
承知しておる範囲では、イタリアなりイギリスの延べ払い
条件はかなり大幅にゆるくなっておるように聞いておるわけです。イタリアやイギリスがやれることが日本がやれないなんといったら、池田さんはどうかしておるのではないかという感じがする。世界の大国だといって大みえを切っておる日本が、少なくともイタリアと対等に
競争ができる程度の諸
条件は、輸出の問題についてはやはり
考えるべきだと私は思うわけです。
そこで、きょうは時間がございませんからはしょりますけれ
ども、要するに、まず
通産省のほうにお願いしたいのは、各国が秘密にしておりますからわかりませんでは勝負になりませんよ。それこそさっきお話が出ました経済外交の問題でありますから、少なくともイタリアなりイギリスが、どういう
条件に基づいてどういう延べ払いをやって、どの程度の
機械を入れておるか
——私は、
繊維機械については、日本の
繊維機械は世界で
競争して何らひけをとらないレベルにあると思うのですが、同じレベルにあるものが
競争するならば、日本のものが勝つのはあたりまえだと思う。昨年も私欧州にまいりましたけれ
ども、日本の
機械は、少なくとも光学
機械であるとかあるいは弱電
機械については、ベルリンでもハンブルグでも、とにかくドイツの市場に一ばい出ておる。向こうの写真機屋には、ドイツの
機械を出しておるところで日本の
機械を出していない店が
一つもないということを私はこの目で見てまいったわけですから、
機械が優秀であれば世界どこにでも出られるのは間違いない。その
競争に耐えられない
一つの
条件の中には、支払いの諸
条件というものが大きなウエートを占めておるのは間違いありません。ですから、少なくともイタリアなりイギリスがやっておる程度には、これは
通産省も十分調査して大蔵省側に協力を求めるべきだと私は思います。私は本来大蔵
委員でありますが、その点については
通産省に協力いたしますから、どうかひとつそういう
意味で十分調査を進めて、今後大蔵省側と十分協議を進めて、この
繊維機械を世界的に出すような努力をしていただきたい、こういうふうに
考えるわけであります。
大蔵省主税局は来ましたか。
——どうも
政府が入っておりませんから、時間があまりございませんので、一応これで今回の問題についての質疑を終わりたいと思いますけれ
ども、いまの税制上のメリットの問題は、私後ほどまた大蔵省を呼びましてよく話をしてみますが、少しきめのこまかい
行政措置を
考えていただくことが、私はやはり
廃棄を促進することになるのではないかと思います。そういうものを持っておること自体は、いまあなたもおっしゃったように、登録の問題というのは四年先になればゼロになる。だから、それまでの間に少しでもそれを生かしていこうということにはなりましょう。なりましょうけれ
ども、やはり使えるであろうと予想されるものが百三十万錘ほどあるわけですから、それをつぶすについては、何らかその他のものとの間にメリットがあってもいいのではないか。そのメリットを
考える場合には、さっきお話の金融の
問題等ありますけれ
ども、率直にいって、開銀が十億くらい出すようなことではスズメの涙です。だから、そういう点では金融の点もやや不十分であります。時間があれば、担当者が来ておるから論議したいと思いますけれ
ども、この点やや不十分でありますから、税制上の問題として、この点はもう少しきめのこまかい
行政指導をして、そのためには、
通産省側で現在凍結を予想されておる三百四十五万錘の実態は
通産省で見なければいかぬと思う。アンケートで知るのではなくて、
通産省で一回きちんと点検されて、こういう
機械については
廃棄した場合にはメリットとしてこの程度のことはいたしましょうとか、
一つ一つではこまかくなりましょうから、ABCDEくらいに分けてもいいですから、何らかの
措置をそこらで講ずることによって
廃棄が促進されることになったほうが、いろいろな
あとの問題は少なくなるのではないか。そうなったときに、無理なことをして輸出をしたり
資本輸出をしなくても、そのメリットの中で
業者自身も自主的な御
判断をされるのではないか、こういうふうに
考えます。もう少しきめのこまかい
行政をしていただいて、大蔵省とも御連絡の上、耐用年数等についてもひとつ格段の
措置を講じられるように要望いたしまして、私の質問を終わります。