○高島
政府委員 物価安定のために、
独禁法の施行が非常に大きな
役割りを持ってまいります。
消費者物価問題に限らず、卸売り
物価もひいては
消費者物価へつながってまいりますし、また安定した利潤、労賃あるいは
価格といった三者のバランスのとれた配分をねらいます
意味で、
公正取引委員会には非常に大きな
役割りをしょっていただいておりますが、項目としていま十四をざっと見てまいりますと、
一つは
——ちょっと分類の仕方が不手ぎわかもしれませんが、関税問題等をあげております項目の中で、
価格が硬直的であるものについて、関税だけに限りませんが、特に
独禁法の違反の疑いがあるような背景があるときは、これをたたいていただく。それからまた、
独禁法違反ではないが、これは
産業官庁側の問題になってまいりますけれ
ども、
自由化の促進や輸入量の増大や、関税率の引き下げといったような問題あたりも、これはむしろ実施官庁のほうでそういう反省をしていただく、こういうことになってまいりますが、まず
公正取引委員会で、硬直的になっているものについては
——硬直であることそれ自身が、私は必ずしも悪いことであるとは思いませんが、原因を追及していただいて、各所管官庁と論争していただくことによって、問題がおのずから明らかになってくるんではないか、こういう
意味で
一つ期待を持っておる項目がございます。
それから六番目ぐらいにございましたが、一般的に、いろいろな
設備制限法、たとえば
繊維の
設備制限法がございます。これによって封緘して操短をやっておる、あるいは勧告操短、公販
制度といったようなものを
産業政策の必要上やっておるわけでございますが、これがやや硬直化してきているような傾向がございますし、やるときはやっても、やめるときのきりの問題もございますので、その辺については
公正取引委員会において
独禁法の施行、自由な競争の設定という観点からいろいろと
意見を述べていただくことによって、われわれのほうも実際の
政策を進めていく仲立ちになっていく、こういう関係が大体
中心かと思います。特にこの
公取委員会で、さらにいろいろな
独禁法の例外
規定等がございまして、協定
価格等が認められているケースが多いわけでございますが、これを全部
公取に御協議して答えを出して認可をいたしておるわけでございますが、その際に特に慎重な
態度をとられるということは当然のことではございますが、こういう時期であるので、特に端的にいえばやかましく見られる、こういったような点もうたい込んでございます。
それから歩積み、両建ての問題を特に、どの分類へ入れましたかちょっと失念いたしましたが、つけ加えまして、そういう角度からもやっていただくことになっております。