○纐纈
政府委員 先ほど来
小林委員等からの御
質疑も伺っておりましたが、
年金福祉事業団と
医療金融公庫との
利率が非常に違っておる、さらにまた、
医療金融公庫におきましても三つの段階によってやっておられるのはけしからぬじゃないかという御
意見であり、しかもそれに対しましては、
厚生大臣以下
政務次官等が、
委員会において、できるだけ御趣旨に沿うように
努力するという
答弁をしたというような応答がございましたことを十分に拝聴いたしました。
大蔵省の
立場から申しまするならば、
滝井先生も御承知でございましょうが、一応
医療金融公庫の問題は
中小企業金融公庫の問題から分かれた問題でございまして、したがいまして、その意味からいたしますと、御承知のように幾つもの金庫あるいは
公庫、公団というものがございまして、これに対しましては、全体を見合わせて
大蔵省といたしましては
金利政策というものが立てられておるわけでございます。もちろん
医療金融公庫だけの
立場から申されますれば、さような不合理等がございますが、しかしこれは、六分五厘、八分あるいは
九分ということに
区別したことにも、
大蔵省としては
大蔵省なりにひとつの主張があったことと思います。しかし、私といたしましてもいろいろ検討をいたしましたが、なかなか
大蔵省の主張も強いようでございます。しかし、この問題はすでに数回
委員会において論議されてまいっておることでございまするし、ただいまも
お話しのように中小
企業対策を革新的にやるというような声明をいたしました
関係からいたしましても、何とか手を打たなければならぬじゃないかというふうに考えております。しかし、いままでのこの
医療金融公庫の六分五厘というものはだんだんウェートが高くなっておりまして、七七%ぐらいの
程度までいっておるように承知しておるわけでございます。したがいまして、当初から考えてみますと、平均的には
利率は非常に低いと申してもなんですが、六分九厘ぐらいの
程度まで下がってまいっておりまして、こうした
大蔵省が
努力をいたしたことも、おそらくいままで当
委員会において論議された皆さま方の御希望が、もちろん完全ではありませんが、漸次
改善されておるということでございまして、その点につきましては、
大蔵当局の
努力もひとつ御了解願いたいと思うわけでございます。しかし、ここまでまいっておるものでございまするし、
政府出資というような問題もございまして、財政全体の考え方も考慮いたさなければなりませんが、ここまで当
委員会において御熱心に討議されておる問題でございまするので、ぜひともひとつ皆さま方の御
期待に沿うような、いわゆる前向きの姿勢のもとにこの問題を検討いたして、できるだけ早い機会に皆さま方の御
期待に沿うような措置をとることをいたしたい、かように考えておる次第であります。