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赤澤国務大臣 地方議員の
報酬のことを持ち出されたわけでございますが、
国会は言うまでもなく国権の
最高機関である、これ以上
国会を左右する力というものはないわけでございます。ですから
歳費の場合も本来は
地方議員の
報酬とは全然意味が違うわけでありますけれ
ども、それを混同している方があるのでございます。それははなはだ残念であると思う次第でありますが、それとはやはり別に、
区割りなどの問題も
お手盛りといえば見方によっては言えるかもしれませんが、しかしながら本来、おそらく
山下委員がおっしゃるのは
第三者機関である
審議会があくまで割るべきであったということでございましょうが、実は割られないままで御
答申になりましたので、さてどうすればいいかということをいろいろ
考えました結果、これをへたにいじりますと、また
ゲリマンダー的な非難があちこちから起こってもまいりますし、一応案は小
委員会のほうでも御要求にもなりましたので、自治省としては純粋に、いろいろな
議員個々のお
立場ということでなくして、やはり
人口の
アンバランスのあまりひどい
選挙区については地理的にそれから
沿革的に、それから
人口のぐあいをにらみ合わせまして、実は腹案を持っておりましたものを提示いたしたわけでございます。そこで
各党でもってこれを公平に御
審議いただきまして、そして
結論が出かかっておるわけでございますので、
審議の
過程でこれを
分割するということはなかなかなまやさしいことではありませんし、
各党で
意見が違えばこれは成立するはずのない
やり方でございまするので、だいぶん途中では心配もいたしたわけであります。しかしながら、大体においてわれわれの原案というものがきわめて公平に割られてあるという点をくみ取っていただきまして、だんだんこれでいいのじゃないかというふうに固まってまいったように私は
承知いたすわけでございまして、なかなか本来やりにくいことでございまするけれ
ども、皆さんの良識にささえられて、この
過程を通じて
ゲリマンダー的なものが介入していないということだけはだんだん認めていただいておると思います。
山下委員がおっしゃるとおりに、
審議会で割ってもらったのが一番よかったのだと思います。私もそう思います。しかし今
国会でやはりこれをきちっと終末をつけませんと
八人区、六人区、こういうものをつくったままで
法案を通すわけにもまいりませんし、かといって旧法のままということにもまいりませんし、やむを得ない
措置としてどうか御
了解をお願いいたしたいと思います。