○片島
委員 法律があるからこうやっておるんだけれども、あなたは
事務当局じゃなく、やはり国会に籍を置かれる政務次官ですから——そういうたてまえがむだなことじゃなかろうか。法律が悪ければ変えなければいかぬのですよ。法律が悪ければ、これは国会で変えます。しかし考え方からした場合に、大部分の
予算はほかの省のものをとり、また
特別会計をとっておる。
北海道が立ちおくれておって非常に困るから、
北海道には特別の配慮が行なわれなければならぬということは、
北海道開発庁の人ばかりが認識をしておったのでは困ると思う。それは農林政策で立ちおくれておるなら、農林大臣が
北海道の立ちおくれを認識をしてもらわなければならぬ。また
建設行政でおくれておるなら、
建設大臣が
北海道の立ちおくれを認識するのが当然です、外国じゃないのですから。やはり
北海道というものは特殊な存在としてそれを認めていくのがあたりまえのやり方です。——大臣、いま
北海道開発庁の
決算の
概要説明を承ったわけです。そこで私がふしぎに思ったのは、あなたのほうでせっかく確保された三十六
年度の四百七十三億何がしのうち、せっかくあなたのほうで獲得されたがほかの省へ組みかえをして、
予算の移管をしておる。さらにまた
各省の
特別会計へ大額の金を
繰り入れをしておられるわけです。それは非常にたいへんなパーセントになりまして、むしろ
開発庁自体が使っておる金のほうが微弱なものです。そういうことならば、もともとほかのところへ移管をすべき、またほかの
特別会計に大部分の金を
移し入れるくらいならば、
各省が直接この
予算を計上してやったらいい。いま政務次官のお話では、一つには
北海道は特殊な
地域で、立ちおくれておるから、これを特別に見てやる必要がある——それはしかし、もし農林行政で立ちおくれておるならば、農林大臣は、やはり
北海道も日本のうちですから、日本のうちの
北海道として、立ちおくれておる
北海道の農林政策をどうするか、重点的に考えるのは当然でしょう。また
建設行政でおくれておるなら、
建設大臣が責任を持って
北海道の
開発をやるのが当然で、あなたのほうからもらった金でやるといっておるが、やはり直接要求をし、また大蔵省なり、
予算の
調整をやっておる
経済企画庁あたりが総合的にとったものから、
北海道はちょっとおくれておるから
北海道はこう一あなたは
経済企画庁ではないですけれども、そういうところからこういうふうに分けてやる、こうすればわざわざ専属の国務大臣、あるいは、あなた兼務かもしれませんが、わざわざ国務大臣を置いて、政務次官を置いて、
事務次官を置いて、人員は、いま聞いてみますと、本職員で一万二千人くらいです。そうして
工事の最盛期には何千人も使っておる。最盛期でないときでも相当な人が常勤的非常勤としているわけです。ただ
予算のトンネル官庁としてはあまりにも、大物大臣を配し、また
事務次官、政務次官、各おえら方以下一万何千人もあなたのほうで使っておるが、
予算の大部分はそういう
事務的な費用、人件費等に使われるのであって、金額はどうも少ないです。それは、法律がそうなっておるから法律どおりにやりますという政務次官ですが、
事務次官が言うのならば別ですが、少なくとも政治家が、法律が間違っておるなら法律を直せばいいのであって、国の
予算をむだな使い方をする必要はない。筋の通ったやり方をやったらどうか。いままで蒸し返されたことならば私はたいへん恐縮でありますが、どうもふしぎでありますから大臣の所見を一つお伺いしたい。