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岡委員 ただいまの御
所信あるいは
要求予算の御
説明は、いずれまたあらためて後日皆さんでなされることと思いますが、資料を若干この際御
提出を求めておきたいと思います。
最初の二つは、前々国会で御
提出を求めておったのでございますが、まだ未
提出のものが二件ございます。
一つは、
原子力潜水艦の
安全性に関して、
統一見解でその
安全性を取りつけるということをお約束になったので、
停泊基準の問題ですが、
サバンナ号にしても、
停泊地から少なくとも二マイル前後の半径内における
人口は二十四時間以内に全部待避すべきだというかなりシビアな
基準を
アメリカの
原子力委員会が出しておるようでありますが、さらに
潜水艦の
燃料は非常に高濃縮のウランでもあり、また
サバンナ号のような
ダブルコンテナーも持っておらないので、この
停泊基準をさらに補正しなければならぬと思うが、その場合
原子力委員会はどういう
基準を設定する用意があるのかということが
一つ。
もう
一つは、
ウォームアップの場合に、
アメリカの
艦船局の排出する水のいわば
放射能の
基準の大体三万倍近い濃い
放射能濃度の水を
潜水艦の場合は排出することになっておりますが、一体
原子力委員会はこの問題にどういう対処をせられるのか、御
方針を承りたいということ。
いま
一つは、当時
海洋の
専門家の学者のグループがいろいろお集まりになっての
結論の
一つとして、
イオン交換樹脂を
放棄した場合、十キュリーばかりのおそるべき高
濃度の
放射能を持ったものが
海洋に捨てられるわけでありますが、その場合、
日本のようにお魚を常食としておる場合、しかもサバとかイワシとかサンマとかアジとか、およそ回遊する魚でございますが、したがって、特定な漁場に
放棄をしなくても、近海に
放棄をされれば、これがさらに魚の中で濃縮されてくるというような事情も
考えられるので、この
安全対策について
原子力委員会の態度は具体的にどういうものか。また、そういう点について
アメリカ側に御照会になった
結論があったら、それをお聞かせを願いたいのが第二でございます。
それから、さらに、今度国会が始まりましてからの本
会議や
予算委員会の質疑応答を見ておりまして、私ども
委員会としても傍観視できないような御発言がございましたので、この点をあらためてひとつ御
調査の結果を御報告願いたい。それは、中共が一年以内に原爆実験をし得るというふうな御発言が先般
予算委員会でございましたが、一体どういう資料に基づいてそういう御判断をされたのか、この点でございます。これも、もし一衣帯水にある隣国で原爆実験があるということになりますと、これは防衛的な観点のみならず、
原子力委員会としても傍観視し得ない問題でもございましょうと思いますので、その判断の根拠をひとつぜひお願いしたい。
それからもう
一つは、やはり本
会議のときに論戦の中に主張されたことでございますが、いわゆる核魚雷と申しますか、サブロックとか申すような、そういうものをいわゆるノーチラス型の
原子力潜水艦も装備されるのだということがいわれておりましたが、これは
アメリカ側の公式な発表としては、いつどういう機会に、どこが発表したものであるのか、この点です。
それから、前々回の
委員会でいろいろ決議をいたしました。この決議がどの程度に実行されておるか。いまの
予算の御
説明だけでは少しわかりかねましたので、たとえばスモッグ対策についてどういうふうに特別
研究調整費が使われておるか、あるいはガン対策についてどういうふうに使われておるか。こういう点を具体的に資料として御
提出願いたいと思う。
できたらこの次の
委員会までに御
提出をお願いいたしまして、一応終わります。