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三木(喜)
委員 それでは、市議会が
モノレール建設特別
委員会を設置して、八月二十六日、八月三十日、三十九年の一月十二日、一月十七日、あらゆる角度から審議が進められた、このように報じておるのです。しかしながら、この
反対共闘
会議ないしは議会の少数意見でありますけれども、そこから聞きますと、何らこれについて審議がなされていない。このことは、私がこんなことを申し上げるだけではなくて、これをひとつ見ていただきたいと思うのですが、三十九年の三月三十日の読売新聞の播磨版、「キメ手欠いた賛否論」「
市会特別委、
理事者も意見まちまち」、三月「二十七日の
姫路市会モノレール建設特別
委員会は圧倒的多数で三千二百十七万二千円の
モノレール第一次予算を承認した。革新系の
反対に明快な回答が与えられたわけでもなく、賛成
委員のなかにさえ疑問点を指摘する発言があるなど決してすっきりした承認ではなかったが、
市会の会派勢力からみて三十一日の本
会議で正式
議決されることは間違いない。そして「一部でも予算をつけた
事業の追加予算は否決しないのが常道」という議会のあり方からすれば橋脚兼用ビルを含め
建設費見込み額二十億円、市はじまって以来の大
事業“
モノレール”はこの「
委員会承認」を“発車合い図”にすでに走り出したとさえいえる。
委員会の審議を中心に
モノレールの周辺にスポットを当ててみよう。」ということで、「
理事者側は追いつめられると「……と思います」で逃げ、」、「寛容の気持ちで協力してほしい」と嘆願調に変わる始末。」、「
反対派
委員はこうした
理事者の“責任不存在”的態度にあきたらず、ついには賛成派
委員に「賛成理由をハッキリさせてほしい」とホコ先を向けかえたが、これに対する回答はだれからも得られなかった。」そして
問題点を申し上げますと、「大量
輸送問題では
理事者は「スピードでカバーする」と答えたが、逆に「将来、
路線を延長、市
バスがわりに使うともいう。そのためには多くの停留所をつくる必要があり、スピードを出せるはずがない。百キロも出せば発、停車ごとに乗客から死人が出る」と切り返され、これにはグーのネも出ず
理事者内部でも
モノレールの必要性や目的について意見がまちまちで勉強も不十分なことをさらけ出した。」それから、「このほか、賛否両派を通じて、1、
議長、
委員長とも予算書ができるまで第一次予算の
提案を知らなかった。2、可決すれば
議決をタテにとってこれまで同様強引に執行権を振り回し、
議決を口実に
市会の口を封じるのではないか。3、ロープウエーは五年間で減価償却すると約束したが、いまだに
赤字続きだ。4、
市会、市民にも
反対が多く
委員会が十分な検討も終わっていないのに予算化を急ぐのはなぜか、などが問題になった。しかしこれらは「
理事者の
市会軽視」に対する憤満、
理事者からいわせると“ヒガミ”の爆発で、
モノレールの本論には遠く、
理事者側の「おわび」で簡単にすんだ。」こういうふうに表現しておる。こういう市議会のあり方で国において許可を与えるという問題が早急に起こるとすれば、まことに残念なことで、もう少し内部
事情、
姫路市の特別なことだというような
考えでなくやっていただきたい。これをまずその内容として申し上げておきたいと思う。
それから次に瞬間が十二時までということになっておりますので、急いで申し上げたいと思いますが、これに対するところの収支の計算がされておるわけです。これは、市の広報によって、読売新聞の先がた申し上げました播磨版に出ておるわけでありますが、五年目からこれは黒字に転ずる。しかしこの中には最初申し上げましたように十何億から十億になり、十億から七億になり、
道路の工事費を含めますと二十億ほどになる。その二十億に対するところの利子の計算がしてないということと、次に採算の問題に入りたいと思うのですが、採算も大きなミスをやっておるのです。これは共闘
会議のほうから出された資料ですけれども、手柄山に行く人を年間百五十万人の計算をもってそのうち八十三万人が
モノレールに乗り、一日平均四千百人で、約二千二百人の乗客がある。中央公園の
調査によると手柄山に行ったところの総人数は二千百三十人となっているのです。その資料がこちらに添付されているように聞いておるわけなんですが、これは、はやこの重要な採算の問題に対する基礎になる人数に大きなミスがある。これもあまりにもずさんなやり方ではないかと思います。それから採算の問題も、いま申しましたように二十億ほど要る。その金に対する利子が計算されていない。この点もひとつチェックしておいていただきたいと思います。その点は御検討いただきましたか、ひとつそれについての御見解を承りたいと思います。