○内海(清)委員 この点はわれわれもなかなか意見もございますけれ
ども、やはり狭水道でございますとか、
船舶のきわめてふくそういたします港につきましては、この
水先人の
任務はきわめて重大なわけです。これが、もちろんいま六十・八歳というのは
平均年齢からいえばそれほど老齢とも
考えませんけれ
ども、実際やっておられる人の中にはかなりの老齢の方もあるということで、そういうことによってこの
海難事故が起きるというふうなことがあっては、これはまことに相ならぬということを
考えるのです。しかし、それらの人々の今後のこともございましょうから、これは私
どもそういうことを実は
考えておる。何かやはり老後の生活の安定ということも
考えながら、この点は何かの形で処理すべきであるということを
考えておったのでありますが、当局にそういうふうな
考えがあれば、この点はひとつ早急に進めていただきたい。同時に、いまのようなお
考えがあれば、これはもちろん今度の
改正で定められましたが、
水先人会というふうなものも、さっきいろいろ議論がございましたが、どうも聞いてみると、いまの近代的な、そういう法で定めるような会としては、ちょっとどうだろうかという
考えもいたしますので、もう少しこれは、そういう法で定められてない任意の会にいたしましても
相当はっきりしたものはたくさんあるわけでございますし、せっかく法で定めてあるならば、そういう万般のことも
考えて、この
水先人会ということにつきましても今後お
考えいただく必要があるのではないか、こういうふうに
考えるわけであります。
それからもう
一つ、これは申し上げる必要もあまりないかと思いますが、先ほどいろいろこの
水先人の受験の
資格等につきまして議論がございましたが、これは私
どももこの点を実は
考えておったのでありまして、
三つのいろいろ
水先人としての条件があるようであります。この条件も、先ほどいろいろ議論がございましたように、
考えようによってはいろいろ問題も出てくるわけであります。将来
水先人として独立してやっていきたいというふうな人もあると思います。これの養成の点もあると思いますけれ
ども、そういうふうなことも将来
考えて、自分は一生
水先人としてやりたいというふうな人があれば、これもやはり国としては
考える必要があるのじゃないかと
考えておるわけであります。先ほどいろいろ問題がございましたからいまさら申し上げませんが、これらの点につきましてもひとつお
考えおきいただきたいと思うのであります。
大体以上で終わりたいと思いますが、この
水先の問題は、今後ともだんだん
船舶が激増いたしますのと、それから船の
大型化、こういうふうなことによりまして、さらにいま
一つは
港湾設備の問題、これらとともに、思い切った措置をとっていかなければならぬのじゃないかと
考えるのです。そうして合理的に運営されていかなければ、わが国の産業の発達による輸出入物資の増大、あるいは観光船の出入等、これらが処理できぬのじゃないか、こう
考えるわけであります。したがって、先ほどからいろいろ御
質問いたしましたが、
水先人の養成の問題あるいは増員の問題、あるいは採用ワクの拡大の問題、こういうふうな
水先全般についてお
考えいただくときが来ておる。先ほど局長もいま過渡期で今後さらにこれはいろいろな面から
考えていこうということでございますけれ
ども、きわめてこれは重要なことだと思うのであります。それらにつきまして、最後にひとつ大臣の御所見を伺って終わりたいと思います。