○高林説明員 資料は三つ提出しております。
そのうち、まず第一の内航海運輸送量の推移という資料について御説明申し上げます。
三十七年度の内航海運の総輸送量は、一億九千五百万トンでございます。三十八年度、これは内航の指定統計によりまして十二月まで出ておるものでございますけれ
ども、それに見込みを含めますと、三十八年度は二億九百六十八万トンでございます。そのうちに、はしけによります
ところの輸送がございます。それを引きまして、三十八年度の鋼船及び木船の輸送量を見ますと、鋼船につきましては一億一千六百万トン、木船につきましては六千七百万トン、大体六三%と三四%というふうに鋼船、木船の輸送比率がございます。これが第一の資料でございます。
第二には、内航船腹量の推移でございます。いずれもこの船腹量は年央船腹をとっております。三十八年度におきます
ところの総船腹量といたしましては、全体で二百六十七万総トンでございます。そのうち鋼船が百五十三万トン、木船が百十三万トン、大体鋼船が五八%、木船が四二%という数字になっております。以上は大体実績推移の数字でございます。
第三には、内航適正船腹量の試算という資料でございます。これについては、輸送量につきましては、四十三年度までの輸送量の見通しを立てております。この輸送量につきましては、省内におきましていろいろ
検討いたしまして、四十五年度までの輸送需要の見通しを立てております。これは貨物輸送につきましては、鉱工業生産指数によりまして大体これを
検討いたしまして、その場合におきます
ところの内航輸送量は約三億四千万トンでございます。これが四十五年度の見通しでございます。これは大体におきまして生産指数に基づいてやりましたが、その場合に年率の成長率は、輸送の伸び率は約七%でございます。大体同一の年率で伸びるものといたしまして、三十八年度から四十三年度までを推定したわけでございます。したがって、基礎といたしましては鉱工業生産指数の伸びというようなものを
考えておるわけでございます。その結果、四十三年度におきます
ところの貨物船の輸送量総計は、一億八千七百万トンでございます。それから油送船の輸送見通しといたしましては、約七千三百万トンというのが大体の今後の見通しでございます。
次に、輸送量の下の欄に適正船腹量という欄がございます。この適正船腹量につきましての大体においての
考え方は、従来の運航実績報告がございますが、それを
考えまして原単位というものを策定しております。その輸送原単位によりまして適正船腹量を一応
考えた次第でございます。三十八年度の適正船腹量につきましては、鋼船の貨物船が百八万トン、油送船につきましては二十九万トン、木船の貨物船につきましては八十万九千トン、木船の油送船につきましては四万トン、したがいまして計といたしまして、貨物船の三十八年度におきます
ところの船腹量は百八十九万トン、タンカーについては三十三万トン、合わせまして二百二十二万トンが一応私
どもが
考えております
ところの適正船腹量の
考え方でございます。以後大体そのような
考え方で原単位を基礎にいたしまして今後の輸送需要と、それからそれに対応する
ところの船腹量というものを三十九年度から四十三年度に至るまで試算したものでございます。
なお最後の欄に、現有船腹量という欄がございます。これは先ほどの二番目の船腹量の三十八年度船腹量と同様なものでございます。したがいまして、現在におきましては、鋼船、木船合わせまして二百六十七万トンが現有船腹量になるわけでございます。それに対しまして三十八年度といたしましては、ほぼ二百二十二万トン程度の船腹量が適正ではなかろうかというふうに試算したものでございます。ただこの試算につきましては、鉱工業生産指数というものを基礎にいたしまして、今後の輸送需要というものを策定した。したがいまして現在中期計画その他の作業を行なっております。その点で今後若干の修正はあるものと
考えております。さらにまたこの適正船腹量の原単位につきましては、今後専用船化ということがかなり大きくなると
考えられますので、原単位が相当上がることも、ある時点においていわば
技術革新癖数とも称すべきものを相当
考えなければならないという点はございますが、一応従来の実績を基礎にいたしまして、原単位を策定したというのが以上の資料の概要でございます。