○肥田
委員 これは私は特に深く聞きたかったわけじゃないのですが、
航空局長のほうでその実情を把握されておるだろうということで聞いたわけなんです。ところが、私が聞いておる
範囲では、これは間違いがあれば訂正しますが、
日東航空が赤字で、それで結局
日東航空の名前は変わらないわだけれ
ども、現在では、最初の産経
新聞の前田久吉さん、いまも社長の名前はそのままになっておりますけれ
ども、実質は近鉄の
資本に引き継がれておるのだ、こういうふうにいわれておるわけなんです。結局赤字になって、そうしてそういう経過になったというふうに私は聞いておる。
飛行機についてということよりも、そこらにある群小のローカル
航空会社というものは、同じような
条件にあるのじゃないかということは、これは
航空局長のほうでよく知っておられると思うのですが、特にこの
飛行機についてはわが党の幹部が、名前は言いませんが、数日前にこの
飛行機に乗っておるのです。ところが乗客が乗り込んで、そうしていざエンジンをかけたところが、右側のエンジンがかからない。かからないものだから、乗客を乗せたままでエンジンを開いてがたがた直した、こういうことで、きょうもあの
飛行機が落ちたのかということなんです。これはたいへんな問題だと思うのです。ですから、あなたのほうで十分
監督をしておられるつもりでも、現地においてはそういう
状態がある。ですから、
飛行機の古い新しいという問題を、若干なりとも
機械というものに知識を持っておるわれわれがどうこう言おうとは思いませんが、しかし現実に十数年前につくった
飛行機は、幾らエンジンの中身を取りかえてみても、これはある程度がたがきているだろうし、そういうふうに、お客を乗せて、そうして始動してみたところが、エンジンがうまくかからないから、またお客を乗せたままがたがた調べておる。乗っておるお客は不安でたまらないと思うのです。だから結局そういう
状態が過去においてあったにもかかわらず、それが、そのまま見のがされておって、そして
事故を起こした、こういうことに経過的にはなるのですね。ですから、先ほ
ども佐々木さん言っておられたように、われわれは今日事情がどうこうということを
説明や言いわけを聞こうというのではなしに、そういうような
状態で放置されておるような姿が現在
事故を起こすもとになっておるのじゃないか。ですから、地域におけるところの厳重なる
監督というものが行なわれなければ、
飛行機事故というものは絶えないだろう、こういうことになろうと私は思うのです。その点今後の地域の
監督官に対する
指導というものをひとつここで聞いておきたいと思います。