○久保等君
郵政大臣、さっきからお話を聞いていますと、
郵政大臣が素っ裸になったような態度で、全逓の宝樹
委員長なり、あるいは全逓の本部の役員諸君と話し合ったという回数そのものが、あまり私は多くないように承るのです。それで、特に
局舎問題等については、
事務当局を通して聞くところ、
局舎問題については
反対だという
意向もはっきりしておったとか、あるいはまた最近のごく数日間の動きにしても、
事務当局の間で、いま人事
局長からお話があったように、いろいろ連絡はしておられるようだけれ
ども、実質的な
話し合いをされたことはほとんどないようです。私はしかし、先ほ
どもお話があったように、かつての
郵政大臣は徹夜
交渉してでも問題の
解決をせられた事実もあるのですし、この年末に押し迫って
郵政大臣が
事務当局をしてやらしておるというのじゃなくして、
郵政大臣みずからが宝樹
委員長なり全逓の幹部を呼んで話し合おう、それでもし
郵政大臣が信念を持って、何か
管理運営事項の問題について、あなたの所見はあなたの所見として私はその場を通じて言われてもいいと思う。
しかし、いずれにしても、何とかこの年末を乗り切るために最善の努力をしてみようというやはり努力を、第三者が聞いておっても、なるほど
郵政大臣はよく努力しておられるという説得力を持つだけの努力を私はなされなければならぬと思うのですけれ
ども、いままでのところ、残念ながらそういう事実そのものがうかがえないのです。私は非常に残念だと思うのです。一刻を争う今日の事態を迎えて、
郵政大臣が何か
事務当局をして当たらせるとか、それから
交渉に応ずるとか応じないというふうな話をしておるけれ
ども、
管理運営権の問題であるとかないとかいう、そういう
形式を離れて、私はやはり問題の所在を話し合おう、それは
団体交渉であるとかないとかは別として、とにかく話し合ってこの事態を乗り切るという努力をひとついまからでもすぐおやりになる必要があると思うのです。そのことについて、
大臣がぜひ私はやりましょうという簡単な一言でいいですから、この
委員会で御表明願えないですか。それは
郵政大臣としての最大の
責任じゃないですか。それこそ
管理運営権の、あんたが少なくとも最高の行政の長官なんですから、その
立場で、労働
組合の諸君の協力なくしてこの年末年始は乗り切れませんよ。
管理運営の問題であるとかないとか、そういう問題は別問題としても、とにかく実質的な問題として話し合ってみたらどうですか。とにかく、あんたが声涙下る
誠意と努力をもって話し合うくらいのやはり
気持ちがなければ、何か遠くのほうで、どうも全逓は
反対らしい
管理運営権の問題について容喙してくるなんてとんでもないというような
考え方で、ろくすっぽ
話し合いされないという
状態におるということについては、
国民の
立場からいえば全く心外だと思う。
先ほど来、私は朝からずっとお話を聞いておっても、何か
形式的なことにだけとらわれて、かたくなになって、全然どうも入口で、それは
管理運営権だからこの門から入ってもらっちゃ困るというような話ばかりしていると思うのです。それこそ、同じ
事業に携わる
従業員という
立場においては、
郵政大臣といえ
ども一
従業員であることには寸分の変わりないと同時に、
郵政大臣には最大の
責任があると思う。その
責任者にどうも私はそういう熱意と
誠意が見受けられない。私は、いずれにしても、直ちにとにかく話し合おう、それは
団体交渉権じゃないのだというなら、
団体交渉権じゃないのだという解釈のもとでもけっこうだ、いずれにしても、とにかく話し合ってみようじゃないか、話し合う中から何とかひとつ
解決の道を見出していこうじゃないかということでやはり努力すべきだと思う。最小限度その程度のことはやれないことは私はないと思う。そのことすら
郵政大臣としてはやれないですか。
われわれ
国会の
立場からいっても、この問題については、単に行政府の問題だからといって放置するわけには参りません。先ほ
どもちょっとテレビやラジオあたりの話も出ておったけれ
ども、
国会そのものも、また
逓信委員会あたり、特に怠慢のそしりを免れない。このままじんぜん日を送って年末にでもなれば、逓信史上においても私は前例のない悪例をつくることにもなると思うのです。全然部外で、いまだかって逓信省へ一ぺんもつとめたことのない、かりに、しろうとと言っては恐縮だけれ
ども、そういう
大臣だって、何代かおられたけれ
ども、いままで徹夜
交渉までやっても
解決された
郵政大臣だっておられるし、まして古池さんの場合には、部内におられた経験あるのですから。先ほどから聞いていると、何か水くさい。第三者が聞いておったって、一体何にそんなにこだわって会う会わぬと言っているかという
気持ちがしますよ。だから、話し会いを実質的にやろうじゃないかという言明くらいは、私はこの場所でむしろ
国民に向かって、この
委員会を通じて
国民に向って言う
立場でひとつ言ってもらいたいと思う。単にわれわれの野党の議員に対する
答弁ということではなくて、
国民に対する
気持ちで
郵政大臣はひとつ言明願いたいと思うのですが、これは私のほうからこんな
委員会で
質問しなくたって、当然やるべき問題です。
管理運営権でないなら
管理運営権でないという解釈でも私はいいと思う。いいとは言わぬけれ
ども、それは
郵政大臣の
一つの
考え方なら
考え方でやむを得ないと思う。しかし、
話し合いをしないなんというのは、それこそ今日のこういう民主主義の時代に、しかも同じ
事業に携わる
大臣と
組合幹部との間で
話し合いがなされないなんということは、まことに遺憾なことだと思うのです。どうですか
大臣、そのくらいのことは言明せられたからといって、けしからぬやつだと言う人はおそらく私は自民党の与党の諸君にでもないだろうと思う。どの閣僚の諸君にでもいないと思うのです。とにかく精力的な
話し合いをやってみよう、それで問題の
解決のため最大の努力をしてみよう、というくらいのことは、今日十二月十七日にもなって
委員会で言明できないということは、私はまことに残念だと思うのです。私は、古池
郵政大臣は、そのくらいの熱意と
誠意は当然持っておられると信じておりますがね。とにかく、ひとつ簡単に一言御
答弁願います。