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政府委員(
新井真一君) 最近の
合理化の進め方の中に、人が非常に減っておる、一体これで将来どうなんだ、こういう御
質問でございます。まことにそのとおりでございまして、本年度、数字はもうすでにいろいろな機会で御承知だと思いますけれ
ども、かなり
調査団の当時に
考えましたものから減ってきております。ただ、それじゃあ順々減っていくかどうかということでご、ざ、いますが、これは判断の問題にもなるし、予想の問題にもなろうかと思いますが、御承知のように、三十七、三十八——若干三十九年というのがこの
合理化の非常にきびしい一番ヤマと申しますか、ピークと申しますか、そういう
段階であるわけでございまして、もう
石炭産業、これは斜陽だというふうな
気持が働く人たちにあることは、これは事実としてあるのは私は非常に残念と思いますが、そういう面で、希望退職を募りますと、
先生おっしゃいますように、百人募ったら百五十人出ていくという
状態であるわけですが、これがどんどんいくとは私は決して思っておりません。むしろ何と申しますか、買上げ等の、いわは
計画面で拘束し得る範囲におきましては、従来どおりのペースでいく、御承知のとおり、今年度五百五十三万トンがほとんど五百五十万トンにまいりますようにいっておりますが、一番やはりむずかしいのは人の問題でございまして、人の
気持から、どんどんいなくなっていくところがあるわけでございます。このことにつきましては、やはり今後この
計画を進める面で、何かやはりくふうしなければならぬと私は思います。しかし、基本的には、やはり
石炭産業というものは、五千五百万トンで高
賃金と高
能率の安定にいくのだ、これは演説で、さあ残りなさいと言っても残る者がないわけでございまして、そういう形に絶対持っ.ていかなければならぬ、また持っていけると私
どもは確信を持っております。最終的に、若干四十二年度に
調査団の当時にお
考えいただきました人数からは減りますけれ
ども、それでなおかつ高
能率、高
賃金の
石炭産業がいけるのだ、可能だということで、私
ども確信を持ってこういう基本的なエネルギー政策は進めていかなければならぬと思っているわけでございますが、何ぶん現在非常に何と申しますか、いわは病める
石炭でご、ざいまして、一番混乱の多いときでございますので、私
ども初年度からこういう事態になりましたのは非常に申しわけないと存じまするが、まあ一つの波でありまして、私は四十二年に必ず高
能率、高
賃金をやっていけるというつもりで進んでいくつもりでおります。