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相澤重明君
小野長官はたいへんなことを
答弁をしておると思う。それでは私はあなたにお聞きをするが、
昭和三十一年の
日米合同委員会の
施設特別委員会で
——第九十五回、九十七回、一体この
会議のときはどういうことになっていますか
——昭和三十一年です、どういうことにきまっているか。このときには、
米側との交渉の中で、いま申されたようなことについては、できるだけ早くこれはどけようと、そのためには、
瑞穂地区等に、
ノース・ピアの隣のところに
埋め立てをつくって、そこへ集約しようじゃないかという
合意に達しているのだよ。君は一体何を言ってるんだ。第九十五回と九十七回の
速記録を持ってきてみろ。そういうことで、
政府が実際に
日米合同委員会で
合意に達しておったけれ
ども、ただ
予算的な問題や、確かに時期的な両者の話というものはあったかもしれぬけれ
ども、方針としては
合意に達しているのだよ、
昭和三十一年に。そういうことをこの間の三十日の日に私が質問をしたときに、
運輸省の
港湾局長に私がそのことはどうかとこう言ったならば、それはとても
予算がかかるし、あそこに
埋め立てをつくっても
交通が不便であるからなかなか思うようにいかぬだろうと、こういう
答弁をされているわけですね。そういうことからいって、
政府が、
運輸省としても
埋め立て計画を持っておったことは事実なんだよ。そうでしょう。その後のいわゆる
交通事情を考えるとか、あるいは
米軍側のそういう
事情を考えるとか、国の
予算の問題で、
政府自身が
計画を実行できなかったということじゃないか。この
議事録を読んでごらんなさいよ、先日の
港湾局長の
答弁を。そういうことからいって、いまのあなたの
——私は何も必ずしも
横浜市が全面的にどうのこうのということじゃないですよ、とにかく
横浜市も国もお互いにこれは話し合いでもってできることは進めてもらいたいというのが私の言っていることなんです
——そういう
計画を持っておったけれ
どもできなかったという
計画変更ですね、これは率直に言えば。
運輸省は
埋め立て計画を、四万七千坪の隣の十万坪の
計画を持っておったけれ
ども、それがこの間の
港湾局長の
答弁は、それをやってもあまり効果がないと、こう言っているのだよね。これを読んでごらんなさいよ、この八ページの
——この間の
議事録だよ。これを読んでもらえばわかるとおり、誠意はあっても、そういうことが実際にできなかったから、もっといい場所を
相談をしてやりたいと、こう言っているわけですね。ですから、私は、そういうすでにある
程度具体的な問題としては、先ほど
長官も言うとおり、
調査をしなければならぬし、実際にそれだけの
代替地をつくらなければならぬだろうし、
予算もそれだけ裏づけしなければならぬだろう、こういうことでかなりの時間を必要とすると思うが、今日までの長期の時間のことを考えれば、いまの
長官のような
答弁にはならぬと思う。
そこで、まあしかしそう言ったところで、
現実にできていなかったんだから、これはどうするかと、こういうことで、私は今度のいわゆる
政府の考えておることを
資料として
提出を求めたわけです。それが、やはり同じようなことを、いまの具体的な(2)、(3)、(4)の問題についても
答弁されておるわけです。これは
建設省でもはっきり言ってるんですよ。
国道拡幅にしても、
駐留軍の、いわゆる
米軍の
接収している
建物をやはりどける、このことを早くやらなければ
国道を拡幅できないと言っているのだ。そのことは
防衛庁にも私
どものほうは言っておりますと言っているのだ、
建設省は。同じ
政府の
機関じゃないか。そういうことからいって、私はやはり、いまの
小野長官はかわったばかりだから、何もあなたに全部の責任があるとは私は言っておりませんよ。しかし、歴代の
防衛庁なり
施設庁が担当している
仕事としては、もっと
積極性を持っていいのじゃないか、こういうことを私は思うわけです。こういう点について、いまの
お話では、これはなかなか、全般的のこのくらいの
資料をせっかく出してもらったけれ
ども、まるっきり進まないじゃないかという
印象を受けると思う。ほかの
委員の皆さんに聞いてみてもわかるが、おそらくいまの
長官の
答弁では、いくら
接収解除の問題をやってもらってもだめだ、
政府は
やる気がない、こういうことになってしまうと思うのです。そうじゃないとぼくは思う。あなたの言う
答弁は、来年は、たとえば
住宅地区については、
調査費をつけて、それから具体的に
検討を進めて、
計画を組んでやろうということだろうし、二番、三番、四番には若干
国道の
拡幅等の問題についてできるだけ施工できるようにやりたいという趣旨だろうと思うのだが、先ほどのようなことを言ったのでは、
政府はまるきり
やる気がないという
印象を受ける。そういうことでは、われわれとしては納得できない。本院では、常にこの問題については、当
決算委員会では何回もやっている。きのうやきょうに始まった話じゃない。ないだけに、われわれはよく知っているから、そこで
政府が積極的にそういう問題を進めてもらいたい。だから、前段のような
答弁ならいいけれ
ども、
あとで言った、全般的な問題であり、しかもこの前話したようにあまりいい知恵がないというような
答弁をされるようなことじゃ、全く
政府がまるきり
やる気がないと言わざるを得なくなる。この点については、
長官どう思いますか。
あとの
審議をするといったって、できないよ、そんな
答弁だったら。どうですか。