○
岡三郎君 いま
河野さんの言った年末手当がどうという問題は、これはまた別問題だから、あとでひとつ十分
お話し合いを
河野さんとすればいいことで、話の筋が変わってくると困るから。
いままでの話で、
経済企画庁が非常に慎重にやられていることについて、
国民も夏以来非常に双手をあげてこれを支援しておると思う。それで、今回の選挙においてもいろいろと論争点がありましたが、特に
物価の問題が非常に関心を呼んできておることも事実だと思う。そうして、
政府の言明のとおりに、少なくとも、引き下げまでは
政府はいかぬけれ
ども、安定をさしていきたい、こういうふうな主張がなされてきたと思うのです。こういうことになるならば、やはり部分的な料率の
改定についても、それぞれ理由があると思う。また、総合的に見て
物価のアンバランスというものは非常に目についている時代ですから、低いところにおるところの人は何とかこれを
改定してもらいたいという、その言うところもよくわかります。わかるけれ
ども、それが全体的に
国民経済に与える影響というものを
考えたときに、やはり
物価問題懇談会の
答申というものはそこに集約されてきたのではないか。そういうふうに
考えてまいるというと、
一つの例として
ハイヤー、
タクシーの例をここにあげたわけですが、やはり苦しい、倒産しては困る、こういうことに対して、何とか対策を練っていかなければならぬし、また
改定に踏み切らなければならぬというふうな
運輸大臣の
考え方についても、われわれもいままで聞いておるわけですが、一体
政府自体はどこまで
値上げを認め、以後は認めないのかという、いろいろなことの疑問を最初言ったように
国民が持っているということになれば、これは
物価値上げというものはとまらぬと思うのです。だから、慎重にかまえて
政府の方向に従おうという連中、端的にいうと正直者がばかを見るというふうなことが一面には
考えられるわけです。ものによって政治力が弱いとそれはあとに残されていくという、こういう傾向もなきにしもあらずというふうなことも聞くわけですが、いまわれわれが言ったように、
運輸省関係自体の
料金の問題にしても複雑多岐で、いろいろな問題がここにあると思う。だから、そういうふうな点で、やはり上げるならば
国民が納得するようにやってもらわなければいかぬし、いまの
国民感情は、かなり理由が明確にあっても、それでも上げてもらっては困るというのが、いまの
国民感情ではないかと思う。そういうふうな点で、やはり
政府自体としては、大所高所から見て、ひとつ
物価の安定に積極的な手を打つということの前提に立って、私はいままで質問してきたわけですが、一体、二年間時間をかせということから、一年半、一年ということになってきたわけですがね。
政府自体としては、期間というものは、はっきりどれだけあれば安定するかということは、なかなか言い切れないかもわかりませんけれ
ども、当面は一カ年を目標にしてとにかくやっていこうという
物価問題懇談会のこの
答申というものが極力確実に実施されていくことを願っているという点じゃないかと思うのですがね。ただ、これをどの
程度までくずしていくかということになって、そういうふうなことについて非常に関心を持っているわけですが、なかなか、先ほどからの
答弁でいうと、含蓄のある
答弁で、明確ではないと思うのですがね。もう一ぺんその点は、ひとつ
政府の方針というものを、
経済企画庁として出されていることをお守り願いたいというのが、私たちの方針、
考え方ですがね。