○
参考人(
村井順君) では、
総長にかわりまして私から御
説明申し上げます。
入場券の
販売につきましては、
前回までにも御
説明いたしました
ように、
開閉会式の
入場券と
一般競技大会の
入場券と売り方を変えまして
販売いたしております。
開閉会式につきましては、十月の十六日から三十一日まで約半カ月の間、
官製往復はがきによる
申し込みを受け付けております。それから
一般の
競技大会の
入場券につきましては、十月の二十五日から
全国は八回、
東京と
大阪は九回に分けまして
店頭販売方式をとったわけでございます。そのうちの
開閉会式の
入場券につきましては、お
手元に差し上げました
書類のとおり
応募数が約三百六十五万二千五百二十八枚参ったわけでございます。そのうち大体約四十万枚
程度が規定に違反した書き方でもって出てまいりました。そういうわけで、その処理につきましていろいろと検討いたしたのでございますが、
前回のこの
委員会でも御
指示がございました
ように、できるだけ助けてやろうという御
意見も強くございまして、各
方面からもそういう御
意見がございましたので、四十万枚のうち、これは
アルバイトに託しまして、できるだけわれわれが書き加えることによって、あるいは訂正することによってこれを約三十万枚は助けてやりました。しかし、
あとの十万枚は
自分の住所が書いてないとか、
助けようがないもの、あるいは冗談半分に書いてあるもの、そういうものもございまして、十万枚は無効になったわけであります。でありますので、約三百五十五万枚
程度が
有効応募数ということになるわけでございます。
それから
開会式、
閉会式、さらにそれぞれの等級に応じまして
申し込み数が非常に違っております。これは
ごらんの
数字のとおりでございますが、一番
申し込みの数の多いのは
開会式の一等でございまして、約二百倍近く百九十五倍という
申し込み状況でございます。これに反しまして一番
申し込みの少ないのは、
閉会式の五等の
申し込みでございまして、わずか一五・八倍にしか達していないということでございます。この
申し込みを現在全部整理いたしまして、それぞれ御本人に
復片をお送りして、それぞれの番号というものをお持ちいただいておるわけでございますが、この
抽せんは来年の一月の二十二日に公開の席上において
抽せんを行なう、さ
ように考えております。もちろん当たりました場合に、一人でもって何枚も出しておる、あるいは
ダフヤなどがその中に横行するという
ようなものがあれば、これは無効の
取り扱いをしなければならぬ、さ
ように考えております。
それから次は、
一般の
競技大会の
入場券の
販売状況でございますが、御
承知のごとく
販売枚数は約百九十六万枚でございます。そのうち
体育関係二十万枚、それから
小中高校生の
団体入場五十七万枚、
資金財団十三万三千枚、これを除きますと、
国内で
一般に売り出しましたものが、八十六万枚、
海外が二十万枚、この
一般と
海外用につきまして、
販売しました
状況を御
説明いたしたいと思いまするが、先ほど申しました
ように、十月の二十五日から八回あるいは九回に分けて
販売いたしました。最初第一次
販売といたしまして、
一般の八十六万枚のうち五十万枚を
販売に出したわけでございますが、後ほどさらに別途の
資料で御
説明いたしますが、大ざっぱに申しまして大体八〇%くらい売れたのじゃないかと思っております。これは推定でございます。後ほど詳しい点は御
説明いたしますが、大体八〇%売れたのじゃないか。それから
海外のほうは、
目下各国の
エージェントが
作業中でございますが、ホテルの
関係もございます。いろいろの
要求を集め、
旅行団を編成するとか、いろいろなことがありまして、非常に
作業がおくれておる
ようでございまして、わずかにまだ五%
程度しかこちらに
入金の
通知がございません。
海外に対しましても、一応第一次は二十万枚のうち十一万枚を
割り当ててみたわけでございますが、
各国の反響、
売れ行き等を考えまして、さらに
あとの九万何千というものにつきまして大体第二次
割り当てをいたしたいと思っております。
では、さらに次の
資料につきまして詳細御
説明いたしますと、三枚目の
資料でございますが、この上の
国内の
一般の
入金の
状況でございますが、十一月三十日までに
枚数といたしまして五十万枚のうち十三万五千九百八十六枚、約三七%売れまして、金額としてわずか一億三千八百万円、四九%入ってきたわけでございます。これはどういうことかと申しますと、このほかに十一月三十日以後におきまして、
水泳の残りと
陸上の全部がこれに入っていないわけでございます。これは注を
ごらんいただくとわかります
ように、
陸上競技の十三万五千枚というものがほとんどこれは
全国一〇〇%売れるのじゃないかということを考えますと、この一億三千八百万に、全部一〇〇%売れた場合の二億三千二百万というものを加えて約三億七千万くらいになるのではないか。先ほど申しました
ように、
水泳につきましては十一月二十九日に売り出しましたので、そのあくる日なので、
水泳がまだ半分くらい残っていて、これが加わってくる、大体四億
程度になるのではないか。要するに第一次の
割り当てた五億一千万の予定に対して、四億
程度は売れておるのじゃないかというふうになっております。これはあくまでも形式的な
数字の表でございますが、実質的には大体八〇%
程度、四億
程度売れておる。その中で
水泳とか、
陸上とかそういうものが一〇〇%売れ、
サッカーが非常に売れてなくて、三〇%くらいしか売れていないのじゃないか、こういうふうにお考えいただきたいと思います。
次は、
海外のほうの
入場券販売は、その次の下に書いてございますが、これも十二月の十日現在でわずか五千枚売れたという
数字しか来ておりません。これは売れた国だけをあげておるのでございまして、御
承知のごとく
販売店は世界で約八十一店
指定店がございます。八十一店のうちでこの
五つだけの国から売れたという
通知が来ております。その
五つの国の
割り当て枚数が二万三千枚である、そのうちで五千枚しか売れていない、非常に微々たるものでございます。しかしながらこれも
見通しから申しますと、私は七、八〇%
程度は売れるのではないか。と申しますのは、アメリカだとか、香港だとか、フランスだとか、イタリアだとか、西ドイツだとか、オーストラリアだとか、こういう大口の
エージェントがとてもこれだけの
枚数では足りない、倍にしてくれとか、もっとふやしてくれという
要望がずっと来ております。そういうことから見ますると、全体の二十万枚の
相当部分というものが売れるのではないか。大体二十万枚のうち、さっき申しました
ように十一万枚を
割り当てておりますので、その半分に対しまして
あと倍にしてくれという
要望が各
方面から来ておりますので、二十万枚に近い数がさばけるのではないか、さ
ように思っております。
それから次のページをお開きいただきたいと思います。「
オリンピック東京大会一般競技入場券整理券交付状況」、これは
整理券を出しました
東京と
大阪の
整理券を出した
状況でございます。
東京と
大阪は御
承知のごとく
集団販売をいたしまして、
東京では四カ所、
国立競技場と
明治神宮野球場、それから豊島園と
東京スタジアム、この四カ所で売り出したわけでございますが、いずれも第一日に
整理券を発行しまして、二日目から
販売店にこれを回しております。当日の
整理券の
交付状況、要するに一日の売り上げがどれだけあったか、これが
数字になっておりまして、
ごらんのとおり
東京都に
割り当てましたものが五十万枚のうち二十七万枚、その二十七万枚のうち七四・八%売れておるということでございます。しかし、上のほうを
ごらんになりますとおわかりの
ように、
サッカーが
東京でも四六%しか売れていない、ホッケーに至っては二四・六%である、そういう
ような
状況でございます。しかし
バレーボール以後におきましては、全部一〇〇%売れたということがこれでおわかりになると思います。それから
大阪がその隣の表でございまして、六六・六%売れたというわけでございます。
それから次の
最後の表を
ごらんいただきたいと思いますが、
最後の表は
管区関係に分けまして、
全国を六つの
管区に分けましてその
販売状況を示したわけでございますが、これは全体で四四・八
%——右の一番下の
数字が総合計になっておりまして、四四・八%しか売れておりません。
ごらんの
ように
陸上でも六一%、
水泳でも七〇%、バスケットボールが七六%、体操が九五%、
バレーボール八二%、柔道七三%、こういう
ように第一日目では売り切れてないというのが地方の
実情でございます。
しかしながら、一番やはり問題なのは半分以上売れました
東京でございます。
東京につきましての
販売状況で特に
問題点を申し上げますと、行列が毎回並びまして、われわれとしては残念に存じております。結果論から申しますと、どの
切符もその当日七時か八時に行けば買えたはずでございます。それが三日並び四日並び、ひどいのになると一週間ぐらい並んだ例がございます。
水泳を買った
連中がすぐその場であそこに並びまして、二十九日に買った
連中が六日まで並んだという記録的な
事例もございますが、大体はその前の晩に徹夜したのが多くて、その前に並んだのはこれは特殊な
グループというふうにわれわれには考えられます。異常な
グループというものが百人並んだ、あるいは二百人というものがあそこに三日も四日もテントを張って並んだ、これがわれわれとしては非常に残念な姿でございました。われわれといたしましては、前の日から並んで、前の晩にとにかくあそこに並んで徹夜で買おう、こういう
連中の中には非常にまじめな方も多いので、前の晩の
連中は全部中に入れる
ように、もちろん前の晩におきましても、夜に至らない時刻におきましても雨などが降りました場合には朝から入れた例がございますが、とにかく前夜から並んだ
連中に対しましては、十分できるだけのことをしたわけでございます。それから特異な
グループが何日も並びました。この
連中に対しましては、むしろ
忠告、
取り締まり対象とわれわれは考えたわけでございます。そういうわけで、
交通公社あるいは
警視庁に対しまして数回にわたりまして
お願いをしたわけでございます。そういうところに並ぶのはじゃまである、みっともないと言って。それからまた、からだを悪くする、実際にほんとうに買いたいならば、その当日来ても買えるのだという
ような
意味の
忠告を
お願いしたわけでございます。しかしながら、ああいう
連中はもう血気にはやっている
連中で、あるいは中には
アルバイトで金になるために並んだ
連中もおって、なかなか言うことを聞かない。そのためにああいう百名
程度の
グループというものが何日も並んだという異常な光景を見せたわけでございます。
前回のときにも
河野委員から
ダフヤ対策についていろいろと御
忠告がございまして、警察とも
交通公社ともいろいろと
対策を練っておりますが、なかなか名案が出て参りません。広島では目にあまる
ダフヤを二十何人つかまえた
事例がございますが、それ以外はなかなか適切な
取り締まりというものがとれなかった
ようでございますが、
抽せん制の問題につきましては、先ほど申しました
ように一人でもって二枚以上当たってはこれはだめにすると。それから、その
抽せんで当たった資格というものをめぐっていろいろと
ダフヤがこれから横行する、こういう
ようなものに対する特別な注意というもの、
取り締まりというものを
警視庁と御相談して考えていかなければいかぬのではないか、そういう
ように考えております。
それから、なお
店頭販売の分といたしましては、五十万枚売りました。
あとの三十六万枚というものがございます。これにつきましては、さらに研究いたしまして、あるいは
店頭販売、あるいは当日売り、あるいはその他の特別な考慮というものについてさらによく研究を進めていきたいと思っております。
以上、大体の
販売状況の
説明を終わります。