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小林委員 どうも先ほどからあなた方の
お話を承っておっても、
責任はあるけれ
ども、どんな
責任か研究しなくちゃならぬとか、議論があるとか、そこに問題点があるとかいうようなことばかりで、さっぱり結論が出ない。早急にひとつ研究してい
ただいて、いま少し的確な回答をい
ただきたいと思います。
時間もなんですから、私はこういう問題をまだ幾つも例題を出していきたいと思うのでありますけれ
ども、幸いにその
監査委員の
調査書類はあなたもお持ちになっておりますので、それをひとつこまかく読んでい
ただいて、そして善処してい
ただきたいと思うのであります。
その結論を申し上げますと、この問題について実は
地方自治体の有志が告訴をいたしました。ところがそれに対して地方検察庁は
警察に先にその問題を持っていって、
警察から調べてもらってくれ、善意に解釈すればこれはわかるのです。東京あたりの検察庁に行きますと、経済
関係の検事もたくさんおりますし、専門家がおりますから、何とかやれるのでありますけれ
ども、地方の検察庁や何かに行きますと、検事の数もきまっているし、こういう経済事犯に対して
帳簿をひっくり返してみたりするという能力のある検事さんもそう多くはないのであります。やはり下調べは
警察あたりにお願いするということになると思います。ところが
警察は
選挙違反でたいへんなんです。ごった返している。検察庁もごった返している。そこに歳末の特別警戒でありますから、善意に解釈すれば手がない
状況です。しかし、
住民の側からすれば、われわれがこんなに痛めつけられて、そうして手も足もつかないで騒ぎ回っているのに、これを
警察も検事局も
自治省も傍観しているのは、いかにも
末端がどうも裏で権力者とつながって、結局
住民あたりの正しい意向などというものは、政治の面においても
行政の面においても反映したいのだ、こういう風潮が出かかっているわけです。そんなことでは、私は単なる
出雲崎町の問題だけではない、こういうことは、ひいては私
ども自体も含めて非常に政治家の信頼を失うことでありますから、これはたいへんだ。そんなに無関心なものじゃないのだということを、
住民にも知ってい
ただくために、こうしてきょう
地方行政委員会を開いて、一応の質問の場を提供してい
ただいた。私は質問するのが、実は目的じゃないのです。問題はあなた方にも注意を喚起してい
ただいて、こういう問題を早急にひとつ
処置して、
住民の信頼にこたえてもらいたいというのが、私の質問の趣旨なんです。けれ
ども、先ほどから
お話をお聞きしますと、やはり第一
段階は
都道府県だから、地方の、県庁の
調査の結果を待っていこうとか、あるいはその
報告によるとかいうことで、私が期待しているような
答弁がばかに出てこないわけです。皆さん方も
予算編成なんかで忙しいと思う。忙しいと思いますけれ
ども、私は、でき得べくんば、こうやって国会の中で私
どもが一時間でも二時間でも問答を繰り返しているのだし、あなた方に私は行ってもらいたいのです。
局長さんは行かなくたっていいのです。
局長が行かなくても、まあ課長補佐くらい、くらいと言っては失礼だけれ
ども……。あなたはこういうケースがないと言われたでしょう。
決算の
認定が
否決されたなんという例は、古今東西まれだとあなたは言ったじゃないですか。そういうまれなケースが起こっているのです。そうして、いま私が質問したように、みんなこうして新しいケースでしょう。同じ銀行の中に金を借りて入れて、そして利息をかせぐなんという、そういうケースも新しいケースではありませんか。三年も四年も前の交際費を、
決算書類の中へ入れてくるなんて、新しいケースじゃありませんか。まして七百万円か八百万円の工事費に一千何百万円も払っておいて、しかもその工事が完成して半年もたっているにかかわらず、まだ三百万円も四百万円も未収のままにおっぱなすなんという、そんなケースも新しいケースではありませんか。そういう新しいケースが生まれたのだから、
自治行政の手前上、何をおいてもひとつそれを見てくるのだという熱意が、あなた方
行政官の中には脈々としてわいてこなければならぬはずです。どうですか、行かれますか。