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藤田(高)
委員 どうもいまの
答弁を聞きますと、必ずしも具体的な構想というものはまだ固まっていないようにさえ
理解できるわけでありますが、ぜひこの点につきましては、第二の強い
要望点として、
公営住宅については特に
力点を置いた
住宅建設を行なってもらいたいということを
要求しておきたいと思います。
次に、
住宅公庫に
関連をして、これまた三点ばかり
お尋ねをいたしたいと思いますが、
自分で
住宅を
建設しようと思いましても、御承知のように、最近の物価高騰の中におきましては、土地はもとより
建設費が高くてどうにも手が出ない、かてて加えて適地が少ない、この際
自力建設をしようとする者のために公庫の融資率を引き上げる必要があるのではないか、この点については
政府はどう
考えておるか、また、三十九年度以降この公庫の融資率を引き上げるような
計画策定というものが具体的にあるのかどうか、この点を
お尋ねいたします。
同時に、第二点として、この
公庫住宅の融資算定のもとになっております標準
建設費、土地購入費等も、現在の算定
基準は御承知のとおり、建物につきましては坪四万四千五百五十円、土地については五千六百円、その七割五分まで融資できることになっておるのでありますけれ
ども、この標準
建設費というものを全国的に画一的に変えるということはむずかしいかもわかりませんが、東京近郊ではこのような安い土地あるいはこのようなけたはずれの
建設費で
住宅が建つということは、今日想像もできないわけであります。したがって、
政府においては、もっと実情に合ったように
基準建設費と購入費を是正すべきであると
考えるのでありますが、これにつきましても、三十九年度以降どのように
考えておるか、
お尋ねいたしたいと思います。
さらに、このことに
関連をして、イタリアやフランスにおけるこの種の公共
住宅に類する融資の利率は、私の調査した
範囲では二分
程度であります。また、利子補給制度もあるように聞いておるわけであります。わが国の
公庫住宅の融資利率は現在五分五厘になっておると思いますが、これら諸外国の
水準から比較をして、また、
政府が特にこれから先
住宅問題に積極的に取り組んでいくという姿勢から
考えましても、
公庫住宅の融資利率を引き下げる必要があると思うのでありますが、引き下げる御用意があるかどうかを
お尋ねいたしたいと思うのであります。それに加えまして、頭金制度をなくする
考え方があるかどうか、これも加えて
お尋ねをいたしたいと思います。