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1963-10-17 第44回国会 参議院 決算委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
三十八年十月十七日(木曜日) 午前十時五十四分開会
—————————————
委員氏名
委員長
横川
正市君
理事
岡村文四郎
君
理事
佐藤
芳男
君
理事
山崎
斉君
理事
横山 フク君
理事
相澤
重明
君
理事
大森
創造
君
川野
三暁君
北口
龍徳
君
沢田
一精君
鈴木
恭一
君 田中 清一君 坪山 徳弥君 仲原 善一君
西田
信一
君
野知
浩之
君 二木 謙吾君 前田 久吉君
谷村
貞治
君 伊藤
顕道
君
加藤シヅエ
君 佐野 芳雄君
杉山善太郎
君
鈴木
壽君
渋谷
邦彦
君
二宮
文造
君 奥
むめお
君 林 塩君
高山
恒雄
君
鈴木
市藏
君
—————————————
出席者
は左の通り。
委員長
横川
正市君
理事
佐藤
芳男
君
山崎
斉君
相澤
重明
君
大森
創造
君
委員
川野
三暁君
北口
龍徳
君
沢田
一精君
鈴木
恭一
君
西田
信一
君
野知
浩之
君
谷村
貞治
君
杉山善太郎
君
鈴木
壽君 奥
むめお
君 林 塩君
高山
恒雄
君
—————————————
本日の会議に付した案件 ○
調査承認要求
に関する件 ○
継続調査要求
に関する件 ○
昭和
三十六年度
一般会計歳入歳出決
算(第四十三回
国会内閣提出
) ○
昭和
三十六年度
特別会計歳入歳出決
算(第四十三回
国会内閣提出
) ○
昭和
三十六年度
国税収納金整理資金
受払計算書
(第四十三回
国会内閣提
出) ○
昭和
三十六年度
政府関係機関決算書
(第四十三回
国会内閣提出
) ○
昭和
三十六年度
物品増減
及び現在額 総
計算書
(第四十三回
国会内閣提
出) ○
昭和
三十六年度
国有財産増減
及び現 在額総
計算書
(第四十三回
国会内閣
提出
) ○
昭和
三十六年度
国有財産無償貸付状
況総計算書
(第四十三回
国会内閣提
出)
—————————————
横川正市
1
○
委員長
(
横川正
市君) ただいまから
決算委員会
を開会いたします。
委員
の異動につき報告をいたします。 去る十月十四日、
中尾辰義
君及び
和泉覚
君が
委員
を辞任され、その補欠として
二宮文造
君及び
渋谷邦彦
君が
委員
に選任されました。
—————————————
横川正市
2
○
委員長
(
横川正
市君) この際、
調査承認要求
に関する件についておはかりいたします。
国家財政
の
経理
及び
国有財産
の
管理
に関する
調査承認要求書
を本
院規則
第七十四条の三により
議長
に
提出
いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横川正市
3
○
委員長
(
横川正
市君)
異議
ないと認め、さよう
決定
いたします。 なお、
要求書
の
作成等
の手続きにつきましては、これを
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横川正市
4
○
委員長
(
横川正
市君)
異議
ないと認めます。よってさよう
決定
いたしました。
—————————————
横川正市
5
○
委員長
(
横川正
市君) 次に、
継続調査要求
に関する件についておはかりいたします。 ただいま
議長
に
提出
することに
決定
いたしました
国家財政
の
経理
及び
国有財産
の
管理
に関する
調査
の
承認
がございましたら、閉会中も引き続き
調査
を行なうため、
継続調査要求書
を
議長
に
提出
いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横川正市
6
○
委員長
(
横川正
市君)
異議
ないと認め、さよう
決定
いたします。 なお、
要求書
の
作成
及び
提出
の時期等につきましては、
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
横川正市
7
○
委員長
(
横川正
市君)
異議
ないと認め、さよう
決定
いたします。
—————————————
横川正市
8
○
委員長
(
横川正
市君) それでは、三十六年度
決算外
三件を議題とし、審査を進めます。
相澤委員
より発言を求められておりますので、これを許します。
相澤重明
9
○
相澤重明
君 いよいよ
臨時国会
も召集されたわけでありますが、
解散含み
の
国会
でありますので、
審議
の進行上やはり合理的に進めないといけないと思いますので、きょう私は二つの
提案
をしておきまして、
政府
にこの
議事録
によって十分御検討いただき、後日の
委員会
に御答弁を願いたいと思います。 その
一つ
は
基地
問題についてでありますが、第一は、
基地周辺
の
騒音防止
について、
日米合同委員会
で
——
九月三十日と聞いておりますが、合意に達して文書を交換したということが伝えられておるのであります。特に、本
委員会
におきましては、
基地周辺
の
騒音防止
については何回も私から
提案
をしておるのでありますが、今回の
合同委員会
の
決定
によりますと、三沢、立川、横田、木更津、
太田小泉
、ジョンソン、岩国、
板付等
の問題を中心にいたしまして、
厚木等
の
米海軍飛行場
の
航空機騒音規制措置
が行なわれたというのでありますが、これはまだ
国会
に報告されておりませんので、早急にその
内容
をひとつ報告し、
説明
を求めたいと思うのであります。 いま
一つ
の問題は、基軸問題の点で一番大きいのは
接収解除
の問題であります。これは
全国
的にやはり非常に大きな問題でありますが、特に私は
一つ神奈川
県の問題だけ取り上げてみますと、
神奈川
県では現在
基地
として
米軍
に
接収
されているのは、五十一
施設
、
土地
で二千六百九十万平方メートル、建物で延べ百八十万平方メートルも
全国
一の
基地県
となっておるのであります。その
基地
については、県や
関係市町
が個別に
接収解除
の
運動
を進めておるのでありますが、特に
横須賀
市の
米軍久里浜倉庫地区
あるいは
横浜
市
神奈川
区の
ミルク
・
プラント施設等
は
解除
の
可能性
が言われておるのでありますが、どうも
運動
が
膠着状態
になっておるようであります。あるいは今度新たに
厚木基地
に
新鋭ジェット機
の配置による
問題等
が起きて、非常に大きな
関係者
に波紋を起こしているわけでありますから、これらの問題についてやはり早急にひとつ
政府
が
善処
をされることを望むわけです。たとえば、そういうような問題を、
神奈川
県の場合には、
横浜
とか、
横須賀
とか、あるいは大和、相模原、座間、
綾瀬等
の各
関係市町
が相互の
意見
を交換して、
解除促進等
の
懇談会
を持って、
政府
に
意見
を述べておりますが、その代表的なものとして、
横浜
市が今回
政府
に
意見書
を
提出
しておりますので、簡単に私はその
内容
を
説明
をしたいと思うのです。 特に
横浜
は、御承知のように、
首都東京
に隣接しておりまして、国際的な
港湾都市
として繁栄してきたが、第二次
世界大戦
の終結とともに、
港湾施設
並びに
市街中枢部
の大半を
接収
され、また一時はその面積が
全国接収宅地
の六〇%に上る致命的な犠牲を余儀なくされた。
横浜
市がこれによりこうむった経済的な損失はまことにばく大なものがあり、そのために復興は他
都市
に比較して著しく立ちおくれざるを得なかった。しかし、その後
政府
並びに
関係機関
の
努力
によりまして
接収
の
解除
は徐々に実現し、市勢も着々回復してきた。一方、今日に至るもなお市内に数多くの
接収施設
があり、その一部にはほとんど使用に供されていないと推測されるものすらある。これがために
横浜
市では著しく発展が阻害されておりますので、市政諸
施策
の遂行に重大な支障を来たしていることはまことに遺憾である。そこで、
横浜
市は、
経済成長
を目ざす
国家施策
に即応し、百年の大計を確立するために、
港湾
諸
施設
の
充実強化
をはかり、
臨海工業地帯
の造成、
背後地
の
開発等
着々実行に移しているが、これらの
総合的事業
の推進には
接収施設等
の
解除
を待たなければならない。
政府
並びに
関係機関
においては、本問題がすでにあらゆる点から限界に達している実情をしんしゃくの上、
接収施設等
を可及的すみやかに返還されるよう一そうの
努力
を強く要望する。これが、
横浜
市会において、
全会一致
をもって
地方自治法
第九十九条の
規定
により
意見書
を
提出
する。
——
こうなって出されておるわけです。これは、単に
横浜
市ばかりでなくて、各
都市
にもそういうことはあると思う。したがって、私はその中の特に重点的に申し上げますと、
横浜
市の中で山手、本牧、根岸の
住宅地区
は非常に多くの
接収地
を持たれているのでありますが、これは防衛
施設
庁でも、三カ年計画ぐらいで
解除
をする、こう言われておるのでありますが、いまだにその具体的な
施策
がない。それから
神奈川ミルク
・
プラント
についても、先ほど御
説明
しましたように、
現地
では
解除
してもいいと言っておるのでありますが、なかなか
日米合同委員会
の中で具体的に進んでおらぬ。こういう点をやはり進めていただく。あるいは
ノースドック付近地区
の兵舎の一部、あるいは
図書倉庫等
、こういうものも
解除
できるのじゃないかというような問題をたくさん出しておりますので、私は
委員長
の手元にこの
意見書
を参考として
提出
しておきましたから、本日の
委員会
として御
決定
をいただきまして、
政府
にすみやかに
善処
をされることを望んでおきたいと思うのです。 それからいま
一つ
の点は、先ほど
委員長
からもごあいさつの中でありましたが、私
ども
は、前
通常国会
の中で、
東京
都杉並区堀之内町、
和田堀地区内
に
日立
の生
コンクリート工場設置
について非常に疑問があったので、これを、
現地
を
調査
をし、本
委員会
において
審議
をしておったわけであります。ところが、
お話
を伝え聞きますというと、
政府
は、これら
議会
において
現地調査
を行ない、
審議
中にもかかわらず、一方的な
行政措置
として
風致地区
を
解除
したと伝えられておるのでありますが、その事実はもちろん
国会
にまだ報告されておりません。私
ども
は、もし
政府
がそういう一方的に
風致地区
を
解除
して準
工業地区
として合法的にこの
日立
生
コンクリート工場
を設置させるということになると、
議会
の
意思
というものをじゅうりんをすることになろうかと思うのであります。そこで私は、そういう点について、やはり
行政
上のそういう一方的な考え方というものは、これは是正してもらわなければならぬ。もっと
議会
の
意思
も尊重をされ、また
地域住民
の
意思
も尊重されるように私は取り扱ってもらいたいと、こう思うのであります。 したがって、私は次のようにひとつお願いをしたいと思うのです。まず第一は、
政府
は、
本件
に関連する
立法措置
について、
全国
的な問題ですから、そういう問題をひとつ検討してもらいたいということが
一つ
。その次は、
政府
は
東京
都に対する
指導力
を発揮できていないのではないか。したがって、もっと
行政
的な
指導力
というものを発揮して、
東京
都はやはり
地方自治
として、
政府
のそういう
行政指導
に従う、尊重するということを指導すべきではないか。それから第三には、
本件
の
土地
は、生コンの
工場建設
としては、私
ども
が
現地
を
調査
したところでは、各
委員
が御
出席
をいただいたわけでありますが、あまり適当とは思われない。で、もし建設するとしても、
関係
のいろいろな
条件
という
もの等
を考えますというと、私は、今直ちに
風致地区
を
解除
して、そうして準
工業地区
だということで
工場
を建設させるということについては、これは納得ができないわけです。したがって、
議会
の
意思
を尊重する意味において、もっと
議会側
が納得する
条件
を私
ども
は期間を延長して作ってもらいたい、こういうことをひとつ
提案
をしたいと思う。 以上を
政府
に御検討をいただくことを私は
提案
をし、以上二件についての私の
意見
を終わります。
横川正市
10
○
委員長
(
横川正
市君) ちょっと
速記
をとめて下さい。 〔
速記中止
〕
横川正市
11
○
委員長
(
横川正
市君)
速記
をつけて下さい。
佐藤芳男
12
○
佐藤芳男
君
相澤
さんにちょっと伺いたいのでございますが、
相澤委員
の第一問の第二点でありますが、特に
横浜地区
の
接収解除
の問題については事こまかにお述べになったのでございますが、私の聞き漏らしかもしれませんし、ちょっと
委員長
と私語などいたしておりましたので、はなはだ恐縮にわたるかもしれませんが、先ほどの
お話
は、
市当局
が
政府
に要請をしているのでございましょうか、それとともに
市議会
が決議をして
政府
に迫っている問題でございましょうか、この点をひとつお聞かせを願いたいと思うのであります。
相澤重明
13
○
相澤重明
君 先ほどの私の御
説明
したのが少し足りなかったかもしれませんが、私の申し上げたのは、
横浜市議会
が
全会一致
をもって
地方自治法
第九十九条の
規定
によって
意見書
を
政府
に
提出
をしたということであります。
横川正市
14
○
委員長
(
横川正
市君) 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時十分散会
————
・
————