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1963-10-18 第44回国会 参議院 議院運営委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十八年十月十八日(金曜日)    午前九時五十八分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     田中 茂穂君    理事            鍋島 直紹君            村上 春藏君            中村 順造君            永岡 光治君            白木義一郎君            大竹平八郎君            田上 松衞君    委員            青田源太郎君            竹中 恒夫君            日高 広為君            増原 恵吉君            丸茂 重貞君   —————————————    議     長 重宗 雄三君    副  議  長 重政 庸徳君   —————————————   政府委員    内閣官房長官 草野一郎平君    経済企画政務次    官       倉成  正君    科学技術政務次    官       鹿島 俊雄君    法務政務次官  天埜 良吉君    運輸政務次官  田邉 國男君    運輸大臣官房長 今井 栄文君    郵政政務次官  金丸  信君    郵政大臣官房長 武田  功君    労働政務次官  藏内 修治君    労働大臣官房長 和田 勝美君    自治政務次官  金子 岩三君   事務局側    事 務 総 長 河野 義克君    事 務 次 長 宮坂 完孝君    議 事 部 長 海保 勇三君    委 員 部 長 小沢 俊郎君    委員部部長  土屋 政三君    記 録 部 長 佐藤 忠雄君    警 務 部 長 渡辺  猛君    庶 務 部 長 若江 幾造君    管 理 部 長 佐藤 吉弘君    管理部部長  浅井亀次郎君    渉 外 部 長 森  純造君   法制局側    法 制 局 長 今枝 常男君   —————————————  本日の会議に付した案件常任委員長辞任及び補欠に関する  件 ○特別委員会設置に関する件 ○国会法第三十九条但書規定による  議決に関する件(肥料審議会委員) ○原子力委員会委員任命承認に関す  る件 ○公正取引委員会委員任命承認に関  する件 ○中央更生保護審査会委員任命承認  に関する件 ○公安審査委員会委員長及び同委員会  委員任命承認に関する件 ○運輸審議会委員任命承認に関する  件 ○日本放送協会経営委員会委員任命  同意に関する件 ○労働保険審査会委員任命承認に関  する件 ○地方財政審議会委員任命同意に関  する件 ○調査承認要求取り扱いに関する件   —————————————
  2. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 議院運営委員会を開会いたします。  まず、常任委員長辞任及び補欠に関する件を議題といたします。  事務総長報告を求めます。
  3. 河野義克

    事務総長河野義克君) お手元にお配りしてありますとおり、内閣委員会以下合計十の常任委員会につきまして、常任委員長から辞任を申し出ておられます。後任には、当該会派から下欄にあるような方を推薦せられております。
  4. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) ただいま報告のとおり、各委員長辞任を許可し、その補欠を選任することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  6. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 次に、特別委員会設置に関する件を議題といたします。  理事会において協議いたしましたところ、次のとおり意見が一致いたしました。すなわち、  内閣送付にかかる「結社の自由及び団結権保護に関する条約(第八十七号)の締結について承認を求めるの件」、「公共企業体等労働関係法の一部を改正する法律案」及び「地方公営企業労働関係法の一部を改正する法律案」を審査するため、国際労働条約第八十七号等特別委員会設置すること。委員の数は二十名とし、その各会派に対する割当は、自由民主党十一名、日本社会党六名、公明会、第二院クラブ、民主社会党おのおの一名とすること。  以上のとおりでありますが、右理事会申し合わせのとおり決定することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  8. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 次に、国会法第三十九条但書規定による議決に関する件(肥料審議会委員)を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  9. 倉成正

    政府委員倉成正君) 肥料審議会委員任命につき両議院一致議決を求める件につきまして申し上げます。肥料審議会委員北村暢君は六月十四日建設委員長に選任され、同日同君の同審議会委員は解職となりましたので、同君後任として参議院議員大河原一次君を任命いたしたく、国会法第三十九条但書規定により、両議院一致議決を求めるため、本件を提出いたしました。  同君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、肥料審議会委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに議決されるようお願いいたします。
  10. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 別に御発言もなければ、肥料審議会委員に本院議員大河原一次君がつくことができると議決することに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  12. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 次に、国会閉会中において政府任命にかかる人事事後承認の件八件を順次議題として、その審査を行ないます。  まず、原子力委員会委員任命承認に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  13. 鹿島俊雄

    政府委員鹿島俊雄君) 原子力委員会委員任命につき、両議院事後承認を求める次第でございます。  原子力委員会委員有沢広巳君は七月二十二日、駒形作次君は六月三十日に、それぞれ任期満了となりましたが、九月十三日付両君を再任いたしましたので、原子力委員会設置法第八条第三項の規定により、両議院事後承認を求めるため本件を提出いたしました。  両君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、原子力研究開発及び利用に関する国の施策を計画的に遂行し、原子力行政の民主的な運営をはかるため設置された原子力委員会委員として適任であると存じます。  何とぞ慎重御審議の上、すみやかに承認いただくようお願いいたします。
  14. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 別に御発言もなければ、原子力委員会委員有沢広巳君及び駒形作次君を任命したことにつき、承認を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  16. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 次に、公正取引委員会委員任命承認に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  17. 草野一郎平

    政府委員草野一郎平君) 公正取引委員会委員高坂正雄君は八月十五日辞任いたしましたが、同君後任として九月十三日付菊池淳一君を任命いたしましたので、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律第三十条第四項の規定により、両議院事後承認を求めるため本件を提出いたしました。  同君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知を願いたいと存じますが、法律経済に関する深い学識経験を有するものでありますので、公正取引委員会委員として適任であると存じております。  どうぞ慎重御審議の上、すみやかに承認されるようお願いいたします。
  18. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 別に御発言もなければ、公正取引委員会委員菊池淳一君を任命したことにつき、承認を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  20. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 次に、中央更生保護審査会委員任命承認に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  21. 天埜良吉

    政府委員天埜良吉君) 中央更生保護審査会委員大塚比古君は七月二十四日、同委員巣山末七君は八月十一日、それぞれ任期満了となりましたが、九月十三日付をもって大塚比古君を再任、巣山末七君の後任として松岡武四郎君を任命いたしましたので、犯罪者予防更生法第五条第三項の規定により、両議院事後承認を求めるため、本件を提出いたしました。  両君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、いずれも中央更生保護審査会委員として適任であると存じます。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御承認されるようお願いいたします。
  22. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 別に御発言もなければ、中央更生保護審査会委員大塚比古君及び松岡武四郎君を任命したことにつき、承認を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  24. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 次に、公安審査委員会委員長及び同委員任命承認に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  25. 天埜良吉

    政府委員天埜良吉君) 公安審査委員会委員長山崎佐君は九月十三日辞任いたしましたが、同日付をもってその後任に同審査委員会委員正木亮君を任命するとともに、正木亮君の後任として、大山菊治君を同審査委員会委員任命いたしましたので、公安審査委員会設置法第五条第三項の規定により、両議院事後承認を求めるため、本件を提出いたしました。  両君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、いずれも公安審査委員会委員長または委員として適任であると存じます。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御承認くださるようお願いいたします。
  26. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 別に御発言もなければ、公安審査委員会委員長正木亮君、同委員会委員大山菊治君を任命したことにつき、承認を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  28. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 次に、運輸審議会委員任命承認に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  29. 田邉國男

    政府委員田邉國男君) 運輸審議会委員谷村唯一郎君は、八月四日任期満了となりましたが、八月九日付再任いたしましたので、運輸省設置法第九条第三項の規定により、両議院事後承認を求めるため、本件を提出いたしました。  同君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、同君は広い経験と高い識見を有するものであり、運輸審議会委員として適任であると存じます。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御承認されるようお願いいたします。
  30. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 別に御発言もなければ、運輸審議会委員谷村唯一郎君を任命したことにつき、承認を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  32. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 次に、日本放送協会経営委員会委員任命同意に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  33. 金丸信

    政府委員金丸信君) 日本放送協会経営委員会委員任命につき両議院事後同意を求める件について申し上げます。日本放送協会経営委員会委員今井道雄、靱勉、七里義雄及び八木宗十郎の四君は七月二十二日任期満了となりましたが、九月十三日付をもって今井道雄靱勉及び七里義雄の三君を再任するとともに、八木宗十郎君の後任として松田恒次君を任命いたしましたので、放送法第十六条第三項の規定により、両議院事後同意を求めるため本件を提出いたしました。  四君の経歴につきましては、お手元履歴書により御承知願いたいと存じますが、いずれも広い経験と豊富な知識を有する者でありますので、日本放送協会経営委員会委員として適任であると存じます。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに同意されるようお願いいたします。
  34. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 別に御発言もなければ、日本放送協会経営委員会委員今井道雄君、靱勉君、七里義雄君及び松田恒次君の四君を任命したことにつき、同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  36. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 次に、労働保険審査会委員任命承認に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  37. 藏内修治

    政府委員藏内修治君) 労働保険審査会委員百田正弘君は七月十八日辞任し、また同じく委員大西清治君は八月十一日任期満了となりましたので、大西清治君の後任加藤光徳君、百田正弘君の後任四方陽之助君を九月六日付をもって任命いたしましたので、労働保険審査官及び労働保険審査会法第二十七条第三項の規定により、両議院事後承認を求めるため本件を提出いたしました。  両君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じますが、両君は、人格高潔であり、労働問題に関する識見を有し、かつ労働保険に対し豊富な学識経験を有する者でありますので、同審査会委員として適任であると存じます。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに承認されるようお願いいたします。
  38. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 別に御発言もなければ、労働保険審査会委員に、加藤光徳君及び四方陽之助君を任命したことにつき、承認を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  39. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  40. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 次に、地方財政審議会委員任命同意に関する件を議題といたします。  政府委員説明を求めます。
  41. 金子岩三

    政府委員金子岩三君) 地方財政審査会委員荻田保君は七月十五日辞任をいたしましたが、同日付をもってその後任武岡憲一君を任命いたしましたので、自治省設置法第十五条第六項の規定により、両議院事後同意を求めるため本件を提出いたしました。  同君経歴につきましては、お手元履歴書で御承知願いたいと存じます。地方自治についてすぐれた識見を有する者であり、また先任の委員と同様、自治省設置法第十五条第六項の規定により全国市長会及び全国市議会議長会共同推薦にかかるものでありまして、地方財政審議会委員として適任であるととと存じます。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに同意されるようお願いをいたします。
  42. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 別に御発言もなければ、地方財政審議会委員武岡憲一君を任命したことにつき同意を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  43. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
  44. 中村順造

    中村順造君 官房長官にこの際要望と申しますか、一言申し上げたいと思います。閉会中の人事案件で、こうして大量に一括事後承認を求められたのですが、本来、これは、そのつど理事会あるいは委員会等でそれぞれ個別的に十分に審査をし、そうして承認を与えるというがのたてまえです。まあ閉会中でやむを得なかったという事情はわかるのですが、特に今度の閉会中は、御承知のようにああいう変則的な閉会実情委員会も開かれない、こういう実情にあったのですが、その中でこうして大量に、一挙に人事事後承認を求められる、こういう点につきましては、特にそういう事情の中では連絡を密にしておく必要がある、このように考えるのですが、その点については、平常の状態閉会中よりなお連絡がきわめて緊密でなかった、こういうことが言えるわけです。まあ特にこの中では、われわれとして問題になっておるのは、日本放送協会経営委員などは、事後承認ということで、ここであらためてこれに反対をするとか、承認をしないとかというようなことは、われわれとしてもやりたくないのですが、個別的に言うならばそういう一つの例もあるし、労働保険審査会委員の点についてもそういうことが言えるわけですが、こういう点についてはどのような考え方をしておられたのか。特に、変則的な状態の中では特段の配慮をしなければならぬというようなお考え方があったのかどうか。まずその点をひとつお尋ねしたいと思います。
  45. 草野一郎平

    政府委員草野一郎平君) ただいま、閉会中の各種審議会委員等任命に対する御内意を伺うことについての私に対するお尋ねでございました。御指摘のとおり、非常に変則的な閉会中でございましたので、その間に理事会を開いていただくなり、委員会を開いていただくなりの手続ができない状態にありましたので、参議院のほうも衆議院のほうも、できる限りの方法を通じて、正式でなく、非公式な形において御了解を願うようにつとめて参ったのでありますが、審議会の数が非常にたくさんあり、それが次から次へと、こうだらだらに、一斉に任命されて一斉に任期が切れ、さらに一斉に切りかえるという形でございませんので、次から次へと出てくるというような状態がありますので、ときに二、三一緒にお願いにきてみたり、あるいは、あと先の分が同時になってみたりするようなわけなのであります。参議院さんのほうは、特に事務総長さんのところにいろいろお願いを申し上げ、理事さんなりあるいは委員部方々に特に御了解をいただけるように心づくしをいたしておったはずではありますが、そういう変則な状態の中で、あるいはその当時議員方々の外遊がたくさんあったり、あるいは選挙区のほうへお帰りになっているような状態であって、それは私たちの行き届かなかった点もございますが、何か十分でなかった点があったかとも存じます。そうしたことは、変則的であったということに対して私たち不行き届きがあったかとも存じますけれども、私たちといたしましては、できるだけのことをさせていただいたつもりなんですが、今後そういうことの一そうないように努力をしていきたいと存じますので、特に御了承いただきたいと思います。
  46. 中村順造

    中村順造君 今の事後承認を求められるにあたって、発令された日にちを見ますと、いずれも九月十二日、十三日というのが圧倒的に多いのです。これは当時の情勢として御判断できたかできないか知らないけれども、大体そのあと一カ月もすれば成規臨時国会が召集されるというふうな情勢にあったのですが、その一カ月間は、それは早いのは八月九日というのも中にはありますが、おおむね九月十二日、十三日というのが大半なんです。これは委員会のそれぞれの実情によって違うでしょうけれども、一名か二名の欠員について、その委員会運営できないというようなことも考えられないのですが、一カ月待てない事情にあったのか。特にそういう理由がそれぞれの委員会にあったのでしょうか。その点ひとつお聞きしたい。
  47. 草野一郎平

    政府委員草野一郎平君) ただいま御指摘の点ごもっともでありますが、委員会によりましては、非常に少人数の問題もありますことと、ことに、委員構成というものが学識経験者、あるいはその他の各界各般代表を集めております関係で、たとえ一人の欠員、あるいは二人の欠員ということでありましても、その方面一つ穴があいてくるということになりますので、委員はなるべくひとつ早い機会に補充することによってその委員会構成を完ぺきなものにしたい、そういうことで、閉会中特に不行き届きの点があったかとも思いますけれども、そうしたことで、特に当該委員会のほうからも私たちのほうに要求される点もありますので、事後同意を願ったような点があったかと思います。大体、たとえば学者であるとか、あるいは言論界代表であるとか、実業界代表であるとか、そういうバランスをとっておりますので、そのバランスの中で、委員会審議会審議が進められておりますので、欠員というものをなるべくすみやかに補充したいということでございまして、さよう御了承願いたいと思います。
  48. 中村順造

    中村順造君 最後に、今のことはそれはそれぞれ各界代表だということが言われておるのですが、委員会によっては、たとえば原子力委員会なんかは、問題のあったのは、六月三十日に任期が切れて九月十三日に任命をしたとか、七月二十二日に任期が切れたものが九月にというふうに、いろいろあると思うのですが、待てば待てないことはなかったと思うのです、あと一カ月ということだったならば……。それはそういう事情の中にあったということで、一応の説明がありますから、これは了解しますが、いずれにしても、事後承認をしたのですから、今回についてはこれ以上とやかく言いたくないのですが、事後承認をされて、しかも発令をされたそのあと反対だということになると、お互いに取り扱い上困るので、今後は十分事前によく連絡して——それぞれの委員会委員については経歴などもこうして出されておるわけでありますから、十分に連絡をとっていただくように配慮お願いしたいと思います。
  49. 草野一郎平

    政府委員草野一郎平君) ただいま御注意をいただきまして、まことにごもっともと存じます。特に人事問題でありますので、人様の名前が出てしまってからその人に御迷惑がかかるようなことがあっては、これまた申しわけないことになりますので、特に事前に、しかも人事だけに、それが御承認いただけないような場合の御本人の迷惑を考えて、きわめて隠密の間に御相談を願わなければならないという事情もありますので、今後私たちといたしましても、そういうふうに慎重に考え、細心の注意をいたしながらおはかりいたしたいと思いますので、御了承  いただきたいと思います。
  50. 永岡光治

    永岡光治君 今、副長官のお話を聞くと、人事案件ですから、やはり否決をされる、あるいは反対をされると好ましくないというので、事前十分連絡をしたい、そういう慎重な態度は、それはそのとおりだと私は思うのですが、そこで閉会中に、こういうふうに任命しなければならぬように差し迫られて任命した、ついてはその事前参議院事務総長のほうにも連絡をしておった、こういう御説明でございますが、それは参議院事務総長相談されたのは、こういう人を任命したいのだがどうなんだろうかという相談なのか、あるいはこういうふうに任命したからよろしくお願いいたします、こういうことなのか。あなたの御意見としては慎重に取り扱いたいということですから、複数ぐらいあげて、これをどうしたらいいだろうか、これが相談だと思うのですが、それはどうなんですか。
  51. 草野一郎平

    政府委員草野一郎平君) その点につきまして御相談申し上げたのは、任命いたしましたからよろしくというお願いの仕方でなしに、任命いたしたいからひとつよろしく関係方々の御了承を取りつけていただきたいというお願いをいたしましたので、したがって、私たちはその間にもし手落ちがあればそれはお許しをいただかなければなりませんが、まあ大体よかろうという、大体のところの御了承をいただいた上でないと、私のほうから、委員会あるいは関係方面の省へ向かって、よかろうというようなことは申し上げておらないのであります。したがって、今後も、複数でもってこれをとおっしゃいますと、たとえば一人の委員任命するのに二人の方の内意を伺って、もしだめであったならば——ということで、なかなか言いにくいのです。そこには非常に微妙な点がありますので、そこの微妙な点もひとつ御了承願って、御協力を賜わりたいと存じます。
  52. 永岡光治

    永岡光治君 それは、あなたのおっしゃることはわからぬわけではありませんが、それでは、あなたが単数を持ってきた場合には、それでは困ると言われた場合にどうするのか。
  53. 草野一郎平

    政府委員草野一郎平君) 困るとおっしゃっていただかないような人をなるべく持ってくるように努力をいたしておるのでございまして、今までのところは、けちをつけていただかなくてもいいということで、私たちも、けちをつけられるだけ先につけてみて、おっしゃるようなことは私たちが前もって踏んでみて、そして持ってきてからいいと言っていただけるようなものを持ってきて進めておりますので、ひとつ初めにやりたいと思っておりますので、御了承願いたいと思います。
  54. 永岡光治

    永岡光治君 これは人事案件ですし、たとえ私たち野党の立場であろうとも、反対する場合非常に慎重にしなければならぬのですから、一たび発令されたものを反対するというようなことは非常にむずかしい問題です、事実問題として。したがって、私たち複数を持ってきて相談したのかどうかということを聞いたのですが、そういうはっきり相談される前の段階でいろいろ相談される、特に国会の承認というのは必須条件であるならばあるだけ、議運の委員長なりあるいは理事で話をしていろいろな慎重な手続をとりませんと——。今まで反対されたことのないような人たちだと、こうおっしゃるのだけれども、ずいぶん私たち反対があったのですけれども、まあやむを得ないからということでやっているだけで、これは、あなたのおっしゃるように実にりっぱな人だといって承認している人は、そうないのです。十分ひとつ考えてもらわなければ困ると思います。したがって、私は事前連絡というのは、そういう意味で本人にきずがつかないような配慮をしつつ、事前に十分相談をして、与野党一致して推せるような人をぜひ、これは休会中でも、この前の国会は変則でしたけれども、そうでない国会は閉会中も絶えず理事会も開かれるし、委員会も開かれるのですから、十分ひとつ配慮していただきたいということを特に要望しておきます。  もう一つ、ついででありますからお尋ねしておきたいのですが、今まで承認した中で、私たち異議ないと言ったけれども、実は中でもこれは国宝の展覧会みたいじゃないかと思われる七十歳前後の人がたくさんありますが、どうしてそういう人を選ぶのか。それから再任の人がかなりありますが、そういう再任の基準だとか何かそういう一つの方針があるのか、ひとつその点を明確にしていただきたい。
  55. 草野一郎平

    政府委員草野一郎平君) ただいまのお話ごもっともであります。そこで、実は各種審議会委員等の任命につきましては、かねがね両院の委員会からの強い御要望もございましたし、そこで、私どものほうで一つの基準をほんとうは設けまして、これは内裏でございますが、そうしてそれをほんとうに厳に実行するように今進めております。と申しますことは、第一番に、あまり長く委員を継続していただくことはおもしろくないのではないか。少なくとも、まあそれは任期が二年という人も一年という人もありますからなんですが、少なくとも二期、補欠でやっていただいた場合には三期というようなこともある、大体その点は原則なんです。それからさらに兼職兼務のあまり多い人、たくさんの委員を兼ねていただいている人はこの際いかぬのではないか。特に、この間、私、調べてみましたら、ひどいのは十幾つも兼務しているのです。これはとんでもない話で、こういうことは絶対いかぬから、少なくとも最高四つ、できるならば三つ以内くらい。それから、もしこれから持ってくるのならば、今まで兼務されているもので整理されるものは整理する見込みをつけて、今整理するといっても、来年の二月ごろに任期が切れるものがあればそういうものも含めて、最高四つ、少なくとも三つぐらいでとめていただきたいということも、これも原則としております。それから、今までの審議会等の出席日数のあまりよくない方は、これはもちろんよくない。それから、たとえば厚生省とか郵政省とかというものにいたしましても、最近までそこの省庁の役人をしておったような方をそういうものに採用するということは、あまり感心しないのじゃないか、相当年数がたっておればともかく、というようなうち裏の定めといたしまして、それは厳に実行いたしております。それも最近やり始めましたので、これからは必ずそういうことで押し切っていきたいと思います。御了承願いたいと思います。
  56. 大竹平八郎

    大竹平八郎君 簡単にお尋ねしたいのですが、私はきょう承認のこの人事案件を具体的に申し上げるわけでないですが、今の永岡委員の質問に関連して申し上げておきたい。本理事会でもう長い間しじゅう問題になっているのですが、今、副長官の答弁の中にもありましたとおり、非常に一人の人がたくさんやっているというだけでなく、ある任命人事なんというのは非常に片寄っているというきらいがしばしばここに問題になっていたわけなんですが、われわれに提出された表を見ますと、非常に出席がいいわけなんです。ところが、会社の重役を二十も三十もやっている人は、人間の力には限界があるので、そんなたくさんの委員会にこうも回ってやっていけると思えない。そういう点でわれわれは、野に遺賢がないのじゃない。たくさん遺賢がいるのだから、そういう点で改革をしばしば政府に迫っていたのですが、最近聞くところによると、行政改革の問題を中心にして大改革をするというのですが、今の話を聞くと、任期が切れてからおやりになるというのですか。あるいは任期中といえどもやるつもりなんですか。その点ひとつ伺いたい。
  57. 草野一郎平

    政府委員草野一郎平君) 任期が切れてやるのか、切れるまでにやるのかという仰せでございますが、たとえばその省庁内で整理のできるもの、省庁関係で整理のできるものでありますと、前もってこれとこれをこの際ひとつおやめいただいて、こちらに就任していただきたいというようなことで、その省の次官なり官房長などを私どもも呼びまして、全部これは整理をつけております。しかし、きわめて近い機会に——近い機会ということは、二カ月、三カ月以内にその人の任期が切れるという方は、それはそれを条件にいたしまして、そのとき再任しないということで、兼職の数を三つ、四つ、最高四つ程度に押えていこう。しかしこういうことがございます。ある団体を代表してお入りいただいておる、何々協会の会長なるがゆえに入っていただいておる、あるいは何々の長をしていただいておる役職をもってお入りいただいておるような方は、それを特別に除外していくべきじゃないか。その人がおやめになるときに委員を差しかえるというようなことも考えておりますことと、さっきもちょっとお触れになりましたたくさん重役をやっておるじゃないか、そういう方もございます。ただいま御審議いただいている方の中に、重役をずっと並べて見ると、五つ六つあるいは十近くもあるかと思いますが、見てみますと、たとえば取締役社長とか、専務取締役とか、会社の全責任を一人で背負って専念しておる形よりも、相談役のような比較的閑職のような格好のものが多い場合、それはある程度認めてもよいじゃないかという考え方もしておりますので、私たちのほうで十分何といいますか、誠意を尽くしていくつもりでおります。
  58. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 本会議の都合により、暫時休憩いたします。    午前十時三十四分休憩    ————————    午後二時四十七分開会
  59. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 議院運営委員会を再開いたします。  調査承認要求取り扱いに関する件を議題といたします。  委員部長の報告を求めます。
  60. 小沢俊郎

    ○参事(小沢俊郎君) 地方行政委員会外五委員会から、お手元の資料のとおり、調査事件七件につきまして、それぞれ調査承認要求書が提出されております。
  61. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) ただいま報告調査承認要求に対し、承認を与えることに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  62. 田中茂穂

    委員長田中茂穂君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  本会議の都合により、暫時休憩いたします。    午後二時四十八分休憩   〔休憩後開会に至らなかった〕    ————————