○
岡村文四郎君 そう言うと思っておりました。ところが、そんなんじゃない。
農家の
不満もよくわかります。これは最近の報告ですが、三十二年から三十六年の五カ年間に三百三十八
組合検査を行なって、そのうちで百六十七
組合で七億一千二百八十万八千二百二十五円ごまかしている。それは私に言わせると、一
組合最小限度二十万以上ごまかしていることになる。そうすると大体五割、そうすると四億というものを黙ってごまかしている。それをあなたの言うのは、あたりまえの話なんで、いやけっこうだなんて言わない。ちゃんと十分に国家が五十億に近い金を出して、そうして人件費をやっておるのだから、できないことはないですよ。ところが、次官御存じかどうかわかりませんが、坂村
局長時代に聞きかねて、三十五年度の一般予算の
農林省予算のうちで九十万という目を打って予算をとって、そうして
委員会を作ってやった。それでそういう
答申が出ている。そうして坂村君はその
答申に近い
方針を作った。ところが
衆議院でべらっとやられたから、どうしようもない。私はよほど腹をきめてかからないと、
大臣は一年か二年でかわるからいいですが、われわれは国家公務員として働いてもらっておる人が、そんなことでは因る。今の
答弁のようなことでは承知できません。それは当然なことなんで、どんどん毎年ふえております。それでおかしいのは、一番多いのが大阪、高知で、十七
組合の検査を行なって、そうして金をごまかして、そのごまかしの使い道は、任意
共済の建物にその金から支払っておる。百姓が悪いのではありませんよ。みんな
共済組合の幹部の仕事なんです。これをきれいにしてからでなければだめなんです。
私は、現在の法律がなければ、こんなことは言わない。あるから百姓に迷惑がかかる。中途半端ではだめなんです。だからどこまでも反対するのです。そんな
衆議院のように、どうも白を黒といい、黒を白というところとはちょっと違う。
参議院は白を白、黒を黒といっているはずです。
大臣に言わせると、
参議院くらいうるさいところはないときらわれています。そこがいいのです。
衆議院みたいなことでは、こんなものは要らない。ですから、僕は松岡
局長を信頼しておった。長いこと金融課長やっておられたし、ところが経済
局長になったら、ばかっと変わっておる、その精神が。それじゃだめです。あなたの信念を生かしてやって下さい。十年前から進んできたものは、変えないという話はどこにありますか。なるほど百姓のうちには、私が申し上げますように、実に大事な法律だということを知ってか知らぬかわからんが、最近ここ四、五年は大豊作なんです。それをそんなに
保険金取ることはないはずですよ。この間も
委員長に会ったら、ほめてもらいました。ごまかしはやはり北海道というところにはございません。あの一番
災害の多いところですら、そういうものはございません。
だから、そこを何かかにか、今のような
局長の申しわけは全然通らない。できなければ言いませんよ。できますよ。そして満足いくようにしなければ、職を賭してもやる、
局長やめるという腹でなければだめです。いつでもしかばねを僕は拾いますよ。どうも
大臣は、知っているのか知らぬのか、それで
国務大臣の価値があるのかないのか聞こうと思う。だから、今のその返答じゃだめです。あとのことを言ってもだめですから、これでおきますが、それではだめですから、もし
参議院の農林水産
委員会の方々で、国家の金をごまかしてもいいのだという人があれば、われわれはそれでけっこうですが、ないから問題であります。