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説明員(
原政司君) それでは、私から、お
手元に御配付申し上げました
関係資料について御
説明をいたしたいと存じます。横書きの「
農業改良普及事業の
現況」という
資料がございますので、これにつきまして御
説明を申したいと存じます。
お開きいただきますと、目次がございまして、載せました
内容といたしましては、第一が
普及職員の
設置の
状況でございます。第二番目が
普及事業関係の
予算でございまして、第三番目が
普及職員の
現況それから
資格試験の
状況でございます。次に載せました
資料といたしましては、めくっていただきまして、
普及職員の
研修に関する
資料でございます。五番目といたしまして
普及職員の
活動状況に
関係する
資料でございます、六番目は
農村青少年教育及び婦人の
活動に関する
資料でございまして、たいへんどうも印刷が不鮮明なできでございまして、恐縮しておりますが、どうぞあしからずお許しをいただきたいと存じます。
内容につきまして要点を若干御
説明さしていただきたいと存じます。
ただいま申し上げましたように、一番目は
普及職員の
設置の
現況でございますが、先ほど
農政局長から御
説明を申し上げましたとおりのことを、そこで表といたしまして三十七年と三十八年を掲示をいたしたのでございます。
専門技術員の欄がございますが、
専門技術員の欄に(一)と(二)とございますが、これは今回一部
改正につきまして御
提案を申し上げておりまする
専門技術員の
職員の職能が一号と二号というふうになっておりますので、御
提案の
内容に即しまして
専門技術員の
定数をそこに掲げたのでございます、ごらんのように、特に
生活改善につきましては、諸
先生方の御
援助をいただきまして、若干ではございますけれども、着着と
増員をさしていただいておる次第でございます。なお
農業改良普及職員、
上欄のほうでございますが、
農業改良普及員につきましては、三十八年が若干名減少した格好になっておりますが、これは
普及員のほうから
専門技術員、特に(二)号でございますが、(二)号に移しかえをいたしておりまするので、さような
関係で、全体といたしましては変わりはございませんが、
内容の組みかえということでございます。それが全体の
定数関係でございまして、めくっていただきますると、そこに
専門技術員、それがどういう
分野で
設置されておるかということが、全部
農業と
生活につきまして書いてございます。
五ページに参りまして、
普及事業関係の
予算の
一覧表がございますが、
普及事業全体の総締めといたしましては、おそれ入りますが八ページをごらんいただきますると、八ページの一番最後の
総計といたしまして、
普及事業関係の全体の
予算の
総計をそこで載してございます、一番右のほうに三十八年度がございまして、前年度に比べましてかなり大幅の引き上げをしてもらっておりますが、この
内容は
先ほど提案理由の御
説明にもございましたように、
改良普及職員の
手当でございまするとか、
研修その他の
関係の
整備に要する
経費でございます。なおその
内容を、それぞれ若干
内容の分類をいたしまして
予算を
説明申し上げたのが五ページないし六ページ、七ページということになっております。五ページは、いわゆる
普及事業プロパーの
経費でございまして、七ページの(二)は
講習関係の費用でございますし、七ページの下段の(三)は
青少年関係の
研修あるいは
活動促進に
関係をいたしました
予算の
一覧でございます。
なお九ページに参りますると、
普及職員の
現況と
資格試験の
状況に関しまする
資料を掲載しております、九ページの上のほうをごらんいただきますと、今日
農業改良普及事業に
関係しておりまする
職員は、
専門技術員につきましては大体四十代、四十四才から五十才ぐらいの何といいますか、経験も豊富で円熟いたしました
方々が
中心となっておりますが、
改良普及員につきましては、現場で非常に
活動がきびしいという
点等もございまして、
平均年齢ははるかに若くなっております、
生活改善は、下の欄にございますが、
専門技術員のほうがより経験豊富な
方々だという点には変わりはございませんが、総体といたしまして
生活関係の
職員のほうが若干若くなっております。なお下のほうには
学校卒業別の今日の
職員の
構成を掲げております。
先ほど提案理由の
説明にあたりまして、
農村で今日新しく
学校を出て
農業をやられる
方々に非常に
高等学校卒業者等がふえて参りまして、また
技術も非常に高度化して参りましたので、
普及職員の
資質、
学歴の
向上ということが非常に問題になっておりますが、その
学歴に関しまする表を掲上いたしたのでございます。
大学、短大、それから高校というふうになっておりますが、まだ遺憾ながら、
学歴も非常に高い
方々の
割合は、
専門技術負は別といたしましても、
普及員につきましてはさほど高い
割合ではございません。
次は、十ページは同じようなことが
生活改善普及事業関係職員について記載しております。
それから十一ページにつきましては、
新規採用をいたしておりまする
職員の
学歴別の
構成が
いかようになっているかという表でございますが、この表と前の表をごらんいただきますると、近年とみに、とみにと申しますか、だんだんに
大学出あるいは短大出、そういった
方々の比重がわずかではございますけれども、だんだんに下って参っておるということがごらんいただけるかと存じます。
十二ページは、これは同様に
生活改善に関連いたしまする
分野でございます。
それから十三ページは
農業改良あるいは
生活改善に関しまして、
専門技術員あるいは
改良普及員につきましては、一定の
資格要件を備える必要がございまするので、
資格試験を
実施しておりまするが、その
受験者あるいは
合格者の
状況を
一覧にしたものでございます。
それから次に参りまして、十四ページは
普及職員の
研修でございます。
先ほど提案理由の御
説明でも申されましたように、
普及職員の
資質の
向上ということが非常に重要な問題になっておりまするので、明年度は一段と力をいたしまして
研修を充実して参りたいということで考えておりますが、その
計画の
内容を一表にいたしたのでございます。
十四ページの
農業改良普及員に関しましては、特にa、b、c、dのdのところでございますが、
大学留学研修というのを文部省にお願いを申し上げまして、三十八年度から新たに
実施をすることになったのでございます。これは国立
大学の農学系
大学に一カ年間留学を
普及員さんにやっていただく、さようにいたしまして基礎学科並びに
専門学科を勉強していただくというねらいでございます、さような新しい試みも加わっておりますことを申し添えておきます。
十五ページは、同様な
生活改善関係のことでございまして、十六ページから今
一覧表になっておりまする
研修計画を、それぞれにつきまして
研修機関でございますとか、
研修の場所でございますとか、あるいは対象その他、
一覧表の
内容を掲載したものでございます。
さようにいたしまして、三十一ページに参りますると、三十一ページには、
普及職員の
活動の
状況がございます。
活動状況につきましては三十一ページには
専門投術員の年間、どういう時間の配分で仕事をさしていただいておるか、それの
現況をそこに掲げたのでございます。何と申しましても
専門技術員の主たる任務は、
改良普及員に対しまする
指導でございまするので、
普及員の
指導がそれぞれ約半数に達しておりますが、ごらんのように
試験研究機関との
連絡、あるいはみずからの実験研究、あるいは農林行政その他との
連絡調整ということも重要な仕事の中身となっております。
次にめくっていただきますと、三十二ページにございます表は、これは現場で働いております
普及員の年間
活動状況でございまして、これは一番上の欄にございますように、直接
農民に接触いたしまして、農家の御相談相手になるというのが任務でございますので、過半の時間を
農民の
指導に費しておりますが、みずから検修し、あるいは
市町村、
農業団体、
学校等との
連絡、あるいは打ち合わせというような
事務も相当の量でございます。
次にございまする表は、
農業改良普及員の仕事が、非常にたいへんだというように現場
職員も申しますし、また、諸
先生方にもいろいろ御注意をいただいておりますが、今日の
普及員の一人当たりの担当と申しましょうか、負担する農家の戸数はどういうふうになるかということを示しました表が、三十三ページの上の(3)表でございまして、
農業改良普及員につきましては五百五十四尺
生活改善につきましては三千二百二十二戸というふうに、非常に
生活改善のほうの仕事がたいへんだということになっております。
次に、下のほうの(4)は、普及所というのが
農業改良助長法によりまして、研究の機関として
設置されておりますが、それがどういう大きさで
設置されているか、それを
一覧表にいたしたものでございます。ごらんいただきまするように六名−十名、あるいは十一名−十五名というそういう中規模のものが一番多いのでございまして、長い間の経験その他からいたしまして、やはりその辺が、一般的には適当な規模ではないかというふうになっております。しかし、山間地あるいはその他の地形等によりまして、小さな
地区、あるいはより大きな
地区等がもちろんございます。
次の三十四ページは、
農村青少年の教育に関する表でございますが、御
承知のように、各県に
経営伝習農場というのがございまして、中学を卒業いたされました農家の子弟で、特に新しい
技術を身につけたいという
方々に入っていただきまして、一年間勉強していただいておりますが、そういう
経営伝習農場が、各県で今日五十三農場ございまして、入っておられます生徒の数は、三千七百二名ということになっております。なお
経営伝習農場に、先年来
農村青年の
研修を
目的といたしまして、青年
研修館というのを敷設して参っておりますが、その数が今日二十六カ所ございます。その備考欄に、どういう県に
設置されているかということが書いてございます。
その次の表は、
農村青少年クラブの
活動状況でございます。
農村青少年の教育の一つの特徴といたしまして、青少年のグループによる自己練磨並びにグループを対象といたしました一種の課外教育ということに、いろいろ心をいたしておりますが、そのグループ
活動の
状況を示したものが、三十五ページの(2)の表でございます。ごらんいただきまするように、最近、
農村に残ります子弟が非常に急速に減って参りました
関係もございまして、グループの数と申せ、またそれに参加しておりまする青少年の数につきましても、急激に減少をしております。これは
農村に残る青年の減少と相関連しておることだろうと存じます。下のほうの
生活改善につきましても、同様に、
生活改善をいたしまするにつきまして、グループを形成いたしまして、相互に研さんをし、相携えて
改善をやって参る、そういうグループがございますが、
改善グループは、ごらんのように、一万三千、それから員数といたしまして、二十七万三千ございます。
それから次の三十六ページは、ただいまちょっと申し上げましたように、最近、
学校を卒業いたしまして、
農業に従事いたされる農家の子弟が漸次減少をしております。それを文部省の
学校基本
調査によりまして、二十六年以降、三十七年までを表にいたしたのでございます。二十六年当時でございますと、下のほうの計欄の三行目にございますように、「
農業就職者数(c)」とございますが、計といたしまして、四十三万一千五百三十六名が
農業に残っておりますが、もちろん、その大半は中
学校卒業者でございます。一口に申し上げまして、約四十万前後の新しい
農業に残る者があったといわれておりますが、それがごらんのように、
昭和三十七年になりますというと、八万一千三百八十二名ということになっております。なお、前年が七万六千で、若干増加したことになりますが、これは、戦後の学童が急に増加するという、そういう学童数全体の
関係等が重なっておりまして、三十七年は三十六年よりも若干名増加しております。しかし中身についてみますというと、次のページの下の欄に、新規
農業就業者の
学歴別比率という表を計上しておりますが、これは(4)にいろいろこまかく書いておりまするのを、全体を一〇〇といたしまして、
学校の
制度別の
割合にいたしたのでございます。それでごらんいただきますというと、近年
農業高等
学校あるいはその他の高等
学校、そういう高等
学校卒業者の占める
割合がかなり高くなっているということがごらんいただけるかと存じます。なお、
農業高等
学校とその他の高等
学校との内訳は、内訳として計上しておりますが、ごらんのように残る数は非常に少なくなっておりますけれども、残りました質といたしましては、急速に高くなっているというふうに見受けられるのであります。
以上たいへん端折りましたが、お
手元に御配付申し上げました
資料の大要を御
説明さしていただいた次第でございます。