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渡辺勘吉君 とにかく将来の展望に立って、これはあの計画を立てていくのですから、そういう近傍というもののやっぱりレベル・アップは出てくるわけです。そういう点をふまえていけば、やはりかなり大きなその目標の中で整備されていかなければならない。
そういうためには非常にこの設備自体についても、その次にさらに問題を胚胎しているというような計画で指導されては、非常にこれまた
農家が
あとで迷惑をする。たとえばここで小型のハンド・トラクターを使う、やがて十カ年計画では、
政府の展望では、畑地ではやはり二十から四十、大型馬力のやはり機械を
中心として四十ヘクタールくらいの共同作業というものを考えておる。だから、そういう新しい
方向というものをここに打ち出す振興計画であれば、私は掲げる看板に偽りがないとするならば、やはりそういう大きな国の経済政策の中に溶け込んだ問題としてこれを取り上げていくことでなければ、またぞろ四、五年たってそれが大きい営農の設計の変更を余儀なくされるということによるしわ寄せは、やはり
借金をしょっておる
開拓農家にだけこれはおおいかぶさる。あなた方は逐次いろいろポストも変わるだろう、変わらぬのはこれは
開拓農家である。だから、少なくともそういう差しあたりの目標ということじゃなしに、やはり
長期経済政策というものが
政府においてせっかく立てられておるのだから、立てられた
方向の中にやはりマッチするような標準的な
農家の営農設計というものを立てていかないと、非常に問題がまた将来に出てくると考えられます。あまり時間もありませんから、
あと二つ三つだけ伺って終わりにいたします。
何と申しましてもやはり今度の
法律改正は、単なる
一つの開拓
融資法の一部
改正として受け取るべきではなくて、やはりここで第二次計画に入るという時期と理解すればするだけ、やはり開拓の今後の
政府の姿勢というものの中で、一体第二類
農家の
施設融資をどうするか、部分的な問題としてこれは全体の中で理解した上で
審議を尽くす必要があると思うので、今後の
方向というものを伺いたいのですが、この答申が一昨年の十一月に出て、そして今後の開拓の
方向というものの中で、これは経過的に従来も触れたことですから、私は重複的な
質問はいたしませんが、少なくとも構造改善というものをやる場合には、そのパイオニアとしての
開拓農家の知識とその技術というものを非常に高く評価していかなければならないということをいうておる。それが一体どう位置づけられておるか。これは関連性がない。今後やはり国内の自給度の向上ということを考えた場合に、比較的規模の大きい未利用地の開発については強力な国家的要請が直接に発動する必要があると答申では述べておる。そしてその大規模開拓可能地については、国がみずから基礎
調査をし、開発計画の概要の作成、提示等をやれといっておる。少なくとも未開発地に達する幹線道路の建設等、開拓の基幹となるべき建設工事は国がみずからやれというておる。
開拓地の開発の実施にあたっては、基幹工事から営農設計まで一貫していない。それを一貫してやれといっておる。二年以上前にそういう答申が出ておるのに、それがことしの三十八年度のこれからやろうとする
農林省の
方向の中にどう出ておるか、その点を具体的に伺いたいと思います。