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鈴木強君 三十八
年度の
計画についてはまた後ほど承りますけれども、私は、三十七
年度でもやはりこういう
収入減ということで、ある
程度計画との関係で、たとえば線材、器材等々の発注を見ても、三十六年から見て、
最初は一六%ぐらい三十六
年度に比べてあなたのほうではふやすような
計画を立てておったのだが、実際には六%ぐらいしか上回ってないようなことになって、昨年の暮れあたりでも、
公社の線材、器材の発注減に伴なって、事業のために
協力をしてくれている業界あたりの諸君には相当に問題が起きた。あなたのほうでは、約三百七十億ぐらいの金を作って発注をさらに強化したでしょう。そういうふうなてこ入れまでしなければならぬような状況に、やはり
公社の
計画というものによって影響の出る、そういうような人たちが出てくるですよ。これは、いい意味か悪い意味か私よくわかりませんですけれども、しかし、やはりわれわれがよく言ってる発注にしたって、ある
程度一年間の平均化をはかってもらって、そしてできるだけ手待ちのないように、業界の人たちにもしてやったほうがなおいいじゃないかということを私は
意見として出しておったのです。そういうような点で、及ぼす影響は相当あると思うのです、ほかのほうに。だから、簡単にいかないと思うのですが、たまたまそういう金があるということは、これは
公社にとってはいいことでしょうし、別に違法でもないのだから、そういう措置をされて
計画が既定方針どおりいくというなら、私どもけっこうだと思うけれども、しかしそれだって、二月、三月の
収入がどうなっていくのか、あるいは三十八
年度の、今見積られている電信
電話の
収入というものがどういうふうになってくるかということは、相当私は危惧を持っているのです。現に通信局長
会議を開いても、相当に三十八
年度のあなた方の
収入の割りつけについて不満だってあるでしょう。一体そういうものをこれからどういうふうに、三千六百六十億ですか、
皆さんが
予定している
収入というものをやられるかということについては、かなり私は悪条件が重なってきていると思うのです。だから、それらに対して、やはり特別の
施策をする点は
施策をしてもらって、そうして通信局なり通信部なり、あるいは現場末端における諸君が納得をしてこの事業に
協力できるような態勢というものを、私は今こそ真剣に考えていく必要があると思う。まあ、大蔵省のほうでは、自己
資金をふやすために、毎年のことなんだが、あなたのほうで出した当初の
収入目標というものをもっと上げさせて、そうして無理な目標を押しつけてきて——これは三十七
年度予算もそうです。そうして自己
資金を少しでも取り立てようというような、そういう
予算のからくりが一方にはあって、だんだん当初
予想する
収入目標に対して
収入というものが追いついていかない。しかも、料金改定というような悪条件も加わる。これは、私たちはどのくらい法案
審議の際に口をすっぱくして言ったかわかりません。三十億といわれた減収というものが、今百三十億と
予想される中にどの
程度私はウエートを占めるか知りませんけれども、これだって、ある
年度をとっての予測でしょうから、神さまでない限りは、これは違うこともあるかもしれないけれども、やっぱり
計画そのものに対しても、この前も私が言っているように、唯一絶対のものではなくて、そこには弾力と機動力というものを持って運営するようにしたほうがよかろうと思うけれども、いろいろ制約された中で御苦労いただくのだから、われわれその点よくわかりますけれども、少なくとも全国自動改式をしようとするときに、労働組合の
協力が得られないということ、それで、
総裁のいつも言われる、事業は人だ、労働者の
協力なくしてはできないという、そういうお考えと相反する方向に行っているではないですか。一体、三月三日には、三千五百の区間に対して
自動化しようというのだが、それも、
皆さんは管理者の手でやろうとしているのですか。今、合理化の進展に伴って労働条件を合理化するという、そういう要求を組合が掲げてくるのは無理ないでしょう。そういうものに努力はされておっても、結果的に見てそういう可能性がある。一体、今中央で進めておるそういう条件に対する交渉をいつまとめて、三月三日の改式というのは、労働組合の
協力においてやるというような決意でやっておられるのですか。