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鈴木強君 言葉を返すとか返さないとかいうことは、そんなことはかまわぬですよ。まあ言いたいことをひとつ言って下さい。これは議事録を見ればわかるのですが、私もあなたの
答弁を聞いて非常に奇異に感じましたのです、率直に言って。そこで、私は私なりに議事録を見たのですが、やはり私の過去六年間、皆さんと立場は違いますけれ
ども、交渉をやって参った責任者でもありますし、
国会に出て約七年になりますけれ
ども、ずっとまあ労働問題についても多少なり勉強させてもらっているつもりですから、あんたに言われるまでもなく、地方
段階における交渉についてはどういう問題であるか、さらに、第三次五カ年
計画の中で組合がとらえている問題はどうであるかくらいのことは、私は実はよく知っております。ですから、そういう地方
段階における交渉単位と交渉
事項の問題については、もちろん私もよく理解している立場に立って
質問したつもりなんです。むしろ、あなたがああいう
答弁をされたので、私は労働組合のほうではどうしたのだろうかな
あという、逆な心配というか、考えたのです。ですから、やはり東阪間の市外長距離自動即時化ということを実施するに対して、私は、ずばり言うならば、労働組合との間はよかったのか悪かったのか、そういうことを私は聞きたかったのでございます。そういう際に、ああいうお答えをされれば、当然中央交渉と切り離して京阪間の問題に
ついては話を進め円満に妥結している、こういうふうにとるのは、だれが読んでみたって、あの議事録を読んでみれば、
日本語を解する人が見れば、そうとると私は思うんです。これはやはりできた過去のことですから、これ以上問題を発展したくはないのです。
最後に、総裁にも一曹お聞き願いたい、また
意見も伺いたいのですが、あなたも総裁に就任されて、第二次、第三次とずいぶん苦労されていることは私もよく認め、感謝しておりますが、よく私はこう言うんです。第三次五カ年
計画というのを遂行するのには、三万三千からの浮動要員が出てくる、また一面、六千名近い女子
職員の定員削減ということが出てくるので、第一次、第二次を顧みて、もっと非常な努力と熱意を持って労使間の話し合いをせぬと、この
計画は遂行がむずかしかろうという
意見を持って、総裁にもどうかひとつ、
事業は人である、その人の協力なくしてどんな
計画を立ててみてもりっぱに遂行できないだろうから御配意いただきたい、こういうことを私は申し上げ、総裁も、第三次五カ年
計画の中で非常に重要な要素であるから十分体します、こういう
答弁を私は聞いておるわけでもよ。ですから、労働者の協力を得るということは、現
段階においては、全電通という労働組合が、公社の中においては大多数これに結集しているわけですから、相手方は全電通になると思うのです。ですから、その組合との間に誠意を尽くして交渉を進め、そして深い理解の中で第三次五カ年
計画が完遂できるようなひとつ――配意をしてもらっていると思うのだが、やはり中間におけるいろいろな派生する問題を見ましても、われわれは、総裁が非常に努力されているのだけれ
ども、そういう点でどうも結果的に問題が出てくるように思うんですよ。ですから、さらに公社の規模も大きくなりますし、組織もたいへんでしょうから、実は、そういう中でほんとうに一致協力した体制を作るように私はぜひ御努力をいただきたいと思うんですよ。私は、そういうことがあってこそ初めて
事業の発展ということが期待できるし、国民の負託にこたえ得るような
事業の発展ということができると思うわけです。公社になって十年間たっておりますけれ
ども、いろいろな点で問題があるようです。しかし、そういう点を克服しつつ非常な努力をしていかなければならぬのですから、十分、苦労もあるだろうし困難もあると思いますけれ
ども、要は人間
関係というものの中で、公社の経営陣営の中でもそうですよ、これは非常に密接なチーム・ワークをとって、そういう体制を作っていくことが唯一絶対だと思うのですね。そういう意味でひとつ虚心をもう一回私は総裁から承りたいと思うのです。